日本からブラジルへの行き方:直行便はナシ

ブラジルの空港

現在のところ、日本からブラジルへの直行便は就航していません。そのため、アメリカなどの第三国を経由して行く方法が一般的です。アメリカでトランジットでも入国審査を受けるので、ESTAへの事前登を忘れずに行っておきましょう。経由地の候補になる都市は幾つもあり、ロサンゼルスやシカゴ、ワシントンD.C.などで乗り継ぎができます。また、ヨーロッパや中東、アジアでも乗り継ぎは可能です。

所要時間は出発する空港や乗り継ぎ時間、到着空港によって異なりますが、25時間~32時間程度が目安とされています。

日本からサンパウロへの行き方

日本からブラジルへの直行便がないため、サンパウロまでは第三国での経由便を利用します。羽田空港からはルフトハンザドイツ航空(フランクフルト経由)、アメリカン航空(ロサンゼルス経由)、エア・カナダ(トロント経由)、日本航空(パリ経由)、ユナイテッド航空(シカゴ経由)等があり、所要時間は約27時間(乗り継ぎの時間によって異なる)程度です。

成田空港からは、日本航空(ダラス経由)、アメリカン航空(ロサンゼルス経由)、ユナイテッド航空(シカゴ経由)、エア・カナダ(トロント経由)、全日空(ワシントンD.C.経由)、エールフランス(パリ経由)等があり、所要時間は約25時間(乗り継ぎの時間によって異なる)程度、関西国際空港からは、ルフトハンザドイツ航空(フランクフルト経由)、エールフランス(パリ経由)、エア・カナダ(バンクーバー、トロント経由)、大韓航空(ソウル経由)等があり、所要時間は約31時間(乗り継ぎの時間によって異なる)程度です。

航空券を購入する際の注意点

乗り継ぎ便しかないので、乗り継ぎ先での時間も考慮して航空券を選びましょう。

また、ブラジルは特に深夜の時間帯は治安が良くないので、到着時間に気を付けなくてはいけません。夜間帯は路上でも強盗事件が多く発生しており、現地のドライバーでも深夜の運転時には赤信号でも止まらないなど、強盗対策をしています。しかし、交通マナーが守られない状況では、強盗だけではなく交通事故に遭遇する確率も高まり、たとえタクシーであっても、安全とは言えません。可能であれば夕方前に到着する便を選択しましょう。

※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

ブラジル国内の交通手段

ブラジルでは国内の移動手段として幾つかの方法があります。都市にもよりますが、最も早い方法は飛行機でしょう。TAM航空、アビアンカ航空、アズールブラジル航空、ゴル航空など、国内線は充実しており、主要都市間は1日の便数も多く非常に便利です。所要時間はサンパウローリオデジャネイロ間で約60分。また、国内線は早めに予約をしておけばリーズナブルな価格で購入することができます。ただし、航空会社によっては、日本で発行されたクレジットカードでは決済できないこともあるので要注意です。

路線が充実しているのは長距離バス。複数のバス会社が主要の都市間を運行しています。所要時間はサンパウローリオデジャネイロ間で6~7時間。しかし、ブラジルのバスは走行距離に応じて料金が高くなるので、一概に最も安い移動手段とは限りません。また、バスを利用する際は、自分の手荷物や貴重品は絶対に目を離さないようにし、肌身離さず管理しましょう。特に夜間バスは注意が必要です。英語あるいはポルトガル語ですが、コチラのサイトよりブラジル国内のバスのタイムテーブルや価格を調べることができます。

一方、鉄道はまだまだ未発達で、ほとんどが沿岸部に集中しており、主要都市間を結ぶ路線の便数も少なく、あまり使い勝手の良い手段とは言えません。しかし、サンパウロやリオデジャネイロなど、大きな都市では地下鉄や都市部と郊外を結ぶ通勤電車の整備が進んでいます。

その他、アマゾン流域河口のベレンからサンタレン、マナウスなどを結ぶ船も運航しています。

各都市の交通手段

ブラジルでは都市によって主な公共交通機関が異なります。
サンパウロでは、地下鉄、モノレール、路線バスなどが利用されており、リオデジャネイロでは地下鉄と路線バスがあります。首都のブラジリアでは長らくの間、公共交通機関は路線バスのみでしたが、一部のエリアで地下鉄が開業し、現在はトラムが建設中です。

サンパウロの電車

サンパウロの電車

サンパウロでは中心部に地下鉄とモノレールが運行しています。現在、さらに建設中で、今後ますます利便性が高まるでしょう。また、郊外鉄道(CPTM)がサンパウロ大都市圏と近郊区間を運行しています。
完全に市民の足となっているため、各電車とも通勤時や帰宅時のラッシュは日本並みに混雑し、スリも多いので注意が必要です。

通常の切符の他に、チャージ式ICカード(Bilhete Unico、ビリェッチ・ウニコ)を利用して乗車をすることも可能です。このICカードは全ての公共交通機関で使用でき、電車から市バスを乗り継ぐ場合には割引料金となります。また、バスに乗り継いでから、他の路線のバスに乗り換える場合は、最大3回まで無料になります。ただし、最初に改札を通ってから3時間以内など、一定の条件があります。ICカードは駅の窓口や売店、宝くじ売り場等で購入でき、カードの料金は最低15レアル(約521円)からチャージ金額を指定できます。

他のプリペイド式ICカード(Cartao Fidelidade、カルトン・フィデリダージ)もありますが、こちらはCPTMと地下鉄を割引料金で利用できますが、路線バスでは利用できません。乗車回数8回分、20回分、50回分の3種類が販売されています。

サンパウロのバス

サンパウロのバス

サンパウロには、市内および市内と郊外を結ぶ900以上のバス路線があります。路線は非常に複雑で、日本のようなバス路線図はなくバス停にも名前がありません。そのため、最初は戸惑うでしょうが、乗り方や降り方は日本とほとんど同じなので簡単です。運賃は前払い制。車掌に料金を払ってから座席エリアに向かいます。

サンパウロのタクシー

サンパウロのタクシー

日本に比べて料金が安いタクシー。カード決済端末の搭載が義務付けられているため、どのタクシーでも原則としてクレジットカードで支払いができます。

市内を走っている通常のタクシーは白い車体で、屋根にTAXIのマークが付いており、その他に、空港への乗り入れが許可されているブルーラインタクシーや電話で呼び出せるラジオタクシー(無線タクシー)などがあります。

サンパウロのタクシーは基本的にメーター制で、2016年8月にサンパウロ市内のタクシー料金が統一化されたため、通常のタクシーでも高級タクシーでも初乗り料金は一律4.5レアル(約156円)。以降1キロメートル毎に2.75レアル(約96円)が加算されるシステムです。同時期に市外へ運転した際の特別課金も廃止されましたが、夜間や休日の料金割り増しは、各タクシー会社の任意になっています。さらに、携帯電話やパソコン用の充電器の搭載も義務付けられ、乗客は無料で充電することができます。

タクシーは、主要な駅やホテル前などにある「Ponto de táxi=タクシー乗り場」から乗車をするか、市内を走る流しのタクシーを利用する方法が一般的ですが、近年は「99Taxis」や「Easy Taxi」となど配車サービスアプリも発達しており、簡単にタクシーを手配する事ができます。

英語が通じないドライバーが多いので、目的地をポルトガル語で書いたメモなどを用意しておくとスムーズです。また、釣り銭を用意していないドライバーも多いので、小銭も用意しておきましょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

NEWS ブラジル移住ニュース & 最新記事

ニュース一覧へ