イタリア移住データ
データ
人口(人) | 面積(㎢) | 年間平均気温(℃) |
---|---|---|
5,980,000 | 301,328 | 15.2(ローマ) |
年間降水量(mm) | 主要言語 | 日本との時差 |
804(ローマ) | イタリア語 | マイナス8時間、サマータイム中はマイナス7時間 |
データ
長期滞在向けビザ | ビザなし滞在 |
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リタイアメントビザなど | 観光目的での滞在の場合、あらゆる180日の期間内で最大90日間(シェンゲン協定加盟国) |
データ
日系企業数 | 日本食飲食店数 | 日本人学校(補習校含む) |
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28025位/50 | 90014位/50 | 68位/50 |
データ
GDP(10億USドル) | 1人あたりのGDP(USドル) | 2017年失業率(%) |
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1,850.74 | 30,507.18 | 11.65 |
※順位は海外移住.com掲載国50ヶ国の順位から算出しています。
地中海に突き出た国は文化や風習が個性的!
住む場所で違うイタリアの生活スタイル
地形も個性的なら人柄も個性的!日本人とは全く異なる国民性で、戸惑いを感じることもあるイタリア人の発想や性格。しかし、南北に長いイタリアでは、南部と北部でかなり人柄が異なります。例えば、イタリアの北部では、プライベートな時間や空間を大切にする傾向が強く、どちらかと言えば真面目な印象があります。イタリアの文化を肌で感じながら、新しい挑戦を求めるなら北部の方が向いているでしょう。
一方のイタリア南部は、日本人がイメージするイタリア人の気質に近く、陽気で人との繋がりが深い土地柄。マイペースで自由な雰囲気に包まれているので、気ままに暮らしたいのなら南部の方が性に合うでしょう。
気候も北部の冬は、はっきりとした寒さを感じますが、南部は温暖です。逆に北部の夏は過ごしやすく、南部は厳しい暑さに見舞われます。このように、その土地によって気候や雰囲気、また文化や習慣も異なるので、移住の目的や求める環境を考慮して、居住先となるエリアを決めましょう。ただし、日本人向けのサービスを望むのであれば、日本語が通じる病院はローマ、日本人経営の不動産会社はミラノにしかありません。
在留日本人は約14,000人
イタリアで暮らす在留日本人は約14,000人。世界で日本人が18番目に多い国です。在留日本人の数も、ここ数年大きな変動はなく、僅かな増減を繰り返しています。そのうち永住者は約4,600人で、その他は長期滞在者となっており、駐在員などの就労者はミラノに多く、留学生や政府関係者はローマに多く集まっています。男性より女性の方が多く、年代別では30代~40代の女性が多く暮らしています。続いて、未成年男子、未成年女子、50代女性、30代男性、60代女性、40代男性、20代女性、20代男性の順となっており、50代、60代の男性は少ない傾向にあります。
在留邦人に関するデータ
こんな人にオススメ!
日本人が多い魅力的な2大都市
日本でも北海道から沖縄まで魅力的な都市は沢山存在しますが、イタリアにも趣の異なる個性的な都市が多く、観光客だけではなく居住者までも魅了されています。
首都は人口約280万人のローマ。日本人の留学生や政府関係者が多く生活している都市で別名「永遠の都」と呼ばれています。歴史を感じる古代の遺跡歴史や中世の文化が感じられる建物や美術館など、華やかでありながら厳かな雰囲気も漂い、多くの観光客が押し寄せるイタリアきっての人気都市です。世界中から語学や料理、芸術を学ぶに来る留学生も多く、飲食店や娯楽施設が多いため、飽きることのない都市でしょう。
そんなローマ以上に日本人が多く生活している都市は、北部の中心都市・ミラノ。ファッションの中心地としても知られているため、近代的な一面がクローズアップされがちですが、実は歴史的建造物が並ぶ古都。建築の最高傑作とも評されるドゥオーモなど見どころは沢山あります。人口は約130万人とローマの半分以下ですが、デザインやアパレルの分野では世界最高峰だけあって、街は洗練され活気に溢れています。日本からの駐在員や家族も多いため暮らしやすく、また留学生の傾向としては、デザイナーやアパレル業界への就職を目指している人が集まっています。
目的に応じて暮らしてみたい!人気の地方都市
在留日本人が多い都市は、利便性の関係もあって、ミラノとローマに集中していますが、人気の高い都市は、まだまだ沢山あります。
ルネサンス発祥の地として有名なフィレンツェは、人口およそ35万人の欧州文化首都。おなじみのダ・ヴィンチ、ミケランジェロ、ガリレオなど才能溢れる人物が育った都市で、街全体がアートのように見えることから市街中心部は世界遺産に登録されています。また、イタリア伝統の革製品など職人の街としても知られており、伝統技術を学ぼうと多くの若者が訪れています。
ウィンタースポーツが盛んな都市で、冬季オリンピックも開催されたトリノは、イタリアの中でも独特の雰囲気が漂う都市です。もともとは工業地域として栄えていましたが、オリンピック以降は観光誘致にも力を入れており、隣接するフランスやスイスのような自然も楽しめるため、人気が高まっています。夏は快適に過ごせますが、冬の平均最低気温は0℃を下回るので、寒さ対策は必須です。
「水の都」として、さらに日本では国際映画祭の開催地としても知られるベネチアは人口およそ27万人の中規模都市。水上バスや水上タクシーを主な交通手段とする個性豊かな都市ですが、春や秋にはアックア・アルタ(高潮などの影響で街の内部まで浸水してしまう現象)の影響で、市内が水浸しになってしまうこともあります。遺跡や文化遺産も多い都市なので、晴れた日にはゴンドラに揺られながら、運河が張り巡る街の光景を楽しみましょう。
こんなところに要注意!
仕事を見つけるためには根気が必要!
イタリアでは法律によって、被雇用者の動労時間が週40時間までと決められています。また、多くの労働者がバケーションのために働いていると言っても過言ではないほど、休暇の取得に対して寛大です。平均の年間休暇取得数も世界第4位の平均26.4日間で、日本の平均9日間と比べると、およそ3倍は休暇を取得している計算になります。
残業もなければ、休暇は3倍。さらに仕事に対する姿勢も、日本のように会社や部署のために自分を犠牲にするようなことがなく、あくまでも「自分のため」を貫きます。よって、イタリアでの生活は、時間に追われることなく、プライベートの時間を充分に確保できます。
しかし、そんな生活を送るために、大きな問題として立ちはだかるのが、仕事の少なさ。イタリアの失業率は高く、やや改善傾向にあっても、日本の約3.7倍。なかでも、15歳~24歳までの若い世代の失業率は40%以上で、大きな社会問題になっています。そのため、外国人の雇用より自国民の雇用を優先させる動きがあり、就労目的でイタリアへ渡航することは容易とは言えません。また、現地企業の就労ではイタリア語の語学力を求められるケースが多く、日本語と日常会話レベルの英語しか話せない場合は仕事探しに根気強さが必要になります。
現地にコネやツテがない方は、日本でも海外転職・海外就職を扱うエージェントがあるので、長期戦になることを覚悟して、じっくり探すことになるでしょう。
妊婦の恰好も?あちこちにいるスリに注意!
このようなイタリア経済の低迷や増え続ける不法滞在の移民によって、至るところでスリの被害が報告されています。子供のスリ集団や障がいをアピールするスリなど、さまざまなタイプのスリがいますが、なかには妊婦の恰好をした複数の女性で構成されるスリ集団もあります。地下鉄やバスの車内で多いタイプですが、複数の妊婦が乗車して来たため、席を譲ろうと立ちあがった瞬間など、僅かな隙を狙って財布などを盗みます。ファスナー付きのバッグであっても、カッターなどを使って切り裂くこともあるので、どんな状況であれ油断は禁物です。
ちなみに被害届が提出された都市別件数では、最も多い都市がローマ、次いでミラノ、さらにトリノ、ナポリと続いています。また、スリや置き引き、ひったくり以外にも多い犯罪として、詐欺が挙げられます。イタリア人は家族や友人を大切にする一方で、狡猾で卑怯な面を持ち合わせている人も多いので、あまり深い付き合いのない人から持ちかけられた話には気を付けましょう。
イタリアと日本を比べてみよう!
日本 | イタリア | ||
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人口(人) | 126,750,000 | 5,980,000 | 日本のほうが21.2倍多い |
面積(㎢) | 378,000 | 301,328 | 日本のほうが1.3倍広い |
平均気温(℃) | 16.1(東京) | 15.20 | 日本のほうが0.9℃高い |
年間降水量(㎜) | 1,467(東京) | 804 | 日本のほうが663㎜多い |
GDP(10億USドル) | 4,934.54 | 1,850.74 | 日本のほうが2.7倍多い |
1人あたりのGDP(ドル) | 38882.64 | 30,507.18 | 日本のほうが1.3倍多い |
失業率(%) | 2.89 | 11.65 | イタリアのほうが8.8%多い |