オランダ移住

古くから日本と繋がりの深い国

西ヨーロッパに位置する立憲君主制国家のオランダ。東はドイツ、南はベルギーおよびルクセンブルクと国境を接し、北と西は北海に面します。ライン川下流の低湿地帯に位置するため、国土の1/4は海面下で、ポルダーと呼ばれる干拓地が多くを占めます。また、オランダは江戸時代の鎖国下、欧州諸国で唯一外交関係を維持した国であり、2014年12月より日本国籍を有するものには、住民登録と銀行口座を開設すれば、労働許可を申請しなくても働くことを許可していましたが、2017年1月に見直され、現在では動労許可が必要になっています。

オランダは移住して働く最高の国！？

企業家や海外就労希望者から注目を集めてきたオランダ。2016年まで、日本人はオランダで労働許可を取得しなくても就労することが可能で、さらに個人事業主が多いため、起業しやすい環境やワークシェアリングが進んでおり、多様な働き方ができると好評でした。また、人種のダイバーシティに富んでおり、差別が少ない点も魅力的です。しかし、2017年からは再び就労に労働許可が必要に…。それでも、他のヨーロッパ諸国と比べて、海外で起業しようと考えている人、特に単身者にとってはフリーランスビザが比較的取りやすく、また、英国のEU離脱により日本企業のヨーロッパ拠点としてアムステルダムの重要性が見直されているため、個人の移住やビジネス、交流などの動きが加速しています。

オランダの気候

オランダの気候は暖流の北大西洋海流の影響を受け、高緯度ながら温暖です。季節による降水量の偏りはほぼなく、爽やかな曇天が続きます。北海からの風が強く吹くため、風力を長らく活用していることもオランダの特徴と言えるでしょう。夏季はやや短く、冬季は年によって寒暖の差が激しく、時期によっては氷点下10℃を下回る日もあります。

アムステルダムの気温と降水量

アムステルダムの年間気温と降水量は以下の通りです。

マーストリヒトの気温と降水量

マーストリヒトの年間気温と降水量は以下の通りです。

オランダの治安

まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるオランダ国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。

※単位は10万人あたりの人数
データ参照元：国際連合世界統計年鑑　NR=報告・データなし

ヨーロッパの他国と比べると比較的治安が良いオランダ。人が多く集まる場所では常に警察が警備し、電車やトラム内でも車掌が巡回しており、安心して暮らすことができます。とはいえ、スリやひったくり、自転車の盗難、若者の集団による喧嘩が発生することもあるので、トラブルに巻き込まれないためにも、しっかりと危機管理を意識して行動しましょう。なお、移民を多く受け入れている多民族国家オランダでは、移民による事件が多い危険地域があります。トラブルに巻き込まれないためにも、現地に詳しい知り合いや信頼できる不動産会社を通して物件探しを行った方が良いでしょう。