韓国での現地採用はかなり難しい

韓国の風景

2017年5月に韓国統計庁が発表した「4月の雇用動向」によると、2017年4月の韓国国内の失業率は4.2%と2000年に4.5%を記録した以来の17年ぶりに高い水準に達しています。また、15歳~29歳を対象とした青年失業率は11.2%で、10人に1人以上は失業している計算となり、これは統計を始めた1999年以降、最も高い数字となっています。

このような背景があって、韓国国内における日本人の就職状況はかなり厳しく、正社員として現地企業に採用されることは極めて稀なケースとなっています。また、韓国企業で日本との取引を行う企業は多々あるものの、ビザのサポートなど企業側の負担を避けたがる傾向にあり、同じ「日本語を話せる」条件なら、ネイティブの日本人よりも多少おぼつかなくとも心が通じやすい韓国人を重宝します。

それに加えて、若者の就職難が大きな社会問題となっているほど、そもそもの正社員枠が少なく、その数少ない枠に外国人を雇用する余裕は皆無に等しいと言えるでしょう。このような韓国社会の現状を踏まえると、外国人の採用が難しくなっていることも理解でき、韓国で働きたいのであれば、韓国に進出している日系企業へ日本国内で就職をした後に、韓国語などのスキルを活かして駐在を希望した方が良さそうです。

それでも韓国での現地採用を目指すなら

韓国の風景

韓国の大学に通っている、韓国在住の恋人がいる…等、どうしても現地で就職活動をしたいのであれば、数こそ少ないものの、半導体や電子部品のメーカー、貿易会社、建設会社、旅行会社、日本語教師などは募集が出ることもあります。ただし、いずれも契約社員など有期雇用が一般的です。

韓国は、同じ出身大学や同じ出身地などで組織を構築したがる傾向が強いため、韓国企業への就職は、かなり厳しいと言えます。また、日系企業へ就職する場合は、語学力ではなく専門技術系のキャリアの方が待遇面や給与面で有利です。なお、企業によって差はあるものの、現地採用の場合は決定後に1週間以内に出社できる人材を求めていることが多いため、極めて稀なケースではありますが、現地での就職活動が功を奏すこともあります。

しかし、いずれにせよ求人自体が少なく、ビザが発給されるとも限らないため、長期戦になることは覚悟しておいた方が良いでしょう。

オススメの転職サイトは?

日本から登録や求人検索をすることのできる転職エージェントや求人探しに使えるサイトを幾つか紹介します。

コネスト
韓国の情報が詰まったコミュニティ掲示板。生活・交流掲示板の「働く」を選択すると、アルバイトから正社員まで在韓日本人向け求人情報の書き込みが多数あります。

JACリクルートメント
求人案内や転職相談、ビザ取得、入社まで一貫したサポートを行う転職エージェント。韓国の求人も取り扱っています。

KJ-JOB
日韓に特化したキャリアサービスを提供する就職・転職サポート専門サイト。ビジネスレベル以上の韓国語を必要とする求人が多いですが、その多くは正社員採用です。

他にも、韓国の仕事を紹介するサイトは多数あり、エージェントだけではなく個人サイトからも情報を得られることが多いので、時間を掛けてチェックしてみましょう。

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