台湾の医療レベルは高水準

台湾の病院

台湾の医療レベルは高水準で、医療機関も充実しています。診所と呼ばれるクリニックが17,000以上、大学病院、総合病院は約720と医療機関は数も種類も豊富で、ホームドクター制もないため、日本と同様に自由に医療機関を選ぶことが可能です。また、台湾の医療機関で使われている医療機器は全てが先進的な設備で、アメリカなどの医療大国と同等と言えるでしょう。

また、病院によって異なりますが、一般的な医療機関の多くが朝9時~夜9時迄など長い診療時間を設けており、仕事帰りなどに通院する場合でも不便を感じることはあまりありません。ただし、総合病院や大学病院などは原則として予約制のため、救急の場合を除いては予約をしていないと対応してもらえません。一方、一度でも受診をした後、再診してもらいたい時は、インターネット上で簡単に予約をすることが可能です。

保険に関しては台湾に暮らす国民全員に対して、健康保険への強制加入が義務付けられています。全民健康保険制度と言い、移住する外国人(居留証を取得してから連続6ヶ月以上の居住している方)も対象です。なお、保険料は収入に応じて異なります。

また、居住期間が6ヶ月未満の留学生や旅行者は海外旅行保険など任意の保険に加入することになりますが、台湾は医療費がリーズナブルなことでも知られており、保険が適応されない病院で診療を受けた場合でも、1,500元(約5,600円)程度でおさまることがほとんどです。

※風邪などの比較的簡単な診察では上記のような金額で受診できますが、長期入院や大きな手術を伴う事故やケガなどでは、医療費が高額になる可能性もあります。渡航前に必ず海外旅行保険には加入しましょう。

留学には予防接種が必要な場合も!?

台湾の大学や大学院へ留学する場合、健康診断書の提出が求められています。健康診断書は所定のフォームが用意されており、その中に「麻疹および風疹の抗体陽性検査報告あるいは予防接種証明」の項目があります。これは麻疹および風疹の抗体検査で陽性であることの証明または予防接種の証明が必要で、提出できなければビザの申請は受け付けてもらえません。

なお、予防接種証明で記載をする内容として、予防接種を受けた日、病院名、ワクチンのバッチ番号が必要で、接種日は出国日の2週間以上前でなければなりません。これは、あくまでも大学や大学院への正規留学者が対象で、語学研修など短期の場合は対象外ですが、居留ビザに切り替える際は必要になります。

台湾の水道水は?

ミネラルウォーター

台湾の水道水は生水のままでは飲用できません。一般的には浄水器でろ過した水を煮沸してから飲むか、ミネラルウォーターまたはウォーターサーバーを利用しています。

ミネラルウォーターは台湾製なら安く、500~600mlのペットボトルで15元(約56円)程度。ただし、エビアンなどの海外製は40元(約149円)と日本より高めです。500mlのペットボトル入りの水で5元(約19円)程度の商品もありますが、ラベルの水源種別の欄に「自來水」と書いてあれば、それは水道水をろ過した水です。ミネラルウォーターの場合は、ラベルの原料に「礦泉水」と書いているので、気になる方はラベルで見分けるようにしましょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

NEWS 台湾移住ニュース & 最新記事

ニュース一覧へ