台湾での物件探しの注意点

台湾の風景

台湾で物件を探す際は、インターネットか不動産会社を利用する方法が一般的です。また、電柱や公園などにも物件情報が貼られているケースもありますが、その多くは未申請の物件で、現地の言葉や文化を理解していないと、トラブルになることも考えられるため避けた方が良いでしょう。他にもバス停や住宅街に掲示板があり、求人情報や賃貸情報が掲載されていますが、その場合は不動産会社を通さずに大家さんが直接対応します。当然、現地の言葉で契約まで行うことになるので、日本語での対応を希望する場合は、日本語で書かれている掲示板か、インターネット、あるいは日本人向けの不動産会社を利用した方が安心です。

なお、台湾では一般的に保証人が不要で、礼金の制度もほぼありません。さらに家具・家電付きの物件が多いため、初期費用を抑えることができます。保証金として家賃の2ヶ月分にあたる敷金は必要ですが、それも修繕する箇所がない場合は全額返金されます。

台湾の賃貸物件は、ほぼ100%が分譲住宅を個人転用したものなので、同じ建物であっても、部屋ごとに大家さんが違うため、間取りや賃料、入居時の条件が異なります。

マンション(アパート)に住む

台湾の風景

共同住宅は超高層マンションから低層階のアパートまで、様々なタイプがあります。日本からの駐在員は高層マンションに住むことが多く、ほとんどの物件に管理人が常駐しており、ジムやプールなどの共有設備も充実しています。なかには、コンシェルジュサービスやビリヤードルーム、サウナやヨガスタジオなど、高級ホテルのような設備が整った豪華マンションもあり、マンション内でも楽しい時間を過ごせる工夫に満ちています。

家賃を抑えたい人には低層階のアパートが最適です。部屋の広さやエレベーターの有無は物件によって異なりますが、アパートには専用のごみ置き場がない物件が多く、ゴミ収集車が来た時に、自分で収集車にゴミを投げ入れないとならないなど、手間のかかる作業が発生することもあります。

なお、単身などワンルーム物件を探している方は、獨立套房(完全個室)、分租套房(玄関だけ共同)、雅房(風呂・トイレ共同)の3タイプがあるので、よく確認しておきましょう。また、基本的に単身用の部屋にはキッチンやバスタブがありません。

物件のグレードや立地条件によって大きく異なるので、一概に家賃の相場を示すことはできませんが、日本人が台北で一人暮らしをする場合は15,000元~20,000元(約56,000円~74,600円)程度が目安とされています。しかし、10,000元(約37,300円)以下の物件もあれば、35,000元(約130,600円)以上の物件もあるなど、台湾は賃貸物件が豊富なので自分の条件に合った物件を探すことが可能です。

※賃貸物件の多くは契約期間を1年以上としていますが、なかにはマンスリー契約に対応してくれる物件もあります。

サービスアパートに住む

サービスアパート

高級マンションのような物件にベットシーツの交換や部屋のクリーニングがサービスとして付いているサービスアパートメント。プールやジムなどを併設している物件が多く、管理事務所またはレセプションには英語を話せるスタッフが在籍しています。

家賃はマンションより高めですが、セキュリティ面で安全なだけではなく、掃除や朝食サービスなどが付いていることも多いため、日系企業に勤める駐在員から人気があります。なお、サービスアパートメントは1年未満でも契約できる物件がほとんどです。

一軒家に住む

台北の風景

台湾は国土面積が決して広くはないため、一軒家の賃貸物件はあまりありません。特に台北は人口が集中しており、土地の価格も高いので、一軒家を探すなら別の都市の方が見つかりやすいでしょう。また、台北の郊外なら、完全な一戸建てではないものの、一戸建て風の共同住宅であるタウンハウスの物件があります。

寮に住む

台北の風景

マンションやアパートの最低契約期間は1年のところが多く、語学学校に通う生徒など6ヶ月未満の滞在予定の方は、物件探しが非常に難しくなります。

台北市内には外国人留学生専用の寮がなく、大学の学生寮は正規の大学生で埋まっているため、滞在先を自分で探さなければならないことがほとんどです。そのため、各学校では寮代わりとして民間の宿泊施設「台北国際学舎」などを紹介しています。このような学舎は現地の台湾人学生からも人気が高い施設で、学生以外に旅行者でも利用可能ですが、学生の方が安い料金設定になっています。

学舎から台北市内のほとんどの学校へ毎朝シャトルバスが出ており、自習室や図書館など勉強に最適な設備も充実しているため、すぐに予約で埋まってしまいます。語学学校への通学を希望する方は学校の申し込みと同時に、学舎への空室確認および予約を行った方が良いでしょう。

日本人向けの不動産会社を利用する

台湾には現地での物件探しをサポートしてくれる日系の不動産会社が沢山あります。その多くが台北に集中していますが、他の都市でも見つけることができ、なかには違う都市の物件でも対応してくれる場合があります。また、日本語対応が可能な現地不動産会社もあるので、言葉の心配がある人は積極的に利用をした方が良いでしょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年9月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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