日本人学校はゼロだが補習校は多数

カナダの学校

カナダには現在、日本人学校がありません。しかし、8校の補習校あります。

まずは日本人学校と補習校の違いを確認しましょう。

日本人学校とは、日本国内の学校と同等の教育を行う目的で設置されている全日制の学校で、文部科学大臣が認定した学校です。よって、学期や授業は日本とほぼ同じスケジュールで行われます。

一方、補習校とは現地校あるいはインターナショナルスクールに通学しながら、平日の放課後や土曜日を利用して日本の学校で学ぶ国語などを勉強するための教育施設です。よって、日本人学校では日本と変わらない教育を日本と遜色のない環境で受けることができますが、補習校の場合は、学習時間が限定的になってしまいます。

しかし、補習校にお子さんを通わせておくことで、帰国後(特に国語)、あまり遅れを取らず、スムーズに授業へ合流することが期待できます。カナダにある補習校は現在8校で、モントリオール、エドモントン、カルガリー、トロント、オタワ、サスカツーン、ハリファックス、バンクーバーの各都市に1校ずつあります。

現地の学校へ入学

カナダの教育概念は、憲法により各州にその権限・責任が委譲されているため、州によって異なります。一例を挙げますと、ケベック州では以下の通りです。

義務教育期間 6歳〜16歳(1学年〜10学年)
就学年齢 10月1日までに満6歳になる者は、同年の8月末に小学校へ入学
年度 8月末日〜6月23日
学期 小学3学期、中学4学期、カレッジ・大学2学期制
小学校 6年間
中学校 5年間
高校 2年間
大学 2年間

州によって異なる教育概念ですが、厳密に言えば同じ州内でも学校によって年度や学期は異なることがあります。例えば、多くの州で義務教育期間は6歳~16歳あるいは5歳~16歳に設定されているものの、ケベック州では留年をした場合に義務教育期間が18歳にまで延長されます。また、ノバスコシア州では公費によって教育が受けられる期間を5歳~21歳までとしており、そのため約60%~70%が大学などへ進学するなど、高い進学率を誇っています。

インターナショナルスクールへ入学

国際感覚を身に付けることができるため、日本でも人気のインターナショナルスクール。移民の国だけあって、カナダには数多くのインターナショナルスクールが存在します。

州ごとに確認できる範囲で挙げると、アルバータ州にはエドモントンに5校、カルガリーに6校、オンタリオ州にはアリストンに1校、ウォータールーに1校、トロントに6校、ニューマーケットに2校、バリーに2校、ミシサガに1校、オタワに4校、ケベック州にはウェストマウントに1校、ケベックに1校、シェルブルックに1校、モントリオールに8校、サスカチュワン州にはサスカツーンに2校、リジャイナに1校、ニューファンドランド・ラブラドール州にはセント・ジョンズに2校、ニューブランズウィック州にはフレデリクトンに3校、ノバスコシア州にはハリファックスに2校、プリンスエドワードアイランド州にはシャーロットタウンに3校、マニトバ州にはウィニペグに3校あります。

なお、数は確認できませんでしたが、バンクーバーなどがあるブリティッシュ・コロンビア州にもインターナショナルスクールは複数あります。

インターナショナルスクールを検討している方への注意点

現地校では州や学校によって年度の開始や学期制が異なるように、インターナショナルスクールでも学校によって各システムが異なります。また、スクールバスや給食の有無も学校によって異なり、在籍日本人児童生徒数は公表していないところがほとんどです。

カナダへ留学

カナダの風景

移民が多い多国籍文化のカナダ。全人口の約20%がカナダ以外で生まれていると言われており、カナダ最大の都市であるトロントでは、人口の約半分を移民が占めていることもあって、外国人を受け入れる環境が整っています。国際都市として活気に溢れているトロントだけではなく、さまざまな都市に学校はあります。例えば日本人にも人気の高い都市バンクーバーは比較的温暖なので冬でも過ごしやすく、同じく人気のモントリオールは北米のパリと呼ばれるほど美しい景観が魅力的です。どのような都市を選ぶか?で過ごし方は変わって来るので、まずは自分に合った都市を探すことから始めてみましょう。

また、カナダは6ヶ月以内の滞在ではビザが不要なため、留学生が集まっており、よって多くの語学スクールでは、英語の初心者でも受け入れを可能としています。なかには日本人スタッフが常駐している学校もあるので、初めて留学をする方やシニア世代でも安心して勉強に集中することができます。

期間としては1週間から受け入れている学校が多く、授業数も1日3時間~6時間と自由にカリキュラムを選択できるので、自分のペースで学ぶことが可能。日本人が多い学校でも、母国語での会話を禁止している学校が多く、あまり気になりません。さらに学校によっては、英語だけではなくフランス語も学ぶことができ、有意義な時間を送ることができるでしょう。

カナダ留学の前にやっておきたいこと

6ヶ月以内の留学なら学生ビザが不要のカナダ。他国への留学は、たとえ短期間でもビザ代が掛かることがほとんどなので、もし浮いたビザ代で自由に使えるお金があるのなら、留学前にやっておきたいことが英語の予習。超初心者から受け入れている学校があるとは言え、まったく話せないのでは、単語の意味がほとんど分からずに、もったいない時間を過ごしてしまうことになります。

オススメなのは1日25分から始められるマンツーマンのオンライン英会話。日本で英会話教室へ通うと、ビザ代以上の金額になってしまいますが、オンライン英会話ならリーズナブルで、まとまった時間も必要ありません。好きな時間に受けられるだけではなく、1ヶ月で退会することもでき、さらに入会前には無料体験レッスンもあります。何の準備もなく留学をして、あまり話せずに終わってしまっては、成果も乏しく、払った費用だけの成果が望めません。オンライン英会話で、まずは英語を話すことへの苦手意識を克服してから留学をすると、たとえ完璧とは言えない語学力でも、英語で話しかけることへの抵抗感や恥ずかしさがなくなり、積極的に授業へ参加することができます。

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