個人主義なフランス人

フランスの風景

フランス国民は徹底的なまでに自国へ対する誇りを持っており、それゆえに「英語を話さない」などと揶揄されています。実際に観光地を除いて、フランスでは英語が通じないことが多く、それも誇り高きフランス人を表しているように思えますが、そもそもフランス人の英語力は日本人とほぼ同等であることが多く、単純に「話せない」人も少なくありません。

フランス人の多くは合理的で個人主義なので、日本人のような群れを作らず、単独行動を好む傾向にあります。親しくなるまでは心を開かないことが多いため、家族や指向、宗教などプライベートに関わる話題は避けた方が賢明です。また、フランスは階級意識が根強く残っており、フランス革命などを快く思っていない方もいるので、歴史的な話題も極力控えた方が良いでしょう。

一方で心を開いた相手に対しては、いつまでも尊重し合う傾向があります。たとえば、夫婦が子供を授かっても、二人の時間を大切にし、お互いを男女として意識し続け合う関係を好みます。

また、フランスではカトリック教が政権を握っていた時代もあるため、クリスマスは家族で過ごす最も大切な時間と言われています。各家庭がクリスマスに費やす金額は約10万円と多額で、この時期になると、街のあちこちでクリスマーケットが行われ、夏の観光シーズンとは一味違った魅力に包まれます。

日本以上に挨拶を重視

フランスの街並み

フランスでは日本以上に挨拶を重視します。同僚や知人に会った時だけではなく、スーパーやショップなどの店内に入る時も、店員や店主に挨拶をし、同様に出て行く時も挨拶をします。それはレストランやカフェでも同様で、入店時や退店時だけではなく、注文したものをテーブルまで運んでもらった時や会計の後にも、感謝の気持ちを伝えます。

フランス語が話せない方でも、基本的な挨拶だけは覚えておくと良いですが、到着したばかりでまだ何も分からない時は、英語だろうと日本語だろうと構わないので、伝わる・伝わらないにこだわらず「挨拶をすることが最低限のマナー」だと意識した行動を取りましょう。挨拶がマナーでもあり文化でもあることは、しっかりと覚えておきたいポイントの一つです。

同様にフランスでは、写真を撮る際にも許可を得ることが大切なマナーとされています。フランスでは写真撮影を禁止している場所が意外に多く、ホテルのロビーやデパート、スーパーなどでも写真が禁止されていることがあります。近年はインスタグラムなど、写真を共有するタイプのSNSが流行しており、何でもスマホで撮影しがちですが、まず撮影をしても良い場所なのか?を確認しましょう。

日本食レストランも急増中!フランスの食文化

フランスで日本食レストランが最も多い都市は、群を抜いてパリ。約750軒の日本食レストランがあり、近年はラーメン店が特に人気で、行列のできる店も増えています。その他に、寿司や鉄板焼きなど定番の日本料理から、お好み焼きなどのB級グルメまで種類は幅広く、ミシュランの星が付いている日本食レストランもあります。

しかし、せっかくフランスに住むのなら、現地ならではの味を堪能したいもの。フランスの食文化と言えば、農業大国の利点を生かした豊富な野菜と官廷文化を背景にしたフランス料理が有名ですが、スイーツやパンも最先端!また、カフェ文化もフランスが発祥と言われています。

手軽に食べられる「ガレット」

ガレット

そば粉を使ったクレープで、日本にも専門店がある「ガレット」はフランス北西部の郷土料理です。日本の、いわゆるクレープと決定的に異なる点は具材。主にハムやチーズ、卵などが好まれており、日本のクレープとは違って食事的要素の強いメニューです。レストランで食べることもできますが、一般的にはカフェなどで気軽に食べられています。

日本人にも馴染み深い「オニオンスープ」

オニオンスープ

日本でもお馴染みの「オニオンスープ」はフランスでも定番のスープ料理。店によってチーズがトッピングされていることもありますが、基本的にはバターでじっくり炒めた玉ねぎをブイヨンで煮込んだシンプルな一品。フランス料理の前菜としても人気のあるメニューで、レストランだけではなくカフェでも注文できます。食べ方は自由ですが、カリカリに焼いたパンをスープに浸して食べる方が多く、深みのある濃厚な味を楽しめます。

しかし、エッグベネディクトは外で食べる朝食の定番料理で、一般家庭の朝食の定番はオートミールやシリアル。バナナやベリー類などのフルーツ、レーズンなどのドライフルーツを入れるヘルシー志向の強い家庭もあれば、ジャムや砂糖をたっぷり入れる家庭もあるなど、食べ方は様々ですが日本よりも安く購入することができ、種類も豊富です。

チェーン店も多い「ムール貝」

ムール貝

チェーン店もあるほど人気な「ムール貝の白ワイン蒸し」は、もともとベルギー料理の一つ。しかし、隣国だけあって、フランス国内でも完全に浸透しており、レストランやカフェ、ブラッセリ―(ビアホールのような形態の飲食店)など、どこでも食べることができる料理です。ムール貝はバケツのような大きい器にたっぷりと入った状態で提供され、一般的にはフレンチフライが添えられています。また、店によっては白ワイン蒸しだけではなく、様々な味付けを選ぶことが可能です。

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