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日本人学校はハノイとホーチミンに!
ベトナムの公立校では、授業が全てベトナム語で行われるため、実際に日本人を含めた外国人が入学することは困難で、日本人のお子さんの多くは、日本人学校かインターナショナルスクールに通学しています。
ベトナムにはハノイとホーチミンに日本人学校が1校ずつあり、ホーチミンには補習授業校もあります。どちらの日本人学校でもスクールバスを運行しており、生徒の安全面に考慮しながら、ベトナムに学校がある特性を活かした交流活動を展開しています。
現地の学校へ入学
ベトナムの教育概念は以下の通りです。
義務教育期間 | 6歳~15歳 |
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就学年齢 | 12月までに満6歳になる者は、その年の年度開始日に第1学年へ入学 |
年度 | 9月第1週~5月下旬 |
学期 | 2学期制 |
小学校 | 5年間 |
中学校 | 4年間 |
高校 | 3年間 |
大学 | 4年間または5年間 |
ベトナムの学校は、小学5年間、中学4年間、高校3年間、大学4年間または5年間の教育制度です。義務教育は小学校から中学校課程が終了する第1~第9学年までとされていますが、実際はハノイなどの都市部を除いた一部の地方では、小学校課程終了(5年生)時点までとなっています。また、都市部を中心として、生徒数に対して教育施設が大幅に少ないため、生徒は午前組・午後組の2つに分かれ、同じ教室を2回使用する2部制が採用されています。
インターナショナルスクールへ入学
国際感覚を身に付けることができるため、日本でも人気の高いインターナショナルスクール。ベトナムでインタースクールがある都市はハノイとホーチミンだけですが、各都市に4校ずつあり、多くの日本人生徒が通っています。
どのインターナショナルスクールでもスクールバスの運行を行っていますが、ホーチミンのインターナショナルスクールの場合、運行エリアが1区、2区、7区に集中しており、その他のエリアに関しては学校によって異なります。また、生徒数の国籍が偏らないように、各国籍につき生徒数の25%以内までしか受け入れていない学校もあります。
インターナショナルスクールを検討している方への注意点
インターナショナルスクールは学校によって特徴やルールが異なります。たとえば英語力が不足している生徒への対応を比べると、ESLプログラムの受講を義務付ける学校もあれば、学年を下げて入学させる学校もあり、工夫や対応は千差万別と言えるでしょう。また、日本で用意しなければならない書類も異なり、ほとんどの学校では直近2年間の成績証明書(英訳)を必要としますが、その他にも日本の学校からの推薦状を必要とする学校や、親の労働許可証が必要な学校もあります。
スクールバス、シャトルバスの送迎エリアや給食の有無、年度開始日まで違うので、細かい点まで確認するようにしましょう。
ベトナムへ留学
ジワジワと人気が高まっているベトナム留学。実はベトナムと日本は国交が深く、日本が最も投資を行っている国の一つです。そんなベトナムへの留学で、一番人気が高いのはベトナム語の語学留学。年間を通して温暖な気候と暮らしやすい物価もあって、特に学生から人気のある留学先です。著しい経済成長を体感できることも、これから社会へ出る若い世代には大きな刺激になるでしょう。
ベトナムへの留学先で人気が高い都市はハノイとホーチミン。ハノイは首都でありながら、自然や世界遺産が多く、全体的な雰囲気もゆったりしています。また、高層ビルやオフィスが急増し、その変化も強く感じられる都市です。
一方のホーチミンは観光客や移住者も多いベトナムを代表する大都市です。日系企業が多いため、現地在住の日本人もたくさん生活しています。なお、ホーチミンには学校の数が50以上あり教育制度の面でも、最も整っている都市です。有名大学も多く、音楽や美術など専門分野に特化した教育施設もあるため、本格的な知識を身に付けることができます。
ビザに関してはベトナムの場合、やや複雑で条件等も変わりやすいので、留学エージェントや学校に問い合わせて、最新の情報を入手するように努めましょう。
ベトナム留学でも基礎的な英語力は必要
ベトナム語は日本でも学ぶことができますが、その日に覚えた言葉や表現を、すぐに使えることが現地で学ぶ最大のメリットです。しかし、授業は当然ながらベトナム語で進み、全くの初心者では授業の内容を理解できないまま時間だけが過ぎてしまうこともあります。
質問の際に使われる言語はベトナム語か英語。他国からの留学生も多いので、基本的な英語力はマスターしてから渡航した方が、より実りのある留学になるでしょう。
また、日本語のニーズが高いベトナムでは日本語教師のアシスタント留学をサポートしているエージェントもあります。日本語を学ぶベトナムの生徒たちと交流を持ちながら、自分もベトナム語を習得できるので非常に人気の高いコースです。なお、その場合も英語を使用することがあるので、やはり日常会話レベルの英語力は必要だと言えます。