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日本からベトナムへの行き方:各社から直行便
日本からベトナムまでは複数の都市から直行便が就航しています。一例を挙げると成田空港からはベトナム航空がホーチミン、ハノイ、ダナンまで毎日、日本航空がホーチミンとハノイまで毎日、全日空がホーチミンまで毎日就航しており、成田空港の他にも、ハノイまでは羽田空港や関西国際空港、中部国際空港、福岡空港から、ダナンまでは関西国際空港から直行便が出ています。
ホーチミンまでの所要時間は出発空港によって異なるものの、5時間5分~5時間50分程度。ハノイまでは4時間15分~5時間20分、ダナンまでは4時間45分~5時間50分程度なので、日本からあまり時間も掛からずにベトナムまで行くことができます。
日本国内の他の都市からは、東京(羽田・成田)、大阪、愛知、福岡あるいは韓国や台湾など第三国を経由して行くことになりますが、乗り継ぎに時間が掛かる場合もあることを考えると、日本国内を経由した方が両替などの心配もなく良いでしょう。
日本からホーチミンへの行き方
日本からホーチミンへは、成田空港からベトナム航空、全日空、日本航空が毎日、羽田空港から日本航空が毎日、関西国際空港からはベトナム航空が毎日、中部国際空港からはベトナム航空が週5便、福岡空港からはベトナム空港が週3便の運航をしています。
また、成田空港からは台湾を経由する行き方になりますが、LCCのバニラエアも就航しています。
第三国を経由する場合は、台北経由やソウル経由、上海経由、北京経由、シンガポール経由などが様々な行き方がありますが、乗り継ぎが決してスムーズとは言えない便も少なくありません。また、日本からハノイを経由する行き方もありますが、ハノイ行きのある空港からはホーチミン行きの便も出ているため、座席の空きがない等、よほどの事情がなければ、わざわざハノイを経由する必要はないでしょう。
航空券を購入する際の注意点
航空券を購入する時、価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。ホーチミンの空港は市内への深夜バスや路線バスがあり、タクシーも24時間運行しているので、交通機関には困りませんが、通りに人が少なくなるため、ひったくりなどの被害に遭う恐れがあります。特に女性が単身で行動する際は、乗り物からの降車時を含め、充分に気を付けましょう。
※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。
ベトナム国内の交通手段
ベトナムは北部に首都のハノイ、南部にベトナム最大都市のホーチミンがあり、南北の距離は約1,650kmにもおよぶので、国内線の飛行機による移動が最も効率的です。また、移動の費用を抑えたいなら、鉄道やバスもあります。
国内線はLCCを含む各社が、ホーチミンやハノイを中心に各都市へ運航しています。最大手はベトナム航空ですが、LCCのジェットスター・パシフィック航空やべトジェット航空なども人気があり、プロモーションを利用すると、かなり安く移動することができます。
鉄道は主要路線であるハノイ⇔ホーチミンを結ぶ南北線統一鉄道と、ハノイから延びる5本の地方路線(うち1路線は中国と接続)があります。南部のホーチミンから中部の古都・フエを経由して北部のハノイまで走る南北統一鉄道は、南北分断時代に鉄道も分断されていた背景もあって、現在では「統一鉄道」と親しみを込めて呼ばれています。2kmを除くほぼ全てが単線で、合計2,600kmを電化区間なく、全てディーゼルで走行する風情ある鉄道です。毎日、数本の列車が往来し、S1からS20まであるうちの奇数列車がハノイ発ホーチミン行き、偶数列車がホーチミン発ハノイ行きです。平均時速は60km未満とゆっくりで所要時間は29時間30分~33時間。座席はソフトシートの1等座席、ハードシートの2等座席、ソフトベッドの4人寝台、ハードベッドの6人寝台の全4種類。切符は駅またはベトナム鉄道オンライン予約ページで購入します。
飛行機なら2時間ちょっとで到着する距離が、時速60kmの鉄道では29時間以上掛かり、所要時間の長さがネックになりますが、車窓から眺めるベトナムらしい景色は格別なので、時間のある時に利用してみましょう!
また、ホーチミンには北方面へのバス起点となるミエンドン(東部)バスターミナル、メコンデルタ地方や西方面への起点となるミエンタイ(西部)バスターミナルなどがあり、南部、中部、北部、ラオス国境までの長距離バスが随時運行しています。最大手のフンチャンバスやマイリンなど、民間のバス会社が複数運行しており、普通の座席タイプのバスや寝台バスなど種類も豊富です。ただし、料金は安いですが、ホーチミンからハノイまで40時間以上掛かります。
各都市の交通手段
ハノイ、ダナン、ホーチミンなど主要都市の主な交通機関は、バス、バイクタクシー(セオム)、シクロ(自転車タクシー)、タクシーなどになります。レンタルバイクを借りることもできますが、ベトナムは交通事故が多く、海外保険は適用外になるため慎重に検討しましょう。
ホーチミンの電車
2017年現在、ホーチミンの市内は電車が運行していません(長距離鉄道を除く)。しかし、バイクや自動車による大気汚染や交通渋滞が長年の社会問題になっており、その対策として2020年に地下鉄が開通する計画が立てられています。
ホーチミンのバス
ホーチミン市内には107路線のバスが運行しています。多くの路線は5~20分間隔で、主要路線の運行時刻は朝5時~夜21時過ぎ頃まで。ただし、空港からの路線バスは深夜0時を過ぎても運行しており、ホーチミンの移動には非常に便利な交通手段となっています。運賃は路線ごと、運行区間の距離によって異なり、18km未満なら5,000ドン(約25円)、18km以上なら6,000ドン(約30円)です。
バスには前方の扉から乗車し、後方の扉から降車します。運賃は切符販売スタッフに支払う、または運転手に支払います。降車時のボタンはないため、降りたい時は「スオン」と叫び、運転手に降車の意思を伝えましょう。乗車、降車ともにバスが完全に停止しない場合が多々あるため、注意が必要です。
ホーチミンのタクシー
ホーチミンのタクシーは、タクシー会社や車種によって初乗り料金が若干異なりますが、目安として10,000~13,500ドン(約50円〜68円)程度で、以降1kmあたり約15,000ドン(約75円)が加算されます。ぼったくりの被害報告も多く、MAI LINHやVINASUNなど大手タクシー会社の利用が推奨されています。
乗車は路上で手を挙げて流しのタクシーを拾うか、ホテルやショッピングセンターの入口付近の配車係に呼んでもらいます。また、タクシーのドアはセルフ開閉で、通常は後方右手のドアから乗車します。乗車後はメーターが正常に稼働しているか?を確認しましょう。メーターは1,000ドン単位で小数点第一位まで表示されています。例えば25.5と表示されている時、料金は25,500ドンです。最近は小数点がないタクシーも増えていますが、そもそも通貨の桁数が多い国なので、間違えて多額の金額を支払わないように注意が必要です。
また、タクシーの運転手は地図をあまり見ず、さらに英語も通じないため、乗車時に目的地の住所を書いたメモなどを見せた方が伝わりやすいでしょう。10,000ドン(約50円)以下の数千ドン単位のお釣りは返ってこないこともありますが、金額も小さく、トラブルに発展すると面倒なので、その程度の金額では揉めないようにして下さい!なお、1台の車を数人の運転手でシェアしているため、社員証の顔写真と運転手本人の顔が違うことがあります。
※こちらの記事の日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。