中国のビザは16種類

中国のビザ

中国大使館における一般旅券のビザおよび認証関連業務は、2016年10月より中国査証申請サービスセンターに委託されています。

中国査証申請サービスセンターによると現在のところ、中国のビザは16種類と細かく分類されています。たとえば学生ビザでも、中国滞在が180日を超える長期留学者はX-1ビザ、180日を超えない短期留学者はX-2ビザなど、同じ目的のビザであっても滞在日数によって異なるビザを取得しなければなりません。

以下、各種ビザと簡単な説明です。

■Cビザ(国際乗務、空路、海路、陸路での運送任務の執行)乗務、航空、海運任務を行う国際列車乗務員、国際航空機乗務員、国際航行船舶船員および船員の随行家族と国際陸運に従事する自動車運転手に特化したビザ。
■Dビザ(定住)永住居留権を持つ方のビザ。
■Fビザ(交流、訪問、視察等の活動)中国にて交流、訪問、視察等の活動を行う方に向けたビザ。
■Gビザ(トランジット)中国国内を通過する方へのビザ。
■J-1ビザ(報道活動従事者)中国に常駐する外国報道機関の外国人常駐記者で、中国滞在が180日を超える方へのビザ。
■J-2ビザ(報道活動従事者)中国を取材報道で短期に訪れる外国人記者で、中国滞在が180日を超えない方へのビザ。
■Lビザ(観光)中国を観光で訪れる方に向けたビザ。
■Mビザ(商用、貿易活動)ビジネスや貿易活動に従事する方に特化したビザ。
■Q1ビザ(親族家族訪問、子女との同居、中国に永住する親族の訪問)中国滞在が180日を超える方へのビザ
■Q2ビザ(親族家族訪問、子女との同居、中国に永住する親族の訪問)中国滞在が180日を超えない方へのビザ。
■Rビザ(人材招聘)中国が必要とする外国のハイレベルな人材および緊急に必要とされる専門的人材へのビザ。
■S-1ビザ(中国で就労、留学している親族を訪問、個人的事務の処理)就労、留学等の目的で中国に滞在している外国人を長期に訪問する方。申請者は該当外国人の配偶者、父母、18歳未満の子女、配偶者の父母、及びその他私的理由により中国に居留する必要のある方で、中国滞在が180日を超える方。
■S-2ビザ(中国で就労、留学している親族を訪問、個人的事務の処理)就労、留学等の目的で中国に滞在している外国人を短期に訪問する方。申請者は該当外国人の親族家族、及びその他私的理由により中国に居留する必要のある方で、中国滞在が180日を超えない方。
■X-1ビザ(留学、学生)180日以上の長期留学をする方へ向けたビザ。
■X-2ビザ(留学、学生)180日以内の短期留学をする方へ向けたビザ。
■Zビザ(就労)中国国内で労働する方が必要なビザ。

※ただし、日本国籍の方は、15日以内の観光やトランジットの場合、ビザは免除されています。

長期滞在に向いているビザ

中国のビザの中で長期滞在に向いているビザは少なく、駐在員を除けば、就労ビザか学生ビザで滞在している人が多いでしょう。また、残念ながら現時点ではリタイアメントビザの用意がありません。

ビザ申請を行う場合は、年末年始、ゴールデンウィーク、中国の旧正月、中秋節・国慶節など日中両国の大型連休時を避けるようにしましょう。

就労ビザ

就労ビザの滞在可能日数は365日です。
必要書類はパスポート原本(有効期限が申請日から6ヶ月以上、査証欄に余白ページがあること)と、パスポートの顔写真ページのコピーを1部。また、中国査証申請サービスセンターのウェブサイトからオンラインで記入し、印刷後にパスポートと同じ署名を行った「中国人民共和国ビザ申請書」と、写真(近影、正面、脱帽、カラー、白の背景、48mm×33mm)も用意します。なお、ビザ申請書は印刷後に手書きで記入しても構いません。さらに、就業する企業に就労許可書類を用意してもらう必要があります。

申請は各自で行うことも可能ですし、代理店に依頼をすることも可能です。また、中国査証申請サービスセンターでは、必要書類の不備など不測の事態を考慮して、1ヶ月前にはビザの申請を行うように推奨しています(ただし3ヶ月前の申請は受付不可です)。

また、2017年4月に中国の就労ビザは取得条件や仕組みが大きく変化しました。これから新規で申請を予定している方も、今後、更新する予定の方も、ポイント制になった現行の基準を理解し、中国語レベルなど、自分で引き上げられる項目でポイントを稼げるように準備をしておきましょう。

学生ビザ

学生ビザは2種類あり、180日以上の長期留学の場合はX-1ビザ、180日以下の短期留学の場合はX-2ビザになります。学校から発行された入学許可証の学習期間によって判断されるので、学習期間が180日以下の留学生が「せっかくだから帰りに中国旅行を楽しみたい」などの理由でX-1を申請することはできません。

ビザ申請時に学校からの書類が必要になるので、まずは学校への申し込み・入学手続きを行い、入学許可書などの必要書類を受け取ってからビザの申請手続きに入ります。よって、学校が決まっていない状態または必要書類が届いていない状態でのビザ申請は出来ません。早めに学校へ申し込むようにしましょう。

申請の際に必要書類は就労ビザとほぼ同じで、パスポート原本(有効期限が申請日から6ヶ月以上、査証欄に余白ページがあること)と、パスポートの顔写真ページのコピーを1部。また、中国査証申請サービスセンターのウェブサイトからオンラインで記入し、印刷後にパスポートと同じ署名を行った「中国人民共和国ビザ申請書」と、写真(近影、正面、脱帽、カラー、白の背景、48mm×33mm)も用意します。なお、ビザ申請書は印刷後に手書きで記入しても構いません。

さらにX-1ビザ申請者は、中国国内の受け入れ教育機関(学校)が発行する入学通知書の原本とコピー、「外国留学人員来華査証申請表(JW202表またはJW201表)」の原本とコピーが必要です。どちらの書類も入学する学校から送られて来ます。X-2ビザの場合は、「外国留学人員来華査証申請表」が不要なので、入学通知書だけ届きます。

注意点としては、X-1ビザの方は滞在日数が「000日」で印字されており、これはビザの手続きが途中であることを示しており、中国へ入国後、公安局で居留許可を取得しなければなりません。現地での手続きが全て終わると、中国へ入国した日から1年間の滞在が認められ、その後、延長することも可能です。

X-2ビザは、シングルビザとして発行されるので、入国後180日までの滞在が可能な一方で、一度でも中国を出国してしまうとビザは失効してしまいます。

ビザに関する注意

中国のビザ

ビザのルールは頻繁に変わります。同様に入国に関するルールも予告なく変わることもあるので、渡航をお考えの方は必ず直前に大使館などのページから情報を取得するようにして下さい。また、ビザは申請から発給まで時間を費やすことがあります。さらに、ビザに必要な書類を揃えるだけでも、想定以上の時間を要することが多いため、スケジュールはなるべく前倒し気味に進めることを意識しましょう。

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