付加価値税は10%

韓国の風景

韓国の税金について紹介します。ここでは企業が納める法人税などは除き、あくまで個人が生活するうえで納める義務のある税金を中心に記載します。

日本の消費税にあたる税金として、韓国には付加価値税があります。付加価値税の税率は10%で、ほぼ内税のため、買い物の時などは気にしなくても税込価格で表示されています。また、未加工食料品や食用の農産物・畜産物・水産物、水道水など、一部の商品やサービスに関しては非課税です。

知っていますか?即時還付制度

TAX-FREEの表示がある店舗で外国人が1店舗につき30,000ウォン以上の支払いをした場合、空港の税関で申告すると税金が返還される、タックスリファンド。韓国の付加価値税は10%ですが、各運営会社によって返金の割合が異なり、平均6~7%の税金が還付されます。

しかし、空港で指定のカウンターに行かなければならない手間や手続きの面倒さ、また搭乗時間との兼ね合いから、還付を諦めていた人も多かったことでしょう。ところが2016年の2月から、一部の店舗において、その場で付加価値税が返金される即時還付制度が開始されました。

日本人の場合、還付を受けられる資格があるのは韓国滞在6ヶ月以内の方のみ。6ヶ月以上の長期滞在になると適用されませんが、短~中期間の語学留学や、駐在あるいは就業前の物件選びなど一時的な訪問で6ヶ月以内に出国する予定があるなら要チェックです。

このシステムは、1店舗での購入金額(課税商品のみ)が30,000ウォン~200,000ウォン未満なら利用することができ、滞在期間中の上限は100万ウォンと決められています。また、即時還付制度の最大リファンド率は約6%で、手続きは会計時にパスポートを提示するだけ。そうすることによって、その場で還付分を差し引いた金額が提示されるようになる画期的なシステムです。

まだまだ全国的には採用されていませんが、大手のデパートや大型スーパーを中心に利用可能な店舗は増えており、コンビニでも対応できる店舗が拡大中です!

所得税率は累進課税

韓国の風景

個人所得税は、所得金額に応じて累進課税になっていますが、純粋に税率が異なるだけではなく、少し特殊な仕組みになっています。以下、所得と税率です。

◇所得金額が1,200万ウォン(約120万円)以下→税率は6%
◇1,200万ウォン超~4,600万ウォン以下→72万ウォン+1,200万ウォンから超過した分の15%
◇4,600万ウォン超~8,800万ウォン以下→582万ウォン+4,600万ウォンから超過した分の24%
◇8,800万ウォン超~1億5,000万ウォン以下→1,590万ウォン+8,800万ウォンから超過した分の35%
◇1億5,000万ウォン超~5億ウォン以下→3,760万ウォン+1億5,000万ウォンから超過した分の38%
◇5億ウォン超→1億7,060万ウォン+5億ウォンから超過した分の40%

その他の税

その他の税として、個人所得の源泉徴収税があり、たとえば利子所得金額(長期債券の利子など)は税率が30%、宝くじの当せん金(3億ウォン超過分に対して)も税率30%、他にも韓国の年金所得金額や配当所得も税金の対象になります。

※こちらの記事の税制は2017年9月時点の制度です。変更している可能性もありますので、ご了承下さい。なお、日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい

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