日本からハワイへの行き方

ハワイの空港

日本からハワイへは直行便で6時間半~7時間強ですが、気流の関係でハワイから日本へ帰る際は9時間以上掛かることもあります。それでも、アメリカ本土やヨーロッパだけではなく、乗り継ぎを必要とするアジア各地のビーチよりも短時間で移動することができます。JALやANAなどの日系航空会社、ハワイアン航空やデルタ航空などアメリカ系の航空会社、さらにはチャイナエアラインや大韓航空などアジア系の航空会社も直行便を運航しており、2017年6月にはLCC(ローコストキャリア)のエアアジアも、関西国際空港からホノルルまで直行便を運航するようになりました。

東京(成田・羽田)、大阪、愛知、福岡からは毎日、札幌からは週3便の運航がある他、繁忙期にはチャーター便が出ることもあります。

日本からオアフ島への行き方

日本からオアフ島のホノルルのダニエル・K・イノウエ空港(旧ホノルル国際空港)まで直行便が就航している都市は、東京(羽田・成田)・大阪・愛知・福岡・札幌で、その他の都市からは国内もしくは海外の空港で乗り継ぎを行います。直行便が最も多いのは成田国際空港で、1日約10便。羽田と大阪は1日3~4便、愛知は1日2便、福岡は1日1便なので、これだけでも合計1日20便ほど就航していることになり、利便性から考えてもホノルルは行きやすい都市と言えるでしょう。

その他の島への行き方

日本からオアフ島以外の島へ行く場合、現在(2017年6月)のところ直行便はなく、ホノルルでの乗り継ぎになります。諸島間のフライトはハワイアン航空が最も多いですが、アロハ航空やゴーエアライン、プロペラ機のアイランド・エアーなども運行しています。

注意点としては、乗り継ぎの便を選ぶ際に2時間程度(繁忙期はそれ以上)の余裕を見ておくこと。他の島に行く場合でも、入国審査はホノルルで行われ、近年はホノルルだけではなく周辺の島へ行く観光客も増えているため、混雑具合によっては到着から入国審査を終えるまで1時間以上掛かることもあります。

また、荷物も一旦ホノルルでピックアップし、国内線のカウンターで預け直さなければならず、ターミナル間の移動も含めると、当初の予定以上に時間が掛ってしまいます。国際線の到着が遅れてしまうことも珍しくはないので、余裕のあるスケジュールを組みましょう。

航空券を購入する際の注意点

ホノルルが最終目的地の場合は問題ありませんが、他の島が最終目的地の場合は、乗り継ぎをする便を必ず確認しましょう。島によっては1日の運行数が多くなく、時間帯によっては、ホノルルまでの便が遅延してしまうと当日中に目的地まで到着できないこともあります。

※各航空会社のフライト本数などは2017年6月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

ESTAの取得について

ビザ免除プログラムでアメリカへ入国する人(滞在期間90日以内の観光または商用目的での入国で、特定のビザを必要としない人)は事前にESTA=電子渡航認証システムの取得が義務付けられています。

申請はオンライン上で行われ、本人以外が代理で申請をすることも可能です。遅くとも出発の72時間前には申請を完了させ、渡航認証の許可を受けることが推奨されています。サイトは日本語でも利用することができ、一度認証を受けると2年間有効で、期限内であれば複数回アメリカ(ハワイも含む)への渡航が認められますが、2年以内にパスポートの有効期限が切れてしまうと認証も無効になります。

登録料は14$(約1,560円)で、費用はESTAの申請サイトを介してクレジットカードで支払います。また、ESTAの公式サイトを模倣した偽サイトが存在し代金を不正に請求する事例が報告されているので、くれぐれもご注意ください。

ESTA申請公式サイト

ハワイの交通手段

ハワイのバス

ハワイの交通手段は、あまり多くありません。例えば、オアフ島のダニエル・K・イノウエ空港(旧ホノルル国際空港)から市内へ行く交通手段も、The Bus(市バス)、エアポートシャトル、タクシー、レンタカーの4通りだけです。ホテルや旅行代理店からの送迎、ツアーなど、特別な場合を除いては、この中のいずれかで市内まで向かうことになります。

最も安く移動できるのはThe Bus(市バス)ですが、スーツケースなど大きな荷物を持ち込むことはできず、膝の上に乗せられる程度の荷物に限定されています。料金はワイキキまで2.5$(約279円)です。

次に安い移動手段はエアポートシャトル。日本から申し込むことも可能ですが、空港内やターミナルの出口付近に大勢のスタッフが待機しているので、現地に到着してからでも簡単にお願いできます。荷物が多くても問題ありませんが、乗客が指定したホテルを順番に回るため、少々時間は掛かります。料金は15$(約1,670円)程度です。

タクシーは到着ターミナルで申し込みます。時間帯や場所によって異なりますが、ワイキキまでは35$(約3,900円)程度で、別途、料金の15%程度をチップとして運転手に渡します。

なお、空港でレンタカーを借りたい場合は、あらかじめ日本で予約をしておいた方が希望の車種を確実に押さえることもできるので安心でしょう。

オアフ島の交通手段

オアフ島の交通手段は決して種類が豊富とは言えませんが、The Bus(市バス)がオアフ島全土を網羅しているため、日常の移動で困ることも少なく、交通の便は悪くないと言えるでしょう。ここでは、平日でも1日約24万人が利用しているThe Bus(市バス)をはじめ、主に観光客が利用するトロリー、さらには自動車を運転する際の注意点などを紹介します。

オアフ島内のバス

オアフ島内を移動する手段として最適なのはThe Bus(市バス)で、乗車料金は一律2.5$(約279円)。ワイキキのバス通りなら、1~2ブロックごとにバス停があります。このバスはオアフ島を網羅しており、乗り換えも可能。その際は運転手からトランスファーチケットを忘れずにもらいましょう。

バスには前方の扉から乗車し、運転席の横にある料金箱に運賃を入れます。なお、運転手はお釣りを持っていないので、あらかじめ小銭を用意しておかなくてはなりません。車内アナウンスはなく、降りたい時はボタンを押すか、窓にある紐を引っ張ると次の停留所で止まってくれます。また、降りる際にバスの扉は自動で開きません。扉の上にある緑色のボタンが点滅した後に、ドアのバーに触れると開きます。

バス車内は禁酒、禁煙で飲食も禁止されています。大きな荷物は持ち込み禁止ですが、ベビーカーは折りたためば問題ありません。マナーとして乗車の際には高齢者や女性を優先し、優先席以外でも高齢者や妊婦さん、身体に障がいを持つ方には譲るように心がけましょう。バス内でスリの被害も報告されているので、貴重品には気を配ることも忘れてはいけません。

旅行者向けの4日間乗り放題のチケット(35$=約3,903円)や長期滞在者に便利な1ヶ月乗り放題のマンスリーパス(大人60$=約6,690円、6歳~17歳25$=約2,788円)も販売されていますが、マンスリーパスは使用開始日から1ヶ月ではなく、各月の1日から月末までが有効期間なので、間違えないようにしましょう。4日間チケットはワイキキまたはアラモアナ・ショッピングセンターのABCストア等で、マンスリーパスはセブンイレブンやスターマーケット等で販売されています。

オアフ島内のトロリー

オアフ島内のトロリー

主に観光客の足として知られているワイキキ・トロリーは、3つのレギュラールートとワイケレへの送迎を行っています。レギュラールートは3ルート乗り放題チケットが1日券、4日券、10日券とあり、さらに、レッドライン+ピンクラインまたはグリーンライン+ピンクラインの組み合わせで利用できる2ルート乗り放題チケットもあります。しかし、ピンクラインを除いては1回限りの乗車チケットがなく、長期滞在者が日頃の移動手段として利用するには、あまりリーズナブルとは言えません。

※ダイヤモンドヘッドを観光するコースのグリーンラインは、ダイヤモンドヘッド・クレーター停留所からワイキキのDFSへ戻る場合のみ、1回5$(約558円)で乗車することができます。

ワイキキとアラモアナ・ショッピングセンターを結ぶピンクラインは、1回2$(約223円)で乗車することができ、The Bus(市バス)よりもリーズナブルです。またJCBカードでは、2019年3月31日まで、無料でピンクラインに乗車できるキャンペーンを行っています。このキャンペーンは過去にも期間が延長されているので、再び延長する可能性もありますが、期間終了前後に利用を検討している人は、念のためJCBカードのサイトで確認をしておくと良いでしょう。

オアフ島内のタクシー

オアフ島内のタクシー

ハワイで重要な交通手段の役割を担っているタクシー。初乗りは2.8$(約312円)と決して高くはなく、以後200mごとに40セントが加算されます。あまり流しのタクシーは走っておらず、ホテルやショッピングセンターのタクシー乗り場から乗るか、電話で呼ぶことになります。

トラブルも少なく比較的安心して利用できますが、まったくトラブルがないとは言い切れず、ごく稀に高額な料金を要求された話も聞こえて来ます。料金メーターが使われていることをきちんと確認し、おかしいと思ったら、すぐに降りるようにしましょう。なお、ドライバーには料金の15%程度をチップとして渡します。律儀にきっかり15%を計算する必要はありませんが、例えば運賃が7$で、その15%だと90セントになってしまう時は、1$札を渡すなど臨機応変に対応して構いません。

自動車・自転車を利用する

オアフ島内の自動車

ハワイで暮らす人の中には自動車や自転車を購入する人もいます。時々であればレンタルでも構いませんが、頻繁に近~中距離へ移動される人は自転車を購入した方が便利でしょう。

自転車はKマートやバイクショップもしくは個人売買サイトで購入することができます。日本と同じく特に免許等は必要ありませんが、盗難が多いため施錠キーを購入し、自転車登録を行います。その際に住所と氏名、連絡先(場合によってはID)が必要になるので、在住者以外は購入が難しいでしょう。自転車登録のシールが自宅に届くまで1~2週間ほど掛かり、そのシールを貼っていないと警察に確認されることもあるので、到着前に自転車を使いたい人はレシートを持ち歩いておくと安心です。

一方、自動車の免許についてですが、アメリカでは州によって道路交通法が異なり、ハワイ州の場合、入国後1年以内なら、日本の免許証のみで運転をすることが可能です。また、入国1年以内を証明するためにパスポートは携行しなければなりません。

しかし、事故や違反などトラブルがあった際、日本の免許証を提示したにも関わらず、無免許運転として処理されてしまうケースがあります。ハワイ州の法律に従っているため、このような事態は現地警察官のミスに過ぎませんが、一度、現場の警察官から呼び出し状を交付されてしまうと、本人もしくは弁護士などの代理人が裁判所に出頭するしか解決する手段がなく、時間も費用も掛かります。

ハワイ州でも警察官に対して、英語で記した日本の運転免許証の解説書を送付していますが、どこまで理解されているのかは判断しにくく、在ホノルル日本国領事館では念のために国際運転免許所も携行することを強く推奨しています。

また、入国後1年が経過した場合、現地の運転免許証を取得しなければなりませんが、ハワイでは現地の免許証の取得サポートしている会社が多くあります。『ハワイ 運転免許証 取得』などで検索をすると、日本語でフルサポートをしてくれるサービスが幾つも見つかるので、自動車の購入または運転を検討されている人は問い合わせをしてみると良いでしょう。

その他の島の交通手段

オアフ島以外は、島によって交通手段は異なりますが、自動車かタクシーが主流です。島全体が美しいことで有名なカウアイ島は自動車(レンタカー含む)のみで、観光客はレンタカーかツアーに申し込みます。人口が1万人にも満たない小さなモロカイ島も、同様に自動車のみ。道がシンプルなのでスピードを出してしまいがちですが、取り締まりが多いので気をつけましょう。ハワイ最後の楽園と言われているラナイ島も自動車のみ。舗装されていない道が多いので運転には注意が必要です。

ハワイ島内の交通機関

レンタカー

ハワイ島の交通手段は主にレンタカーかタクシー。公共のバスも11路線ありますが、1日1便しかないので使い勝手が良いとは言えません。料金は距離によって異なり、コナ⇔ヒロ間で片道6$(約669円)。レンタカーはコナ空港、ヒロ空港、どちらのターミナルにもカウンターはあります。しかし、繁忙期には予約をしていないと借りられないことも多いので、あらかじめ日本から予約をしておくと良いでしょう。

マウイ島内の交通機関

マウイ島はシャトルバスやパブリックバスが充実しており、タクシーや自動車を利用しなくても島内の移動をすることができます。

リゾートシャトル、カアナパリ・トロリーは、島内全域ではなくカアナパリ・リゾート内を循環しており、シェラトンなどの有名ホテルやゴルフコースのクラブハウス前を30~40分おきに運行し、無料で利用することができます。また、マウイ郡が運行しているパブリックバスもあり、こちらは全部で10ルート。観光地だけではなく、州政府ビルにも停車するなど、ルートによって異なるエリアを巡回します。こちらは乗車1回につき1$(約112円)。運行間隔は1時間に1本なので多いとは言えませんが、買い物にも利用することができ、今後ますますの充実が期待されています。

その他、タクシーやレンタカーもあります。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年5月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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