3都市にある日本人学校

台湾の学校

台湾の公立校は日本人子女の受け入れに非常に好意的です。しかし、授業で使用される言語が中国語で、ある程度の語学力が求められるため、現地校に通学している日本人生徒は少なく、両親のどちらかが台湾籍か、台湾で生まれ育って幼い頃から中国語に触れている場合がほとんどです。また、台湾には台北と台中、高雄の3都市に日本人学校があります。

最も規模が大きいのは台北日本人学校で、70年以上の歴史を誇り、生徒数が700人以上、教職員数も70名前後と、世界にある日本人学校の中でも大規模校に該当します。校舎は台北の中心部より少し離れた場所にありますが、スクールバスも3コースで運行しており、満席の場合でも公共バスを利用して通学することが可能です。また、学期の途中からでも編入することができ、相談はいつでも受け付けています。

台中日本人学校、高雄日本人学校は、規模こそ台北日本人学校より小さいですが、設備は非常に充実しており、少人数の特性を活かした授業や行事が展開されています。

現地の学校へ入学

台湾の教育概念は以下の通りです。

義務教育期間 6歳~18歳
就学年齢 8月31日までに満6歳になった者が、同年の9月1日に入学
年度 9月1日~7月31日
学期 2学期制
小学校 6年間
中学校 3年間
高校 3年間
大学 4年間

台湾の学校は日本と同じ、小学6年間、中学3年間、高校3年間、大学4年間の制度です。また、台湾では進学熱が高く、中学生や高校生を対象とした塾が沢山あり、高校への進学率は約99.6%、大学への進学率も高校からは約96%、職業中学からは約80%と高い数字になっています。なお、台北、台中、高雄には日本人生徒向けの塾もあります。

インターナショナルスクールへ入学

国際感覚を身に付けることができるため、日本でも人気の高いインターナショナルスクール。台湾にも、多くのインターナショナルスクールが存在しています。現時点で確認できるインターナショナルスクールは以下の通りです。

◇台北 5校
◇台中 3校
◇高雄 4校
◇新竹 1校

そのうち、高雄にある1校は中学部・高等部から構成される台湾方式のインターナショナルスクールで、授業で使われる主な言語は中国語です。大学進学率は100%で、日本にも姉妹校があります。

インターナショナルスクールを検討している方への注意点

インターナショナルスクール

インターナショナルスクールは学校によって特徴が異なります。イギリス、フランス、ドイツ方式を採用し、主な授業を英語、フランス語、ドイツ語で行うヨーロッパスタイルの学校や、アメリカ方式、台湾方式など、種類が豊富なので語学力を高めてもらいたい言語を考慮して、学校を選択するようにしましょう。なお、スクールバスや給食、年度開始時期も学校によって違うため、細かい点まで確認しましょう。

台湾へ留学

企業のグローバルや訪日外国人の増加が注目を浴び、外国語の重要さは高まる一方ですが、日本では英語を話せる人は増えつつあっても、中国を流暢に話せる人の数は限られています。そのため、英語を武器に就職活動や転職活動をする人は珍しくなくなりましたが、中国語を武器に活動する人は未だに増えず、貴重な人材として多くの企業で争奪戦が繰り広げられています。

日本でも中国語を学ぶことは可能ですが、正しい発音や微妙なニュアンスは本場で習った方が近道です。徐々に重要度が認知され、希望者が増えている中国語留学の一番人気は中国本土ではなく台湾。対日感情や大気汚染、都市部の高騰する家賃など、中国での留学にネガティブな印象を持つ人が多いことも理由として考えられますが、90日以内であればビザが要らない点や台湾の気候や食べ物、さらにリーズナブルな生活費など、台湾に対してのポジティブな印象から、留学先として台湾を選んでいる学生が多いでしょう。

また、台湾は日本食ブームを通し越し、日常の選択肢の一つとして定着化しているため、ほとんどの都市で日本食を食べることができます。よって、留学中に食文化の違いで悩まされる機会がなく、スーパーやコンビニでも、普通に日本の商品を購入することができます。

台湾留学でも基礎的な英語力は必要

台湾で受ける中国語の授業は、当然ながら中国語で進められます。中国語を中国語で学ぶため、中国語ばかりの環境に身を置くことになり、必然的に学習意欲は高まるでしょうが、まったくの初心者では授業内容の意味が分からないまま時間だけが進んでしまうことも多々あります。質問をしたくても中国語は話せず、日本語も通じない状況で、また、グループの授業では様々な国から生徒が集まっているため、中国語以外で交わされる言語と言えば英語になってしまい、最低限の英語力がなければ、日本人以外のクラスメイトとコミュニケーションも図れません。

そうすることにより、日本人の生徒とだけコミュニケーションを取ってしまいがちになり、中国語の習得に遅れや甘えが出てしまいます。それでも、現地でしか学ぶことのできないこと、現地でしか体験できないことが数多くあり、留学が価値観や考え方を無限に広げるチャンスであることに変わりはありません。その時間を最大限に活かすためにも、基本的な英語(または基本的な中国語)だけはマスターしてから行きましょう!

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