ベトナム移住データ
データ
人口(人) | 面積(㎢) | 年間平均気温(℃) |
---|---|---|
94,440,000 | 329,241 | 27.0(ハノイ) |
年間降水量(mm) | 主要言語 | 日本との時差 |
1,676(ハノイ) | ベトナム語 | マイナス2時間 |
データ
長期滞在向けビザ | ビザなし滞在 |
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就労ビザなど | 15日以内(ベトナム出国日から 30 日以上経過していること) |
データ
日系企業数 | 日本食飲食店数 | 日本人学校(補習校含む) |
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1,6907位/50 | 77017位/50 | 319位/50 |
データ
GDP(10億USドル) | 1人あたりのGDP(USドル) | 2017年失業率(%) |
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201.31 | 2,171.83 | 2.33 |
※順位は海外移住.com掲載国50ヶ国の順位から算出しています。
西洋と東洋の文化が交差する美食の国
北部と南部で異なる文化
フランス領土時代の面影を色濃く残し、さらに隣接する中国やカンボジアの食文化を吸収し、ベトナムは西洋と東洋の文化を見事に交差させながら、唯一無二の魅力を放つ国へと発展を遂げました。国土が南北に細長いため、北部と南部では気候や文化、民族、雰囲気など多くの面で異なりを見せ、それがまた大きな魅力として映り、近年は「女子旅」の特集も組まれるほど、観光面でも高い人気を誇っています。
その勢いは中部の都市、ダナンへの直行便が就航したことにより、さらに加速度を増し、歴史保護地区として指定されている古い街並みが美しいホイアン、王朝時代の名残が反映されているフエなど、ホーチミンとハノイ以外の都市も新たな観光地として定着しています。
そんなベトナムで思いっきり堪能したい文化の一つが、美食の国ならではの食文化。日本人にも馴染み深い生春巻きやフォーはもちろん、バインセオやバインミー、ベトナム風ぜんざいのチェー、さらには本場のベトナムコーヒーなど、素材の風味を活かした豊かなバリエーションの料理を味わうことができます。
約16,000人の在留日本人
ベトナムで暮らす日本人は、およそ16,000人。世界では17番目に日本人が多い国で、2014年から一度も減少せず、緩やかに増え続けています。
しかし永住者となると極端に少なく、現在でも250人に満たない状況しかいません。ベトナムで永住権を申請できる対象は、国際結婚による配偶者などに限定されており、他国のように一定期間の就労や納税があったとしても、永住権は申請できません。なお、永住権を取得すると永住カードが発給され、ビザの取得は免除されますが、3年ごとに更新する必要があります。
日本人が最も多い都市は日本人街もあるホーチミンで、その次が首都のハノイです。両都市には日本人学校や日本食レストランがあるので、暮らしやすい都市と言えるでしょう。
在留邦人に関するデータ
こんな人にオススメ!
温暖で自然災害が少ない
ベトナムは北部と南部で気候に若干の違いがあるものの、年間を通して温暖で寒さを感じる日はほとんどありません。
明確な四季がある日本で暮らしていると、ほとんど変わらないベトナムの気候に物足りなさを感じてしまうかもしれませんが、北部のハノイなら緩やかな四季を感じることができます。それでも、冬の最低気温の平均は13~15℃、最高気温の平均は19℃~22℃と、日本の春のような気温なので身体に堪えることもなく、リラックスした気候の中で過ごすことができるでしょう。
南部のホーチミンは年間の気温差が3℃と小さく、時期を問わず蒸し暑い日が続きます。乾季と雨季に分かれていますが、乾季でも湿度は70%前後あるので、こまめに水分を補給するなど熱中症の対策は必要です。また、雨季になると激しいスコールが降りますが、台風の影響は受けにくく、大きな気象災害が少ない点も移住先を決める際の高ポイントになるでしょう。
ベトナムの物価はリーズナブル
ベトナム移住の大きなメリットとして、生活費や物価の安さが挙げられます。近年は、マレーシアもタイも物価が急激に上昇し、日本よりは安く抑えることができても、極端に安いとは言えず、場合によっては日本よりも高くなってしまうことも珍しくなくなりました。それはベトナムでも同様で、東南アジア全体が著しい経済発展を遂げており、ベトナムの物価も年々高くなっています。
また、たとえば一皿300円のフォーを食べた時、旅行で訪れた時には「かなり安い!」と感じても、現地に住んでからでは、感じ方が異なります。現地の物価事情に詳しくなり、物の値段を相対的に考えるようになることも一因としてあるでしょうが、それ以上に、旅行で訪れた時は日本で仕事をしていたため、日本での収入を踏まえて、ベトナムの物価を判断していたと思います。ベトナムでは年金ビザ(リタイアメントビザ)の制度がないので、駐在員を除くと、現地採用での収入あるいは無収入の状態で暮らすことになり、物価に対する感覚が、ややシビアに変わります。
それでも、ベトナムは東南アジアの中で、まだまだ物価が安い国で、500mlのミネラルウォーターは25円~75円、地元の食堂で食べるフォーは75円~150円、インスタント麺は15円~20円、ボールペンは15円~20円、映画は300円~400円など、暮らし方によってはリーズナブルに生活費を抑えることができます。ただし、ベトナムでは政府が輸入品に高い関税を掛けているため、家電製品や食品など海外製の商品は非常に高くなります。
また、家賃や外食費、娯楽費に関しては、どのような生活を送るのか?で、かなり金額が異なり、現地のスタイルを取り込まずに、全ての面で日本と同等の暮らしを望んでしまうと、日本よりも出費が嵩んでしまいます。
テロの脅威は「低い」に分類
世界中で頻発しているテロ。それは、日本を含めて、いつ・どこで起きるのか?予測さえできません。そのため、テロの脅威に関しては、たとえ「低い」に分類されていても油断は禁物です。とは言え、テロの脅威が「高い」と言われている国より「低い」と言われている国の方が、精神的な負担は少ないでしょう。
2016年にイギリスの外務省が発表した「世界のテロ脅威」を示すマップで、ベトナムは日本や台湾、韓国と同じ「テロの脅威:低い」に分類されています。日本人が移住先として選びやすい東南アジアの国で「テロの脅威:低い」に分類されたのはベトナム、ラオス、ブルネイ等、数ヶ国のみ。タイやフィリピン、インドネシアは「テロの脅威:かなり高い」に分類され、マレーシアは「テロの脅威:高い」に分類されています。
同様にアメリカの保険会社Aonが発表した「テロのリスクに関するレポート」でも、ベトナムは「テロのリスク:低い」に該当しています。
可能性としては低くても、テロに対する警戒は必要です。しかし、それよりもベトナムでは、ひったくりなどの軽犯罪が身近で、いつ被害に遭ってもおかしくありません。最近では、財布やバッグの他に、スマートフォンやタブレットが狙われやすく、特に歩行中やオープンテラスのカフェなどは被害に遭いやすいので、気を付けましょう。
こんなところに要注意!
高温多湿ゆえのデメリット
年間を通して温暖なベトナムの気候は、メリットとしても捉えることができる一方で、幾つかのデメリットも存在します。まずは南国生活の大敵、虫。高温多湿の気候は、一部の生物にとって活動しやすく、特に一軒家に住む方はゴキブリや蚊、アリ、蛾などの虫や、ヘビ、ネズミなどの駆除が必要です。
また、カビが生えやすいので衣類や革製品などは、こまめなお手入れをしなければなりません。ベトナムの雑貨やインテリアには、カビ対策として竹や藁など湿気を吸収する素材で作られているものが多く、そのようなアイテムを活用しつつ、さらに部屋の喚起を行うなど防カビ対策を徹底しましょう。
同様に食べ物が傷みやすいので、食中毒などのリスクが高まります。衛生面に対して細かく厳しい日本人は購入した生鮮食品の管理に長けていますが、残念ながらベトナム人の意識が低く、販売前の管理が杜撰なため、購入時には既に傷んでいることも珍しくありません。食中毒だけではなく、さまざまな感染症のリスクも高いので、可能であれば然るべき予防接種を受けてから渡航しましょう。
推奨されている予防接種
ベトナムで生活をする日本人が選ぶ住環境は衛生面にも問題のない物件が多いですが、それでも下痢や風邪などの症状には罹りやすい傾向があります。薬は現地でも購入できますが、心配であれば飲み慣れている薬を日本から持参しましょう。
また、デング熱、日本脳炎、マラリア、細菌性赤痢、A型肝炎、B型肝炎、腸チフス、狂犬病、結核など日本より感染リスクが高い病気が多いので、日頃からの健康管理だけではなく予防接種やワクチンなど、ご自身での対策が求められます。
そのうち、外務省が成人の渡航者に対して予防接種を強く推奨しているものが、A型肝炎、B型肝炎、破傷風です。なかでもA型肝炎はウイルスに汚染された水や食品を摂取するだけでも感染する恐れがあり、ベトナムは罹患率が高い国とされています。また、接種しておくと望ましいものとして、日本脳炎と季節性インフルエンザが挙げられています。
なお、渡航するお子さんへの予防接種として強く推奨されているものは、定期予防接種(BCG、ポリオ、DPT、MR、日本脳炎)とB型肝炎で、接種しておくと望ましいものとして、流行性耳下腺炎、水痘、A型肝炎、Hib(ヒブ:インフルエンザ菌b型)、ロタウイルス、小児用肺炎球菌、季節性インフルエンザが挙げられています。ベトナムでも予防接種を受けられる医療機関は多いので、現地に到着してから気になる場合は、日本語が通じる医療機関で受診をすると良いでしょう。
ベトナムと日本を比べてみよう!
日本 | ベトナム | ||
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人口(人) | 126,750,000 | 94,440,000 | 日本のほうが1.3倍多い |
面積(㎢) | 378,000 | 329,241 | 日本のほうが1.1倍広い |
平均気温(℃) | 16.1(東京) | 27.00 | ベトナムのほうが10.9℃高い |
年間降水量(㎜) | 1,467(東京) | 1,676 | ベトナムのほうが209㎜多い |
GDP(10億USドル) | 4,934.54 | 201.31 | 日本のほうが24.5倍多い |
1人あたりのGDP(ドル) | 38882.64 | 2,171.83 | 日本のほうが17.9倍多い |
失業率(%) | 2.89 | 2.33 | 日本のほうが0.6%多い |
ベトナム大使館
住所:東京都渋谷区元代々木町50-11 電話番号:03-3466-3311/3313/3314