ビジネスレベルの中国語は必須

中国語の本

台湾で仕事を見つけるためには、ビジネスクラスの中国語の語学力は必須条件となっており、あわせて英語も日常会話程度は話せることが求められています。

中国語が全くできない場合、台湾での仕事探しは非常に難しいですが、自動車、電子・半導体メーカー、小売業、飲食店などのサービス業など台湾にある日系企業なら、語学力に関するハードルはあまり高くなく、同様にスキルさえあれば調理師や美容師などの求人に応募できることもあります。ただし、求人数自体あまり多くありません。また、日系企業の多くは台北に集中していることが多いので、勤務地にこだわりがなければ台北近郊で探した方が見つけやすいでしょう。

なお、現地企業が日本人に就労ビザを発給するためには、月額最低50,000元(約186,500円)の賃金が必要と言われています。この賃金は一般的な台湾人の平均月額賃金35,986元(約134,200円)と比べると、かなり高い給与になるため、採用側も経験や知識が豊富な人材を求めています。

また、就労ビザを取得するために、ビザの発給条件は以下の通りとされています。
1 大卒以上の場合、日本での就労期間が2年以上
2 専門学校もしくは短大卒の場合、日本での就労期間が5年以上
3 大学院卒であれば職歴は問わず
ただし、日本語教師に就く場合は、これらに準拠しません。

就職活動で確認しておきたいこと

台湾の風景

台湾で働く際に確認しておきたいポイントの1つに交通費の有無があります。基本的に日系企業も含めて、台湾では交通費が支給されないことがほとんどです。これに関しては、文化の違いなので支給されないことが当たり前だと踏まえたうえで、会社の近くや交通費を抑えた通勤ができる場所に部屋を借りる、逆に自分の住まいから近い場所で探すなど各自で対策を立てなくてはなりません。同様に残業代も出ないことが多いので、残業の有無や程度を確認しておくと良いでしょう。

また、台湾の人は日本人とは違って時間にルーズな面がある一方で、せっかちな面もあり、休日でも業務連絡が頻繁に届きます。職種や会社の雰囲気によって異なるでしょうが、台湾の人は長い勤務時間に慣れていることもあって、遠慮や容赦なく連絡が来るので、慣れるまでは鬱陶しく感じてしまうかもしれません。

なお、日本の転職エージェントを利用して就職・転職活動を行うと、交通費や残業の有無など、聞きにくい点をエージェントが代わりに聞いてくれるので非常に便利です。一般には公開されない非公開求人も多いので登録だけでもしておくと良いでしょう。

オススメの転職サイトは?

日本から登録や求人検索をすることのできる転職エージェントや求人探しに使えるサイトを幾つか紹介します。

パソナ台湾
1988年に設立された人材紹介サービス会社で、台湾全土の求人を紹介してくれます。台北の他に新竹、高雄にも事務所があります。

インテリジェンス台湾
台湾の現地法人として2007年に設立された総合人材サービス企業。台湾での就職を希望される人への就職サポートを行っています。

Reeracoen Taiwan
台湾で日系企業へ転職をしたいならオススメのエージェント。募集案件の中には、日系企業での就業経験があれば中国語や英語を必須条件としない求人もあります。

他にも、台湾の仕事を紹介するサイトは多数あり、エージェントだけではなく個人サイトからも情報を得られることが多いので、時間を掛けてチェックしてみましょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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