チリ移住

古代文明の謎や大自然が創りだす絶景の国

東にアルゼンチン、北東にボリビア、北にペルーと隣接しており、西と南は太平洋に面しているチリ。国土は赤道近くから南極まで南北に細長く、北部のアタカマ砂漠を含む砂漠地帯、首都サンティアゴのある中央部には田園地帯が広がり、その南には森と湖の湖沼地帯、さらに南部にはフィヨルド、パンパが続くなど、自然環境の変化に富んでいます。パタゴニアやアタカマ砂漠、モアイ像で有名なパスクア島（イースター島）など大自然や文明の謎が創りだした美しい絶景が広がる国です。

中南米の中では物価が高い

ちょうど地球の日本の反対側に位置する南米チリ。現地で暮らす日本人移住者の数は約1,700名と、まだまだ少ないものの、年々微増しています。2010年に多くの先進国が加盟しているOECD(経済協力開発機構)に加盟し、着実な経済成長を遂げている一方で、物価は上昇傾向にあり、スーパーマーケットなどで売られている食品や日用品などの値段は、日本と同等か少々高め。また、首都サンティアゴのアパート賃料やホテル料金も日本とあまり変わりません。

チリの気候

南北に細長く延びるチリ。国土の北3分の1を占め世界で最も乾燥した砂漠とされるアタカマ砂漠、中央部の肥沃な渓谷地域、元々は森林に覆われていた南部、ツンドラ気候のパタゴニア地方に大きく分けられ、寒流であるペルー海流の影響により、北部でも気温はあまり上がりません。首都サンティアゴと周辺においては、日本と同じく四季があり、5月中旬～9月中旬の冬にはスキーなどのウィンタースポーツが楽しめます。

サンティアゴの気温と降水量

サンティアゴの年間気温と降水量は以下の通りです。

コンセプシオンの気温と降水量

コンセプシオンの年間気温と降水量は以下の通りです。

チリの治安

まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるチリ国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。

※単位は10万人あたりの人数
データ参照元：国際連合世界統計年鑑　NR=報告・データなし

チリは中南米の国では比較的治安が良い国でしたが、近年は悪化傾向にあり、所得格差の拡大も相まって、都市部から地方にも犯罪が波及しつつあります。日常的に最も多い犯罪はスリですが、フライテと呼ばれるヤクザが出没し、所持品を奪われたとの被害も報告されています。また、近年は大学無償化を訴える学生運動が一部過激化し社会問題となっています。街中などで警察と衝突を起こすこともあるため、興味本位で近づいて巻き込まれないように注意して下さい。