ハンガリー移住

ヨーロッパ諸国で唯一のアジア系民族の国

東方から訪れたアジア系の民族マジャール人が建国した中央ヨーロッパのハンガリー。西はオーストリア、スロベニアに、北はスロバキアに、東はウクライナ、ルーマニアに、南はセルビアに、南西はクロアチアに囲まれた内陸国で首都は東・中央ヨーロッパで最大の都市でもあるブタペストです。国土の大部分を丘陵が占め、東部や南部の平野部には広大な農地が広がり、各地で温泉が湧き出ているため、温泉大国としても知られています。

在留邦人は約1,500人！

ハンガリーで暮らす日本人の数は約1,500人。そのうち約400人が永住者です。進出している日系企業の数は150社と決して多い方ではありませんが、首都に集中していることもあり、ブタペストには日本人学校と補習授業校があるため、お子様連れでも安心でしょう。その他の地域を生活拠点とする場合は、現地の学校に入学することになりますが、ハンガリーでは公立学校の授業料が義務教育期間内なら無料で、外国人の子女であっても、親が長期滞在許可を持っていれば、ハンガリー人と同様に無料で授業を受けることが可能です。

ハンガリーの気候

ハンガリーは内陸国なので典型的な大陸性気候に属し、日本と同様に明確な四季があります。夏と冬の温度差が大きく、夏は30℃を超える猛暑の日もあれば、冬は-10℃まで下がることも珍しくありません。都市による気温差や気候の違いはほとんどなく、全体的に降水量は少なめです。夏でも朝晩は涼しく感じる日が多いので、日中に出掛ける際も長袖は常に持ち歩くようにしましょう。

ブダペストの気温と降水量

ブダペストの年間気温と降水量は以下の通りです。

セゲドの気温と降水量

セゲドの年間気温と降水量は以下の通りです。

ハンガリーの治安

まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるハンガリー国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。

※単位は10万人あたりの人数
データ参照元：国際連合世界統計年鑑　NR=報告・データなし

ハンガリーの治安は全体的には良好で、過剰に心配をする必要はありません。過去6年間で犯罪発生件数は約10万件も減っていますが、スリや置き引き、侵入盗（泥棒）などの金品狙いの犯罪は日本の3倍以上の割合で起きているので、油断は禁物です。移住者だけではなく観光客も含む邦人から日本大使館に寄せられる犯罪被害の大半が窃盗被害で、なかでもブタベスト市内に集中しています。ハンガリー国内の犯罪件数の4分の1以上はブタベスト市内が占めているので、特に繁華街や公共交通機関では、貴重品の管理に気を付けましょう。