日本から台湾への行き方:各社から直行便

台湾の飛行機

日本から台湾までは複数の都市から複数の都市へ多くの直行便が就航しています。一例を挙げると関西国際空港からは台北、台南、高雄へLCCを含む複数の便が就航しており、なかでも台北行きに関しては日本の多くの主要空港から毎日フライトがあります。

近年、増えているのが高雄行きの直行便で、成田空港からは日本航空、チャイナエアライン、エバー航空、バニラエアなどが毎日、タイガーエア台湾が週に2便就航しており、所要時間は4時間程度です。関西国際空港からも、チャイナエアライン、エバー航空、ピーチなどが毎日、タイガーエア台湾などが週3便就航しており、所要時間は約3時間10分。他にも、札幌や福岡からも週に5本の高雄便があります。

そのため、台湾へ行くために第三国を経由する必要はほとんどなく、一般的には日本の各空港から直行便を利用します。

日本から台北への行き方

日本から台北への直行便は就航している都市や便数が非常に多く、LCCもあるので時期によってはリーズナブルな価格で行くことができます。

台北行きの一例を挙げると、成田空港からの台湾桃園国際空港行きは日本航空、全日空、エバー航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空が毎日、LCCではジェットスター、バニラエア、タイガーエア台湾などが週5便~毎日、就航しています。航空会社によって異なりますが、所要時間は約3時間35分です。

羽田空港からはタイガーエア台湾やピーチなどが毎日、関西国際空港からは日本航空、エバー航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空、フィリピン航空、ジェットスター、ピーチ、タイガーエア台湾などが毎日、中部国際空港からは日本航空、チャイナエアライン、キャセイパシフィック航空が毎日、ジェットスターやタイガーエア台湾などのLCCが週3~5便就航しており、他にも札幌、函館、仙台、富山、小松、静岡、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇から定期便があります。

また、台北には桃園国際空港と台北松山空港の2つの空港があります。多くの国際線は桃園国際空港を利用し、台北松山空港は国内線を中心に各都市を結んでいますが、日本からの国際線でも松山空港発着の便があるので、チケットを購入する際はどちらの空港なのか?をきちんと把握しておきましょう。

なお、台北行きの便は非常に人気が高いため、その他の空港からも頻繁にチャーター便が運航しています。

航空券を購入する際の注意点

航空券を購入する時、価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。桃園空港は市内への深夜バスがあり、両替所も遅くまで空いているため、大きな不便を感じることはありませんが、台北市内で犯罪が最も多く起きている時間帯は深夜です。通りに人が少なくなるため、ひったくりなどの被害に遭う恐れがあるので、気をつけましょう。

※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

台湾内の交通手段

台湾の新幹線

台湾の都市間を移動するには、幾つかの交通手段があります。まずは、国内線の飛行機。主要都市を中心に路線網が充実しており、台北松山空港を起点として、花蓮空港、高雄空港、台東空港、澎湖島の馬公空港など台湾全土まで1時間以内で移動することが可能です。LCCの便も多いので、早めの予約でリーズナブルなチケットを確保しましょう。

また、台湾では日本の新幹線技術を採用した新幹線があります。台北~高雄間は、最高時速300キロメートルを約1時間40分で結んでいます。他にも「台鉄」の愛称で呼ばれる台湾の国有鉄道があり、基隆や台北から台湾西側を通り南部の高雄までを結ぶ西部幹線、台北から台湾東側を通り花蓮や台東を結ぶ東部幹線、高雄から台東を繋ぐ南廻線の3幹線が台湾本島の外側を一周するように運行しています。鉄道の種類は自強号(特急)、莒光号(急行)、復興号(準急)、区間快車(快速)、普快車(普通列車)に分類され、自強号(特急)を利用すれば、台北〜高雄間の所要時間は約4時間30分(最速)で、台北〜花蓮間の所要時間は約3時間(最速)です。なお、鉄道には阿里山鉄道もあります。阿里山鉄道は森林鉄道で、標高30mの嘉義から2,274mの阿里山まで急勾配の道のりを約3時間30分で登り、観光客を中心に高い人気を誇っています。

様々な交通手段がありますが、一般的に最も利用されているのは高速バスです。台北や高雄など主要都市を結ぶ長距離バスは、Ubus(統聯)、アロハバス(阿羅哈客運 )、HO-HSIN BUS(和欣客運)など、複数の会社が運営しており、安い運賃だけではなく、車内wifiなどサービス面でも充実しています。

各都市の交通手段

台湾では、ほとんどの都市でバスが運行しており、高雄ではMRT(地下鉄)も開通しています(台中のMRTは2017~2018年に開通予定)。その他の移動手段としてはタクシーが一般的です。また、台湾最大の都市である台北では、MRT、台鉄、バス、タクシーなどを利用して移動します。

台北の電車

台北の電車

2017年現在、文湖線、淡水信義線、松山新店線、中和新蘆線、板南線、桃園空港線(桃園機場捷運)の6路線のMRT(地下鉄)が台北市内を縦横無尽に運行しています。各路線が色で分けられているので、行きたい駅の路線の色を路線マップで確認し、その色のプラットホームを探して乗ることができるため、初めての方でも迷いにくいでしょう。また、駅構内や車内では飲食や喫煙が禁止されているため清潔に保たれています。運行時間は6時〜24時で、運賃は初乗り20元(約75円)とリーズナブルです。

乗車券はトークンと呼ばれるICコインが利用されており、改札の読み取り部分に触れてゲートを通り抜け、出口では投入口にトークンを入れてゲートを通過します。ICカード乗車券の悠遊カードを利用すれば、MRTの運賃が2割引、MRTとバスを1時間以内に乗り継いだ場合は、8元(約30円)の値引きになるため、長期滞在をする方は購入した方が良いでしょう。

悠遊カードは、駅の自動券売機や窓口、コンビニ、空港などで販売されており、価格は100元(約370円)。購入したカードに現金をチャージして使用します。台北のMRT全路線、高雄MRT全路線(軽軌を除く)、台北市、台南市、高雄市などの全路線バス、台鉄(国鉄)全線、高鉄(新幹線)の自由席、一部のタクシーなど、多くの交通機関で利用可能です。また、コンビニなど悠遊カードのマークがある店舗でも使えます。なお、台北MRTの公式サイトは日本語に対応しており、路線図、運賃、始発終電時刻などを、簡単に確認することができるので非常に便利です。

台北のバス

台北のバス

台北市内を網羅している路線バスは、市内の至る所に停留所があり、使いこなすことができれば行動範囲が一気に広がります。

バスの番号、目的地の停留所名を確認してから乗車しますが、目的のバスが来たら手を上げてドライバーに乗車意思を示さないとバスは停車してくれません。乗降は前後方の扉どちらからでもOKで、注意すべき点は料金を支払うタイミング。台北のバスは乗車時にお金を支払う場合、降車時に支払う場合、乗降時両方に支払う場合の3パターンに分かれています。前後方の扉上部にある電光掲示版に「上車収費」と表示されていれば乗車時に支払い、「下車収費」と表示されていれば降車時に支払います。厄介なのは、乗車時に「上車収費」と表示されていたのに降車時に「下車収費」と変更されているケース。この場合、乗車区間中に支払い方法が変わったため、乗車時と降車時の2回支払う必要があります。

台北のタクシー

台北のタクシー

台湾では「計程車」または「出租汽車」と言い、黄色の車体が目印です。タクシー料金は6~23時は初乗り運賃が1.25kmまで70元(約261円)、以降は250m毎または時速5km以下で1分40秒ごとに5元(約19円)が加算されます。上記時間帯以外と春節のシーズンは20元(約75円)の追加料金が加算される特別料金となりますが、それでも日本と比べて料金が安く、利用価値は高いと言えるでしょう。

台湾のタクシーは一般的に、運転手自身が車を所有しているので、車体が綺麗に整備されているタクシーを呼び止めたほうが安心です。また、英語が通じない場合が多いので、中国語で目的地を書いたメモを見せるなど、工夫をした方が良いでしょう。なお、小銭を用意がしていないドライバーが多いので、細かいお金は各自で用意しておきましょう。

注意点としては、タクシーに乗車する際であっても台湾ではシートベルトの着用が義務づけられています。着用していないことが警察に見つかると、利用者でも罰金が課せられます。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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