ベルギー移住

EUの首都、ブリュッセル

西ヨーロッパに位置する連邦立憲君主制国家のベルギー。オランダ、ドイツ、ルクセンブルグ、フランスに接しヨーロッパの十字路と呼ばれ、多彩な歴史や文化が中世の街並みに残されています。また、首都ブリュッセルは欧州連合（EU）の主要機関の多くが置かれているため、「EUの首都」とも呼ばれ、果たす役割や影響は、ヨーロッパを越えて世界規模の都市と言えるでしょう。

ベルギーは日系企業欧州拠点の要

2015年まで空路の直行便が無かったことや、文化的交流が少ない等の理由により、日本では一部企業を除いては、あまり注目されていなかったベルギー。しかし、確かな技術力を持つ企業が多いこと、外国企業に対する優遇税制措置が設けられていること、物流拠点としても立地が最適であること、かつ英独仏の主要国に近いこと、EUの本部所在地であることなどから大手自動車メーカー等が欧州統括本社などを置いており、2016年時点で約230社がベルギーに進出しています。邦人移住者は約5,700人に達し、在留日本人の総数は欧州の中でも上位に位置します。

ベルギーの気候

晴天の続く6～8月でも最高気温が20度を上回ることは少なく、比較的過ごしやすい気候ですが、5月下旬あたりまで天候が変わりやすく安定しません。また、9～10月からは曇りの日や霧雨も多くなります。面積の小さな国ですが、内陸になるほど大陸性気候の特徴が現れ、内陸部ほど寒さが厳しくなり、さらに降水量の変動も大きくなります。

ブリュッセルの気温と降水量

ブリュッセルの年間気温と降水量は以下の通りです。

オーステンデの気温と降水量

オーステンデの年間気温と降水量は以下の通りです。

ベルギーの治安

まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるベルギー国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。

※単位は10万人あたりの人数
データ参照元：国際連合世界統計年鑑　NR=報告・データなし

犯罪が多い印象はありませんが、人口10万人あたりの窃盗事件の発生件数は約1,910件で、日本のおよそ5倍（日本は約356件）、強盗の発生件数は約1529件 で日本のおよそ27倍（日本は約57件）と日本の安全さと比較をすると、やや不安が残ります。日本人相手の犯罪報告の8割以上は、スリ、置き引き、車上ねらいなどの盗難で、危害を加えられることや命の危険にさらされたりすることはほとんどありませんが、ブリュッセル旧市街中心部や主要駅周辺などに出かける際は充分に注意をしましょう。