日本から中国への行き方:各社から直行便

中国の飛行機

日本から中国への直行便は北京、上海、大連、広州、青島、福州、南通、杭州、厦門、寧波、重慶、天津、武漢、西安、深セン、成都など、様々な都市に就航しています。

一例として、北京への直行便を挙げると、東京(成田・羽田)、愛知、大阪、札幌、沖縄などから就航しており、航空会社は中国国際航空や中国東方航空など中国系のエアラインの他に、全日空や日本航空の便もあります。どの空港からもフライトは毎日あるので、不便さは感じないでしょう。

その他、上海へは、東京(成田・羽田)、愛知、大阪、札幌、福岡、仙台、静岡、岡山、広島、香川、沖縄など北京以上に多くの都市から就航しており、同様に大連へも東京(成田・羽田)、愛知、大阪、広島、福岡など複数の都市からのフライトがあります。

温州や貴陽など現時点では日本からの直行便がない都市もありますが、日本各地から中国各地への直行便が多いため、経由便でも極端に待ち時間が長くなる懸念は少なく、非常にアクセスのしやすい国だと言えるでしょう。

日本から上海への行き方

日本から上海への直行便は様々な都市から毎日就航しています。
成田空港からは中国東方航空、中国国際航空、日本航空、全日空などが毎日就航しており、所要時間は約3時間30分。羽田空港からは中国東方航空、上海航空、日本航空、全日空などが毎日就航し、所要時間は約4時間10分。中部国際空港からも、中国東方航空、中国国際航空、日本航空、全日空などが毎日で、所要時間は2時間30分程度。同じく所要時間2時間30分程度で、関西国際空港から中国東方航空、中国国際航空、吉祥航空、中国南方航空などが毎日、新千歳空港からは所要時間およそ3時間20分で、中国東方航空、日本航空などが毎日、福岡空港からは所要時間およそ1時間40分で、中国東方航空、中国国際航空、全日空などが毎日就航しています。

その他、多くの都市から上海までの直行便は就航しており、都市によってはLCCの便もあります。

航空券を購入する際の注意点

航空券を購入する時、価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。上海は上海虹橋国際空港と上海浦東国際空港の2つの国際空港がありますが、両空港とも深夜でも市内へ向かう交通機関はタクシーを含めて幾つかあります。また、深夜帯になると空港には客引きの白タクが増えるので気を付けましょう。

その他、北京などの大きな都市では深夜でもタクシーなどの交通手段はありますが、地方都市の空港になるとタクシーの台数も少なく、移動が困難になることもあります。ロングステイは旅行と異なり、荷物が多いことも考慮して、フライト時間を選ぶようにしましょう。

※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

中国国内の交通手段

中国の交通手段

広大な面積を誇る中国の移動手段は飛行機が中心ですが、鉄道や長距離バス、フェリーなど様々な交通網が整備されており、目的に合わせて移動手段を選ぶことができます。

飛行機は、現在20社以上の中国系航空会社があり、1,000本以上の国内線、230本以上の国際線を就航しています。国内線は北京・上海・広州の三角地帯に最も密集しており、中国の各都市および沿海地区を繋ぎ、時間的にも最も早く便利な移動手段であることに間違いありませんが、やや高い料金がネックでしょう。

鉄道は、青海省西寧とチベットのラサを結ぶ人気の青蔵鉄道をはじめ、北京~上海間の京滬線、北京~広州間の京広線、北京~深セン~九龍間の京九線、北京~ハルピン間の京哈線などがあります。また、高速鉄道(新幹線)は、南北方向の4線、東西方向の4線があり、南北は北京-上海線、北京-広州-深セン-香港、北京-ハルビン線、杭州-福州-深セン線、東西は青島-太原線、上海-武漢-成都線、徐州-蘭州線、上海-昆明線を運行しています。路線によっては一部区間のみ運行する場合もあるので気を付けましょう。また、2016年7月には従来の四縦四横を拡充した八縦八横中の長期路線計画も発表され、今後ますますの充実が予想されます。その他、上海浦東国際空港-龍陽路駅の約30kmを約8分で移動するリニアモーターカーもあります。

長距離バスは中国全土を網羅しており、高速道路を走行する高速バス、バンのような個人経営の小型バス、寝台バスとタイプは様々です。運賃は格安でバスのグレードによるものの、80元(約1,300円)も払えば500キロ以上移動できることもあり、現地の人にとっては列車以上に利用頻度が高い移動手段となっています。切符は現地のバス乗り場に出向いてターミナルで購入するか、席があれば運転手と交渉して乗ることも可能です。

船(フェリー)は、中国国内航海路は各港湾都市を結んでおり、上海-大連、大連-天津、大連-煙台、上海-青島、上海-広州、北海-広州、深セン-珠海、珠海-香港などの航路があります。

各都市の交通手段

北京、上海、大連、広州、青島、西安、武漢などの大きな都市では、バス、地下鉄、鉄道など様々な交通手段があります。

首都の北京では、移動手段として主にバスが利用されています。市内各地を網羅しており、路線の数は500を超えています。2014年に運賃改定があり、初乗りは2元(約33円)。バス運賃の支払いには現金および交通カードが使用できます。交通カードを利用すると運賃が割引になるので、作っておくと良いでしょう。運賃は距離によって異なり、初乗りから10kmを超えると5km毎に加算されます。

一方、市民の足として新たに定着している地下鉄は、毎年のように新しい路線が拡張・開通しており、一都市の地下鉄全長としては世界一と言われています。地下鉄とは言うものの、地上を走る路線もあり、初乗りは3元(約49円)。運賃は距離によって異なり、12kmまでは4元(約65円)、22kmまでが5元(約82円)、32kmまでが6元(約98円)、92kmまでが9元(約147円)となっています。

上海の電車

上海の電車

上海では2017年9月現在、地下鉄(地上を走行する路線もある)1~13号線と16号線が運行しており、5号線と6号線はライトレールと呼ばれる鉄道になっています。また、2017年4月より終電時間を大幅に遅くしており、0時過ぎまで運行している路線もあります。

上海の市街地は、徒歩15分程度に一駅の間隔で駅があり、大型モールの地下に直結しているパターンも見受けられます。地下鉄の駅は、赤字にメトロの「M」をベースにしたマークで表示されており、日本の地下鉄のマークにも似ているので、見つけやすいでしょう。運賃は初乗り料金が3元(約49円)で、6km以上になると10km毎に1元(約16円)高くなります。

改札前ではX線による手荷物検査を行っているため、セキュリティ対策も万全。切符または交通カードで改札を通ります。交通カード(ジャオトンカー)は地下鉄各駅やリニアモーターカー乗り場、銀行、郵便局など市内約2,000ヶ所で購入・チャージすることができ、地下鉄、リニアモーターカー、バス、タクシーなどで利用が可能です。また、地下鉄の車内は安全ですが、通勤ラッシュの時間帯は非常に混雑しているので、スリに注意して下さい。

リニアモーターカーは、上海浦東国際空港から龍陽路駅までを15分毎に運行し所要時間は約8分。最高時速430Kmの速さを体感するなら朝10時台、午後3時台に乗る必要があります。こちらも駅改札前にX線による手荷物検査があります。

上海のバス

上海のバス

上海の道路は渋滞が激しいため時間が読みにくく、特に朝夕の通勤ラッシュ時間帯になると道路だけではなくバス車内も混雑するため、なるべく避けた方が良いかもしれません。平日なら午前10時~15時もしくは19時以降になると空いています。また、土日の午前中も比較的空いています。

運賃は2元(約33円)ですが、エアコンの有無で料金は異なり、現金の他に交通カードも利用できます。バス停は徒歩10分程度の間隔で点在しており、ほぼ全てのバスに番号が表記されているので、目的地に向かう路線と番号を確認してから乗車します。降車用のボタンはなく、バスは全てのバス停で停車します。なお、上海では、敬老カードを持った高齢者が乗車をするとアナウンスが流れ、座席を譲るシステムになっています。

路線バス車内にはスーツケースなど大きな荷物を置くスペースがなく、ノンステップバスも少ないため、大きな荷物を持った移動では別の交通機関を使った方が良いでしょう。

上海のフェリー

上海のフェリー

黄浦江を挟み、浦西(プーシー=外灘や新天地、虹橋空港がある側)と浦東 (プードン=浦東空港や東方明珠塔がある側)を結んでいるフェリー。中国語では「輪渡 ルンドゥー」と言います。発着場は黄浦江沿いに20ヶ所、料金は0.5〜2元(約8円~33円)とリーズナブルで、運行間隔も10分~1時間と充実しています。

上海のタクシー

上海のタクシー

上海の交通手段で魅力的なことの一つがタクシー代の安さ。定期的な値上がりはあるものの、日本より利用しやすい価格設定になっており、近年はドライバーの質も向上しています。

料金はセダン型とワゴン型で車種によって異なり、セダン型は3kmまで初乗り料金で14元(約229円)、以降1kmごとに2.4元(約39円)が加算され、深夜23時〜朝5時までは30%割増の料金になります。ワゴン型は3kmまでの初乗り料金が16元(約261円)、以降の料金は深夜料金も含め、セダン型と同じです。代表的なタクシー会社はサービス面で高い評価を得ている「大衆」(水色の車体)や「強生」(車体が黄色)、「錦江」(車体が白)、「巴士」(車体が黄緑)などが挙げられます。しかし、依然として無資格で営業をしている白タクも多く、料金を巡ったトラブルが絶えないので気を付けましょう。

タクシーのドライバーは英語を話せないことが多く、目的地などは漢字で紙に書いて渡すと通じやすいと言われています。また、お釣りの用意がないこともあるので、細かいお金を用意しておくと良いでしょう。交通カードも利用可能ですが、カード返却時に残金ゼロのカードとすり替えられる詐欺が発生しているので要注意です。また、上海はタクシーが慢性的に不足しているので「Uber」などの配車アプリを利用すると便利でしょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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