インド移住

飛躍的な成長を遂げるインド

南アジアに位置し、インド亜大陸を領有する連邦共和制国家のインド。西はパキスタン、東は中国、ブータン、ネパール、ミャンマー、バングラデシュに接しています。南アジア随一の面積と13億を超える世界第2位の人口を持つ大国で、IT時代の到来と英語を流暢に話す若者たちにより、近年はソフトウェアや金融サービスにおいて、世界的なアウトソーシングのバックオフィスとして高成長を遂げています。2016年のインドのGDPは約2兆2638億ドルと世界第9位ですが、人口が莫大なため1人当たりのGDPは約1,742ドルと世界水準の20％にも及びません。

神秘の国インドで暮らす日本人

インドで暮らす日本人は約9,100人。世界で23番目に日本人が多く暮らしている国ですが、永住者は200人と全体の3％にも達しません。永住権はインド人の配偶者にしか発行されず、長期滞在ビザを更新し続けなくてはなりません。しかし、インドはバックパッカーの聖地としても知られるように、何もかもが規格外かつ想定外。「人生観が変わった」との声も多く、不思議な魅力を秘めた国であることは間違いないでしょう。

インドの気候

広大な面積を誇る国ゆえ、地域によって気候が大きく異なるインド。タージマハルのあるアーグラーが属する北インド平野では、4～6月の酷暑で気温が45℃前後に達する最中、ヒマラヤ地方では積雪で車両が通行止めになることもあります。一方、インドのシリコンバレーと呼ばれ、IT系グローバル企業も多く集まるバンガロールは、赤道が近い南インドに位置しますが、標高約800メートルのデカン高原の高地にあるため、非常に快適な気候です。また、ムンバイがある西海岸では、年間を通して30～35℃程度と気温の差はないものの、6～9月の雨季には毎年のように豪雨に見舞われ、洪水により都市機能が一時的に麻痺することもあります。

ニューデリーの気温と降水量

ニューデリーの年間気温と降水量は以下の通りです。

バンガロールの気温と降水量

バンガロールの年間気温と降水量は以下の通りです。

インドの治安

まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるインド国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。

※単位は10万人あたりの人数
データ参照元：国際連合世界統計年鑑　NR=報告・データなし

「喧騒と貧困の国」とも呼ばれるインド。詐欺やスリ、ひったくり、性的暴行、睡眠薬強盗などの犯罪に限らず、カシュミール領有問題でパキスタンと緊張状態にある最北部や「ナクサライト」と呼ばれる極左武装勢力による襲撃事件が頻発しているジャールカンド・ビハール両州の農村地帯など、テロによる危険情報も多発しています。また、都市によっては病気や感染症、衛生面でも不安要素があります。