イタリアの日本人学校は2校!

教室の椅子

イタリアでは、ビザ保有など合法的な滞在をする外国人の子供に対しても就学の義務があります。滞在先など個々の事情によって通学する学校は現地校、インターナショナル校、日本人学校と分かれますが、現地校での授業はイタリア語で、スイスやフランスの国境地域にある北部の学校ではドイツ語やフランス語を用いることもあるため、近くにあればインターナショナル校や日本人学校に通わせているケースが大半です。

日本人学校はローマとミラノに1校ずつあります。両校とも日本と同等のカリキュラムで授業を行いますが、小学1年生からイタリア語の授業を取り入れており、途中から編入したお子さんでも不安なく学べるように、工夫のある授業を展開しています。また、ただ習得するだけではなく、学んだイタリア語のアウトプットを目的として、現地の幼稚園、小学校、中学校との交流会を設けるなど、学習したイタリア語を活かした異文化交流にも力を入れています。

なお、平日の放課後または週末に国語を中心とした補習的内容の授業を行う補習授業校は、ローマ、ミラノ、フィレンツェ、トリノに1校ずつあります。

現地の学校へ入学

イタリアの教育概念は以下の通りです。

義務教育期間 6歳~16歳
就学年齢 12月31日までに6歳に達する児童が小学1年に入学
年度 9月初中旬~6月中下旬(地域や年度によって異なる)
学期 2学期制
小学校 5年間
中学校 3年間
高校 5年間(専攻によって異なる)
大学 3年間(専攻によって異なる)

初等学校では入学手続き時に、週あたりの授業時間数を24時間、27時間、30時間、40時間の4つの選択肢から申請します。前期中等学校でも同様で、入学手続き時に、週あたりの授業時間数を30時間または36時間(40時間までの延長も可能)から選びます。また、義務教育期間中の公立学校の場合、初等学校の学費および教科書代は無料ですが、前期中等学校からは教科書代が生徒側負担になっています。

インターナショナルスクールへ入学

国際感覚を身に付けることができるため、日本でも人気の高いインターナショナルスクール。イタリア国内のインターナショナルスクールは計9校でローマとミラノに4校ずつ、トリノに1校あります。なかにはフランス式の学校もあり、授業は主にフランス語で行われています。

インターナショナルスクールを検討している方への注意点

インターナショナルスクールは学校によって特徴やルールが異なります。たとえば英語力が不足している生徒への対応を比べると、ESLプログラムの受講を義務付ける学校もあれば、別途料金で個人アシスタント制度を設けている学校もあります。また、入学・編入の選抜方法も英語のレベルチェックのみの学校や、地理や算数など複数の教科のテストを実施する学校もあります。学年開始日やスクールバスの有無も学校によって異なるので、細かい点まで確認しましょう。

イタリアへ留学

イタリアの大学生

ヨーロッパ最古の大学、ボローニャ大学などイタリアには歴史のある学校が沢山あります。また、語学に限らず、芸術や料理、スポーツなど幅広い分野で世界を魅力する国だけあって、イタリアへの留学はヨーロッパで暮らす学生たちの憧れの的です。しかし、英語圏ではないため、日本人にはイタリア留学があまり浸透しておらず、アメリカやカナダ、オーストラリア、フィリピンなどへの留学が主流になっています。

実は、イタリアへの留学はメリットが沢山あります。まず、ここ数年イタリアでは多くの大学で、授業を英語で開講する動きが高まっており、イタリアへ留学することで英語力まで身に付きます。また、イタリア語は留学センターで無料講座を受けることができるので、授業では英語、日常生活ではイタリア語と、場面に応じて言語を使い分ける生活を送ることができ、英語圏の国への留学とは違い2ヵ国語の習得が可能になります。

さらに、イタリアは教育へのサポートが厚い国なので、大学の学費が安く、特に国立大学の学費は1年間でも約20万円程度しか掛かりません。語学学校へ通う場合は、大学付属の語学コースか民間の語学スクールのどちらかを選択しますが、学費の目安は大学付属の語学コースなら月6~7万円、民間の語学スクールなら月8万円~12万円で、他国の留学費用と比べて非常にリーズナブルです。ただし、生活費を含めた滞在費、航空券代、保険料(就学ビザを申請する場合は保険加入の義務あり)などが別途必要です。

イタリア留学の前に高めておきたい英語力

上記のようにイタリアでは大学での授業が英語で開講されていることが多く、また、語学スクールでの授業もイタリア語か英語を使って進められます。留学生の多くはヨーロッパなどから来ているケースが多く、日本人の割合は決して多くないので、日本語での説明は期待できません。

英語圏の生徒が多い・少ないに関わらず、イタリア語が理解できない以上、世界共通語として使われている英語で説明されるのは当たり前のこと。よって、イタリア語だけではなく英語まで超初心者レベルでは、講師が何を説明しているのか?他の生徒が何を質問しているのか?授業の進行が全く理解できずに、ただ戸惑うだけで時間が過ぎてしまいます。そうなってしまうと授業が面白くなく、学校へ行くことが苦痛にもなりかねません。

英語が話せる人なら問題ありませんが、そうではない場合は、たとえ英語圏ではないイタリア語へ留学するのであっても、ある程度の英語でコミュニケーションを図れるようにしておきましょう。

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