中国移住データ
データ
人口(人) | 面積(㎢) | 年間平均気温(℃) |
---|---|---|
1,382,320,000 | 9,600,000 | 12.5(北京) |
年間降水量(mm) | 主要言語 | 日本との時差 |
572(北京) | 中国語(普通話)、他に呉語(上海周辺)、福建語、広東語、客家語など | マイナス1時間(北京) |
データ
長期滞在向けビザ | ビザなし滞在 |
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就労ビザなど | 15日以内 |
データ
日系企業数 | 日本食飲食店数 | 日本人学校(補習校含む) |
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32,3101位/50 | 23,1301位/50 | 192位/50 |
データ
GDP(10億USドル) | 1人あたりのGDP(USドル) | 2017年失業率(%) |
---|---|---|
11,232.11 | 8,123.26 | 4.02 |
※順位は海外移住.com掲載国50ヶ国の順位から算出しています。
独特だけど馴染みのある文化に魅了される国
歴史を感じる建造物で太古のロマンを
世界第1位の人口、ロシア・カナダ・アメリカに次いで世界第4位の国土面積と圧倒的なスケールを誇る中国。貿易輸出額1位、貿易輸入額2位、GDP(国内総生産)額2位と、アメリカに並んで世界を牽引する経済大国に台頭しましたが、実は世界遺産登録数でもイタリアに次ぐ世界第2位で歴史を感じる文化遺産および自然遺産が目白押しです。
なかでも世界最大の建造物として有名な<万里の長城>は海外から訪れる観光客だけではなく、中国人からも「自分の足で踏んでみたい」と人気が高く、全長6,000kmもある険しい道のりは、渤海湾を臨む東の山海関を起点に北西へと向かい、古代文明が栄えた黄河を越え、シルクロードの北側を竜首山脈に平行しながら甘粛省の嘉峪関に至ります。
また、近年は映画「アバター」に登場する惑星のモデルになったことでも知られる<武陵源>も壮大で幻想的な景観が魅力的として話題を集めています。
国土が広いため、移動には時間が掛かりますが、だからこそ観光旅行では全てを巡ることは困難で、中国暮らしの大きな特典とも言えるでしょう。
12万人以上の日本人が在住
中国で暮らしている日本人は12万人以上。アメリカに次いで世界で2番目に日本人が多く暮らしている国です。しかし、2012年に日本人在留者数が15万人以上を突破した後は毎年、前年比を下回っており、緩やかな減少傾向にあります。その理由として、2012年に日中関係が著しく悪化したことも挙げられますが、中国の人件費やオフィス賃料の高騰により、日本企業がコストの高い駐在員を減らしていることなども考えられます。
しかし、住んでいる方にとって、中国は決して住みにくい国ではありません。食の基本が日本人でも食べ慣れている中華料理であることや、日本食の飲食店や日本の食材を取り揃えているスーパーが多いこと、日本への直行便が多く帰りやすいこと等、中国が選ばれている理由は幾つもあります。
在留邦人に関するデータ
こんな人にオススメ!
都市によっては利便性が◎
広大な国土面積を誇る中国大陸。まだまだ都市によって発展の度合いに開きがありますが、日本人が数多く生活をしている上海や北京なら、日本人でも生活しやすい環境が整っています。
どちらの都市も日本人が多く住むエリアがあり、周辺には日本食の飲食店や日系のコンビニなどが充実しています。2つの都市を比較すると、圧倒的に日本人が多い方は上海なので、より日本のサービスが充実しており、スーパーや出前などのデリバリーも沢山あります。上海では、このデリバリーサービスが広く浸透しており、食品や日用品だけではなく航空券やチケットなどもネットで購入してバイク便で届けてもらう方法が一般的です。
また、両都市とも交通の便が良く、地下鉄やバスなどを気軽に利用できる点も高ポイントと言えるでしょう。同様に地方都市も交通網は整備されていますが、農村部や小さな町などは、極端に交通の便が悪くなってしまう地域も多く、移住先を選ぶ時には景観や気候、家賃などの物価面だけに惑わされず、利便性も重視するようにしましょう。
急な一時帰国でも安心
海外移住やロングステイを計画している段階では、一時帰国のことまで視野に入れて検討する人は少ないでしょう。しかし、仕事のトラブルや家族の問題など、さまざまな事情で一時帰国をしなければならない状況が決してないとは言い切れません。
海外から日本へ帰る時、一般的には飛行機を利用しますが、繁忙期には座席が満席になることもあれば、飛行時間が長く、緊急の出来事に対して間に合わないことも懸念されます。その点、中国は日本への直行便が多く、さらに東京や大阪だけではなく各都市への直行便もあるため、有事の際でも安心です。また、飛行時間も3時間程度と短く、チケット料金もそんなに高くありません。
「何かあればいつでも帰ることができる」と想うことは、移住開始後の安心感にも繋がり、帰りやすい環境であることも移住生活を送るうえで大きなメリットになるでしょう。
人気急上昇中!中国語留学
世界を代表する経済大国に成長した中国。それに伴い中国では、世界中から集まる留学生の数が年々増加しています。
日本の大企業でも中国語を話せる人材の確保の注力しており、需要は高まるばかりです。よって近年では学生だけではなく社会人でも夏休みやGWなどを利用して、短期集中型の中国語留学に行っています。
対日感情への懸念もあり、中国本土ではなく台湾での中国語留学を選ぶ方も多いですが、躍進する中国経済の活気を肌で味わうことは貴重な経験になることでしょう。
こんなところに要注意!
大きな暴動よりスリを警戒
「中国」と聞いて多くの人が思い浮かべてしまう2012年に起きた暴動。たしかに中国では抗日番組などが頻繁に行われているため、日本に対して複雑な感情を抱いている人は存在します。しかし、過激的な言動を取ってしまう人は一部の人だったり、一時的なことだったり、日常的に大きな反発が起きているわけではありません。抗日戦勝記念日や国慶節など愛国精神が高まる日は、あえて日本人であるアピールをしない方が良いかもしれませんが、それに関しても過剰に不安を募らせる必要はなく、むしろスリやひったくりのような軽犯罪の方に気を配った方が良いでしょう。
中国で最も治安が良いと言われている上海は、大きな事件こそ少ないですが、混雑している地下鉄やバスの中でスリが多発しています。同様に地方都市でもスリの被害は多いので注意が必要です。
また、何かしらの事件に巻き込まれたとしても、中国では警察と言えども英語が通じない地域があり、日本国内の処理対応と同じレベルの対応は期待できないことがあります。法律や習慣を知ることが犯罪対策の第一歩になるので、事前に確認しておきましょう。
交通事故にも気を付けて!
2015年に日本での交通事故死亡者数は4,117人でした。それに対して2014年に中国での交通事故死亡者数は20万人以上と報道されており、人口が日本の10倍以上であることを考慮しても多すぎる数字になっています。
その原因として挙げられているのが、ドライバーの交通ルール違反と歩行者の信号無視。また、法律上では歩行者優先ですが、実際のところは自動車が優先の傾向にあります。歩行者優先だからと車が止まるだろう…と思わないようにしましょう。
また、以前は中国=自転車のイメージが強かったものの、現在は急激に自動車が大衆化しており、それに伴い自動車免許証の所有者も急増しています。その結果、約20%程度のドライバーが運転歴3年未満になっており、そのうちの35%が自動車事故を起こしています。
問題点は交通マナーや運転技術の未熟さだけではありません。中国では駐車スペースが歩道に設けられていることが多々あり、そのため、自動車が歩道を通ることもあります。歩道が大きく作られていることもあって、渋滞になると少しでも前へ進もうと歩道を通ってしまう自動車もチラホラと見受けられ、人が歩くエリアなのに気が抜けません。このように、中国で外を出歩く際は、自動車に充分に気を付け、周囲の状況にも気を配るようにしましょう。
深刻な社会問題の大気汚染
中国全体の深刻な社会問題として、日本でも度々取り上げられている大気汚染。なかでもPM2.5(炭素成分、硝酸塩、硫酸塩などが含まれる直径2.5マイクロメートルの粒子)による健康被害が懸念されており、過去には最高レベルの「レッド警報=外出の自粛」が発令されたこともあります。
特に北京では大気汚染がひどく、最も深刻な状況になる季節は冬だと言われています。喉や目の痛み、さらには頭痛を引き起こし、肺ガンのリスクを高めると可能性があると指摘されており、実際に中国では過去30年の間に肺ガンでの死亡率が465%も上昇し、最も多いガンになっています。
「普通のマスクをしても意味がない」と言われることもあるPM2.5に有効な対策法はあるのでしょうか?
マスクは肌と密着していなければ、隙間からPM2.5は侵入してくる恐れがあると報道され、中国では肌にフィットするタイプの防塵マスクが人気です。さらにPM2.5が生地に入り込まないポリエステル製の服が好まれるなど、各自で対策を立てています。
参考になるサイト:「リアルタイム気質指数ビジュアルマップ」
中国と日本を比べてみよう!
日本 | 中国 | ||
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人口(人) | 126,750,000 | 1,382,320,000 | 中国のほうが10.9倍多い |
面積(㎢) | 378,000 | 9,600,000 | 中国のほうが25.4倍広い |
平均気温(℃) | 16.1(東京) | 12.50 | 日本のほうが3.6℃高い |
年間降水量(㎜) | 1,467(東京) | 572 | 日本のほうが895㎜多い |
GDP(10億USドル) | 4,934.54 | 11,232.11 | 中国のほうが2.3倍多い |
1人あたりのGDP(ドル) | 38882.64 | 8,123.26 | 日本のほうが4.8倍多い |
失業率(%) | 2.89 | 4.02 | 中国のほうが1.1%多い |