チェコ移住

悠久の時を刻む文化遺産の街々

14世紀に神聖ローマ帝国の首都として栄えたプラハをはじめ、悠久の時を感じさせる街が多いチェコ。中央ヨーロッパの共和制国家で、北はポーランド、東はスロバキア、南はオーストリア、西はドイツと国境を接し、1993年にチェコスロバキアがチェコとスロバキアに分離し成立しました。「ヨーロッパの魔法の都」と称されるプラハ歴史地区など多くの街並みや建造物が世界遺産（文化遺産）に登録され、温泉保養地として名高いカルロヴィ・ヴァリなども観光客から人気があります。

欧米諸国随一の物価の安さ

チェコで暮らす日本人は約2,000人。前年比9.4％増と移住者の数は微増傾向にあります。その理由の一つに、物価の安さが挙げられるでしょう。ヨーロッパ諸国の中でも最も生活しやすい国と言われており、バゲッドは1個約50円、じゃがいもは1kg約30円など主食がリーズナブルです。90日を超える滞在の場合は、長期ビザを取得する必要があり、大きく分けて就学ビザ、就労ビザ、駐在員の家族のための同伴ビザの3種類があります。いずれのビザも最長期間が6ヶ月とされ、それ以上の滞在を希望する場合は、現地で更新を申請することになります。

チェコの気候

チェコは大陸性気候で、日本と同じように美しい四季があり、季節の違いは明確です。本格的な春の訪れは5月中旬～5月下旬で比較的春の期間は短く、春先は朝晩10℃以下になるなど冷え込む日もありますが、春を終えると一気に夏へ突入します。夏の気温は20℃前後で、日中は30℃近くまで上昇することもありますが、湿度が低いため過ごしやすい日々が続きます。9月下旬には平均気温が10℃を下回り、短い秋が駆け足で過ぎ去ると長く厳しい冬が訪れます。山間部だけでなくプラハなどの都市部でも雪が舞い、寒波が来ると-20℃前後まで冷え込むこともあります。

プラハの気温と降水量

プラハの年間気温と降水量は以下の通りです。

ブルノの気温と降水量

ブルノの年間気温と降水量は以下の通りです。

チェコの治安

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まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるチェコ国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。

※単位は10万人あたりの人数
データ参照元：国際連合世界統計年鑑　NR=報告・データなし

欧州諸国の中でも治安が良く安全な国と言えるチェコですが、スリ・ひったくり・置き引きなどの軽犯罪は頻発しています。トラムや地下鉄、バスなどの公共交通機関にはスリ集団が存在し、警官や交通チケットのチェック係を装った詐欺被害も報告されています。また、プラハのタクシーは観光客から過剰な料金を請求することで有名です。近年はかなり改善されたようですが、客待ちをしている怪しいタクシーは利用しないほうが良いでしょう。