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日本人学校もあるタイ
タイには現在、2校の日本人学校があります。さらに、在外教育施設として文部科学省から認定を受けている高等学校もあるため、お子様の教育に関する懸念はありません。
首都バンコクにあるバンコク日本人学校は、約2,700人の日本人生徒が通っており、生徒数では世界最大の日本人学校となっています。歴史があり、教員数も多いことから、しっかりとした教育内容が定評で、知育・徳育・健康の他に国際感覚を磨くことにも力を注いでいます。週1時間のタイ語学習や現地校またはインター校との交流など、タイで生活をしている強みを活かした学校生活を送ることができるでしょう。
同じ系列のシラチャ日本人学校は、バンコクの南方にあるシラチャ市に平成21年4月に増設された新しい学校です。どちらも小学部と中学部で構成されており、日本のカリキュラムや語学の学習の他にも、IT教室を使用した情報教育や、年間を通じた水泳授業が行われ、日本国内で教育を受けるよりも幅広い知識と技能が身につけられる工夫で溢れています。
また、多くの日本人が在住しているタイにおいて、中学部を卒業した生徒の進路先として、日系の高校が存在しない状況が長く続いていましたが、2012年に如水館バンコクが、在外教育施設として文部科学省から認定を受け、日本人教師による日本語を使った日本のカリキュラムに準じた教育が受けられるようになりました。
こちらの高校でも、タイ語、タイ文化、ネイティブによる英会話など、海外在住を強みに変えられる授業が行われています。
現地の学校へ入学
タイの教育概念は以下の通りです。
義務教育期間 | 満6歳〜満15歳(9年間) |
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就学年齢 | 満6歳から |
年度 | 5月16日から翌年3月15日 |
学期 | 2学期制 |
小学校 | 6年間 |
中学校 | 3年間 |
高校 | 3年間 |
大学 | 4年間 |
タイには私立校と国立校(バンコクなどの一部では自治体が設置した学校もある)があり、国立校は教育省の許可があれば外国籍のお子様でも通学することが可能です。授業料は無料ですが、タイ語ができない生徒に対する現地言語の特別授業は一般的に行われておらず、また、日本人学校やインター校が設置されているため、現地の学校にお子様を通わせている日本人は、あまり多くありません。
インターナショナルスクールへ入学
国際感覚を磨くためには最適なインターナショナルスクール。日本では授業料が非常に高いことでも知られていますが、タイでは日本よりリーズナブルに通わせることができます。現在、タイにあるインターナショナルスクールは17校。なかには、2歳から通うことのできる幼稚園が付属になっている学校もあります。
インターナショナルスクールを検討している方への注意点
インターナショナルスクールとタイの現地校では、年度の開始や学期制が異なります。上記に挙げた通り、タイの現地校は5月開始で2学期制ですが、インターナショナルスクールは8月開始がほとんどで、学期も3学期制の学校があります。また、スクールバスや給食の有無も学校によって異なります。見学や問い合わせをする際は、上記のような細かい点まで質問しましょう。
学生ビザを取得してタイへ留学
日本人が住みやすいタイでは、語学留学のために訪れる方も多くいます。大学などへの留学の他に、タイ語や英語などを教える語学スクールが数多く、学生ビザも比較的簡単に取得することが可能です。ただし、近年は学生ビザ取得後の延長に際して、タイ語や英語の熟読度を測定するために面談を行うなど、しっかり勉強をしているか?のチェックが行われています。一部のタイ語学校では日本語を使って授業を行うため、タイ語や英語をまったく理解できない方でも心配ありません。申し込み後、タイの政府機関から許可を得るまで、2週間以上の時間を要することもあるので、早めの行動を心がけましょう。
タイ留学で学べること
教育ビザ(学生ビザ)で留学をする人の多くは、タイ語か英語を語学スクールで学んでいます。その他、大学への留学などもありますが、在学中の大学生以外の方は語学スクールでの学習が一般的。語学スクールを選ぶ際に注意したいことは、タイ語でも英語でも、希望する学校がタイの政府機関から認可を受けた学校なのか?です。
タイで英語を学ぶ意味
日常言語が英語ではないタイで、なぜ英語を学ぶ日本人が増えているのでしょうか?
治安の不安が少なく、また日本人向けのサービスも充実していることから「暮らしやすさ」を重視して、タイを選ぶ方も多いでしょうが、それは英語圏の人にとっても同じこと。タイには日本人だけではなく、多くの外国人が暮らしており、英語の講師として働いている人も沢山います。
英語の授業はネイティブの講師が行うので、本場の英語を日本よりもリーズナブルに学ぶことができます。また、日本ではせっかく英語を学んでも、教室の外に出てしまうと日本語を使うので、なかなかアウトプットをする機会がありません。しかし、外国人が多く暮らすタイでは、銀行やデパートに英語を話せるスタッフが多く、タイ語を話せない以上、必然的に英語を使うことになります。同じ学校に通うタイ人の生徒も多いので、共通の言語として英語を話しながら、自然な形でグローバルな視点を養うことも可能です。