日本から韓国への行き方:各社から直行便

韓国の飛行機

日本から韓国までは複数の都市から複数の都市へ数多くの直行便が就航しています。一例を挙げると成田空港からは、ソウル(仁川・金浦)、釜山、大邱、済州へLCCを含む複数の便が毎日、羽田や関空、札幌、福岡からも上記の都市へ毎日、直行便があります。

他にも日本の各都市からソウルへの直行便は就航しており、フライト時間は約1時間20分(福岡発)~約2時間55分(札幌発)と、日本国内の移動とあまり変わりません。また、釜山へのフライト時間は約45分(福岡発)~約2時間35分(札幌着)と、都市によっては1時間以内で到着することができます。

ほとんどの都市で、国内または第三国を経由しなくても、韓国まで行くことができるので「最も行きやすい外国」と言えるでしょう。なお、福岡の博多港から釜山港までは高速船が運航しており、飛行機を使わなくても約3時間で韓国へ行くことが可能です。

日本からソウルへの行き方

日本からソウルへの直行便は、複数の都市から出ています。就航都市や便数が非常に多いので、航空会社別で確認してみましょう。

まずは韓国系のエアラインを紹介します。
大韓航空のソウル・仁川国際空港行き:東京(成田・羽田)、関西、中部、福岡、札幌、青森、新潟、小松、岡山、鹿児島、沖縄
金浦国際空港行き:羽田、関西

アシアナ航空のソウル・仁川国際空港行き:東京(成田・羽田)、関西、中部、福岡、仙台、宮崎、沖縄
金浦国際空港行き:羽田、関西

済州航空のソウル・仁川国際空港行き:成田、関西、中部、福岡、札幌、松山、沖縄
金浦国際空港行き:羽田、関西

以下、ソウル・仁川国際空港行きで、エアソウルが羽田、関西、静岡、広島、高松、富山、米子、長崎、熊本から、イースター航空が成田、関西、福岡、札幌、沖縄から、ジンエアーが成田、関西、福岡、札幌、北九州、沖縄から、ティーウィー航空が成田、関西、福岡、札幌、佐賀、大分、沖縄から就航しています。

韓国系のエアラインはLCCを中心に就航都市が変わりやすいので、必ず各社のサイトでフライト情報の確認を行いましょう。また、時期によってはチャーター便や臨時便が運航することがあります。次に日系のエアラインを紹介します。

日本航空のソウル・仁川国際空港行き:東京(成田・羽田)、関西、中部、福岡、札幌、青森、新潟、小松、岡山、鹿児島
金浦国際空港行き:羽田、関西

全日空のソウル・仁川国際空港行き:東京(成田・羽田)、関西、中部、福岡、仙台、熊本、宮崎、沖縄
金浦国際空港行き:羽田、関西

LCCではピーチが羽田、関西、沖縄から仁川国際空港行きを就航しており、他にもアメリカ系のユナイテッド航空なども日本と韓国間を運航しています。

航空券を購入する際の注意点

航空券を購入する時、価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。深夜バスやタクシーなど、夜遅くの到着でも市内へ移動する手段はありますが、治安の面を考慮すると、特に女性が一人で移動する際は、日中の方が安全です。

※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

韓国国内の交通手段

韓国国内を移動する手段として、複数の公共交通機関があります。

まずはソウルを中心に全国主要都市へ運行している高速バス。本数も多く、冷暖房やリクライニングシートも標準装備。運賃もリーズナブルで深夜に発車する夜行便もあります。

鉄道はソウル駅を起点に主要都市を網羅しています。KTX(新幹線)、ITX、セウマル号、ヌリロ、ムグンファ号など複数のタイプがあり、移動時間を短縮できますが、旧正月や秋夕は帰省ラッシュのピークになり、すぐに切符が売り切れてしまうので要注意です。

国内線の飛行機はソウルの金浦空港を中心に、釜山や大邱、済州など各都市を結んでいます。近年はLCC設立の動きが活発化しており、エアプサン、ジンエアー、済州航空、ティーウェイ航空、イースター航空、エアソウル、フライヤンヤン、エア大邱、ケイエア、プライム航空など、数々のLCC便があるため、手頃な価格で国内を移動することができます。

また、釜山や木浦などから済州島まで、飛行機のほかにフェリーも運航しています。釜山から済州島への所要時間は約11時間。木浦からは約4~5時間と、時間は掛かりますが、空の旅とは違った時間を過ごすことができるでしょう。

各都市の交通手段

釜山の駅

韓国の主要都市では、地下鉄やバスなど公共交通機関が発達しています。例えば、日本人から人気の高い釜山では、主に地下鉄、バス、ライトレールの3種類が市民や観光客の交通手段として定着しています。

地下鉄は1号線から4号線までの4路線で、各路線はシンボルカラーで色分けされており、券売機や地下鉄内のアナウンスは日本語の対応もしているので非常に便利です。ハナロカード、マイbカード、キャッシュbee、T-moneyなど交通ICカードの利用も可能ですが、釜山市内はT-Moneyのチャージ機が少なく、チャージできる場所が限られています。

釜山市内を網羅している路線バスは、一般バス、マウルバス(路線バスより小型で主に住宅地など狭い地域を循環しているバス)、深夜バスなどがあります。路線は複雑ですが、乗りこなせるようになると地下鉄沿線ではないエリアにもタクシーを使わずに行くことができるので行動範囲が広がります。

ライトレールは2011年9月に釜山の金海国際空港と釜山市内を無人運行する形で開通しました。地下鉄2号線の沙上駅と連結しており、金海空港を通過した後は隣接する金海市まで続いています。

一方、首都のソウルでは、電車(地下鉄、ライトレールを含む)やバス、タクシーなどが移動の定番となっています。

ソウルの電車

ソウルの電車

ソウルには2017年9月現在、1号線から9号線まで9つの地下鉄路線があり、京義中央線、盆唐線、京春線、新盆唐線、水仁線、空港鉄道、仁川都市鉄道1号線、2号線が接続しています。また、2017年9月に地下鉄1・2号線支線の新設洞駅と北漢山登山の玄関口である牛耳を結ぶソウル市内初のライトレールが開通しました。駅名はハングル語、英語の他に、漢字やカタカナでの表記もあります。

地下鉄の初乗り料金は1,350ウォン(約135 円)。以降は距離によって加算され、切符は交通カードを改札にかざして利用するか、チャージ式プリペイドカードT-Moneyなどを利用します。T-Moneyはバス・地下鉄共通で利用することができ、現金よりも100ウォン(約10円)割り引かれ、タクシーやコインロッカー、自動販売機、コンビニ、博物館の入場時など、様々な場面での支払いにも使える便利なカードとしてソウル市民の間で定着しています。地下鉄駅の窓口、コンビニなど「T-moneyマーク」のある店舗や施設で購入、チャージが可能です。

空港鉄道の愛称はA’REX(エイレックス)。ソウル駅と仁川国際空港駅を約43分で結び、1時間に1~3本運行しています。運賃は8,000W(約800円)。席は全席指定で、座席はゆったりしており、韓国語・英語・中国語・日本語で音声、文字ともに案内があります。

また、ソウル駅と釜山駅間約400㎞を所要時間2時間半~3時間で結ぶKTX(新幹線)は、旅行者にも人気があり、運賃は59,800ウォン(約5,980円)。東京と新大阪間、約500㎞を運行する東海道新幹線の運賃は13,620円なので、半額以下とリーズナブル。早期予約をすると割引価格になり、さらにお得な料金で利用することができます。

ソウルのバス

ソウルのバス

市内を網羅するバスは車体に掲示された番号で識別されています。

空港バス:車体番号6から始まる4桁の数字。ソウル市内と空港を結んでいます。
広域バス:車体番号9から始まる4桁の数字。車体は赤でソウル中心地と副都心を結んでいます。
幹線バス:車体番号が3桁で車体は青。ソウル市内の主要な場所を結ぶ一般的なバスです。
支線バス:車体番号は4桁で車体は緑。住宅地から幹線バスや地下鉄の駅などを結んでいます。
循環バス:車体番号は2桁で車体は黄色。都心や副都心の地域内を巡回しています。
マウルバス:車台番号2桁で車体は緑。各地域内を巡回する街のバスです。

その他、深夜バスなどもあります。

バス停にはバス停の名前とIDが書かれており、停車するバスの車体やルート、時刻表が表示されていますが、なかには時刻表がなく、電子掲示板に到着バスの番号と何分後に到着するのか?を表示しているバス停もあります。NaverMapなどバスの運行状況を確認できるアプリを利用すると便利です。空港バスを除き、5,000ウォン札、10,000W札がほとんど使えないため、小銭または1,000ウォン札を準備しておきましょう。

ソウルのタクシー

ソウルのタクシー

市内を網羅するバスは車体に掲示された番号で識別されています。
ソウルにはタクシーの種類が幾つかあり、車体が白、シルバー、オレンジ色のタクシーは一般タクシーです。初乗り料金は3,000ウォン(約300円)で、以降142m毎に100ウォン(約10円)、35秒毎に100ウォンが加算されます。日本語や英語は通じないことが多く、サービスも運転手によって差があります。

高級感のある黒い車体のタクシーは模範タクシー。初乗り料金は5,000ウォン(約500円)で、以降164m毎に300ウォン(約30円)、39毎に200ウォン(約20円)が加算されます。サービスの質は安定しており、日本語や英語が可能な運転手もいます。

支払いは現金の他に、クレジットカードやT-Moneyカードを利用できますが、カード類で支払う際には必ず乗車前に確認しましょう。なお、運転手がお釣りを用意していないことがあるので、細かい紙幣を準備しておくと安心です。

車体が黒で大型のコールバン型のタクシーもありますが、メーターがなく料金は交渉制。ぼったくりなどの不法営業被害が多いため、利用は避けた方が賢明です。万が一、法外な料金の請求やサービスの問題など、運転手とトラブルになった場合、車内で争うのは非常に危険です。下車後に警察(112番)もしくは韓国観光公社観光苦情申告センター(1330番、日本語可)へ連絡を行い、この際、レシートを保有していると車体とドライバーが特定しやすいので、必ずレシートは貰っておきましょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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