「Alugal-se」は入居者募集

日系不動産会社

ブラジルで物件を探す方法は日本とほぼ同じで、インターネットを利用するか、不動産会社を通じて探します。しかし、ブラジルでは賃貸専門の物件は少なく(賃貸アパートの大半は分譲リース)、現地の不動産会社は売買を中心に行っている会社が圧倒的に多いため、たとえ賃貸物件を取り扱っていても、あまりサービスが行き届いていないこともあります。

なお、自分で物件を探す場合には、アパートの入口などに「Alugal-se」の文字があれば、入居者募集を意味します。ポルトガル語でのやり取りになりますが、看板などに書かれている管理業者の番号に電話をするか、管理人に内見のお願いをしてみると良いでしょう。現地の方の多くは、そのような方法で部屋を探すことが一般的ですが、日本語しか話せないとなると、この方法で探すことは難しく、日系の不動産会社を介して探した方が安心です。

マンションに住む

ブラジルのマンション

ブラジルでマンション(アパート)を借りる場合には、CPF(納税者番号)、RNE(外国人登録証)、保証人あるいは保険会社の保証契約が必要です。保証人に関しては物件にもよりますが、勤務先でOKとしているところもあります。その他、物件によっては就業証明書や銀行の残高証明書などが求められます。なお、CPFやRNEは取得まで最大4ヶ月ほど要することがあります。その間はアパート以外の滞在先が必要になるので、ホテルやホステルなどを上手に利用しましょう。

また、アパートは家賃の他に管理費やIPTU(市税)も必要です。契約期間は原則として3年ですが、ほとんどの物件で1年以上住めば、ペナルティはありません。管理費の相場は家賃の20%~40%が一般的と、非常に高額になります。しかし、物件によっては管理費の中に光熱費が含まれていることもあり、しっかりと確認しておくと良いでしょう。

一方、日本で物件を借りる時に発生する敷金や礼金、仲介手数料は原則として発生しないので、初期費用はあまり高くありません。

日本人が多いサンパウロで人気のあるエリアは、ジャルディン・パウリスタやパライソで、最も治安が良いエリアと言われています。犯罪発生率が高いブラジルでは、日本人が暮らす住居の多くには鉄柵が張られ、入口でチェックを受けてから中に入るシステムになっています。1~2ベッドルームで家賃は15万円程度~50万円程度と幅広く、ファミリー向けタイプでは25万円~70万円前後が相場と言われています。

もちろん、これは駐在員向けの高級物件。物件によって家賃は大きな差があり、約1,000レアル(約35,000円)で借りられる部屋も沢山あります。

ホステルやフラッチを利用する

ホステル

1年以上の滞在予定がない方は、ルームシェアを行うか、ホステルなどを利用します。どちらも、パスポートと現金さえあれば借りることができるので、アパートのような手間は省けます。

ホステルはホテルよりもリーズナブルで、旅行者も多いので様々な国の文化に触れることができますが、貴重品の管理などには注意が必要です。また、サンパウロでは日本人や日系人が運営している宿があります。さらに、各都道府県の出身者で作られた「県人会」の建物に下宿先を用意しているところもあり、短い期間の滞在なら活用できるでしょう。

その他に、フラッチと呼ばれるホテルの一部を個人のオーナーが所有している建物があります。オーナーによって条件や料金は異なりますが、1週間単位で借りることのできる物件も少なくありません。

一軒家に住む

ブラジルの一軒家

賃貸物件の中には、一軒家の住宅もあります。一世帯一戸建てのタイプもあれば、長屋のような連棟建築物件もあります。しかし、殺人件数や強盗件数の多いブラジルでは、治安の面での不安が大きく、日本人向けの不動産会社では取り扱いがあまり多くないのが現状です。

日本人向けの不動産会社を利用する

ブラジルには現地での物件探しをサポートしてくれる日系の不動産会社が幾つかあります。日本人が多いこともあって、サンパウロに集中していますが、不動産会社によっては、リオデジャネイロなど少し離れた都市の物件を探してくれることもあります。

日本語を話せるスタッフによる物件紹介は言葉の不安がなく安心でき、また、入居中の不具合にも対応してくれることがあるため非常に心強いでしょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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