専門家インタビューvol.1田邊政行
今回は、海外税務のプロであり、 海外移住や企業の海外進出支援で活躍中の田邊国際税務事務所の田邊代表にお話を伺いました。
田邊先生は各地で講演も行う傍ら、「Q&A海外移住タックスガイド」(共著)、 「国際税務の疑問点」(共著)などの書籍や雑誌の執筆も行われており、 お忙しいスケジュールの合間をぬってのインタビューとなりました。
自分に合う国かどうかは、食事と気候が重要
――田邊先生の海外遍歴を教えてください。
田邊2年ほど駐在員としてタイで暮らしていました。タイは親日的でとても良いところですよ。
高校から大学生の頃はホームステイや旅行でニューヨークやワシントンなど、アメリカには何度も遊びに行っていました。やはりアメリカの雰囲気は当時はとても魅力的でしたね。
――最近の海外移住の傾向は?
田邊外務省のデータでは、海外在留法人数はデータがある20年前から一方的に増え続けており、2011年には118万人と、20年前当時の倍近い数になっています。
私の感覚でも、ここ5年~10年くらいの間で海外旅行ではなく、3年以上滞在するロングステイだったり永住権を取って移住される方が増えてきているという印象ですね。
特に10年ほど前までは海外というとアメリカという印象で、ロサンゼルスやカリフォルニアなど西海岸を中心に移住している人が多かったのですが、近年は経済発展の影響もあって治安もかなり良くなりましたから、アジアに住む人が増えて来ましたね。
田邊やはり、食事が合うかどうかはとても重要だと思いますよ。私が生活していたタイは、香辛料を多く使いますから辛い物から甘い物まであるんですが、私の口には合っていましたね。
それから、日本食が食べやすいのも重要だと思います。バンコクは大きな日本人街があって、日本食のレストランや日本食を置いているスーパーもあるので、その点でもとても便利でした。
但し、マレーシアやインドネシアなどのイスラム圏も含めて、日本人街は偏った地域にしかまだ存在していません。ですので、住まいを探す場合は近く に日本食のレストランやスーパーがあるかどうかを事前に確認しておくことをおすすめします。
それから気候も重要な要素です。年をとると寒さがこたえますから(笑)、東南アジアは年中暮らしやすくて良いですね。
――食事の他に、特に注意すべきことは?
田邊現地人よりも、現地の日本人に騙されないようにすることですね。
外国にいるということで、現地人には警戒をしているケースが多いのですが、日本人には心を許してしまう人が多いんですね。日本人に不動産投資の儲け話を持って来られて騙される人の話は良く耳にしますよ。美味しい話には特に気をつけて欲しいと思いますね。
また、不動産投資に関連して住まい探しで相場より高い不動産をつかまされるような方も少なからずいらっしゃいます。大きな買い物をするときには業者さんなどの偏った情報だけでなく、現地の人たちにも相場を確認しながら進めるのがベターですね。これは海外進出する企業にも言えることです。

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