日本からカナダへの行き方:各社から直行便

カナダの風景

日本からカナダへの直行便は、東京(羽田・成田)と愛知、大阪から就航しています。エア・カナダが東京(羽田・成田)便、愛知便、大阪便を運航しており、日本航空は成田便、全日空は羽田便で、都市によって運航の曜日は異なりますが、バンクーバー行きの便は東京・大阪の空港から毎日運行しており、愛知は週3~4便の運行です。

トロントは東京(成田・羽田)から毎日、カルガリーは成田から週4回(シーズンによって異なる)。日本国内の他の都市からカナダへ行く場合は、国内または第三国を経由して行きます。

また、国土面積が広いため、向かう都市によって飛行時間は大きく異なり、そこから空港のない都市へ行く場合は、さらに莫大な時間が掛かるので、そのことも頭に入れておかないと移動だけで1日以上費やすことになります。

韓国系・中国系のエアラインは、直行便よりも安いことが多いですが、韓国経由、中国経由になると、一旦カナダとは逆の方向へ向かうことになるので、乗り換え時間を含めると、かなりの時間が掛かります。また、アメリカを経由するアメリカ系のエアラインも直行便より安いことがあります。ロサンゼルスやサンフランシスコなど方向的に同じですが、アメリカでは乗り継ぎでも入国審査があり、事前にアメリカのESTA(電子渡航認証システム)の申請をしなくてはなりません。カナダへの入国が空路の場合、eTA(カナダの電子渡航認証)も必要なので、両国の電子渡航認証を申請するために、手間と出費が掛かってしまいます。

日本からバンクーバーへの行き方

日本からの出発便で最も多い都市がバンクーバー。成田空港からは日本航空とエア・カナダが毎日、羽田空港からは全日空が毎日運航しており、所要時間は9時間(帰りは11時間)程度です。大阪からもエア・カナダが毎日運航、2017年6月からは愛知からも週3~4便で出発しています。

経由便はアメリカ経由が一般的ですが、アメリカで乗り継ぎを行う際に、一度アメリカの入国審査を受けるので、ESTAへの事前登録が必要です。経由地の候補となる都市は幾つもありますが、同日中の乗り継ぎが可能なルートは、ロサンゼルス、サンフランシスコ、シアトル、ポートランドが挙げられます。アジアを経由する場合は反対方向へ向かってからの乗り継ぎになるので遠回りになりますが、韓国経由や台北経由、上海経由などが主流です。

カナダ行きの便に限ったことではありませんが、やはりGWや夏休みの時期は、航空券の価格が跳ね上がります。また、オンシーズン(夏)とオフシーズン(冬)の差がハッキリしている国だけあって、冬の季節は航空券の価格がグンと安くなります。

航空券を購入する際の注意点

カナダ行きの航空券を持っていても、eTAの申請をしていないと航空機への搭乗を断られる場合があります。また、カナダ国内で他の航空会社を利用して、別の都市に行く場合、国内線扱いになりますが、航空会社によっては預け入れ荷物が1つでも料金が発生することがあります。例えばエア・カナダは、カナダ~アメリカ線も預け入れ荷物は1個目から有料です。料金は重さや大きさ、飛行区間によって異なり、同様に手荷物にも大きさや重さの制限があります。

さらに、カナダの国内線は45分前にチェックインを締め切ることが多く、たとえチェックインカウンターに並んでいても、締め切り時間を過ぎてしまうと搭乗できない場合があります。余裕のある行動を心がけましょう。

※各航空会社のフライト本数などは2017年7月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

カナダ国内の交通手段

カナダ国内の交通手段は様々あります。目的地によっては飛行機を利用することもできれば、鉄道もあります。空港がない都市へ行く場合やリーズナブルに移動を行いたい場合は、長距離バスも利用されています。多くのバス会社がさまざまな都市間を結んでおり、大都市だけではなく小さな町や村も通っているため、現地の人だけではなく観光客にも重宝されています。

長距離バスは、ほとんどの路線で予約が不要。期間によってタイムテーブルが異なるので、出発時刻はバス会社のサイトなどで事前にチェックしましょう。

各都市の交通手段

カナダは各都市によって、交通手段が異なります。バスだけの都市もあれば、バスの他にも鉄道など複数の公共交通機関が利用できる都市もあります。日本から留学生が訪れるような大きい都市では、たとえエリアによってはバスだけしか通ってなくても、本数は多いので極端に不便だと感じることは少ないでしょう。

ここでは一例として、バンクーバーの交通手段を挙げてみます。バンクーバーの交通システムはやや特殊で慣れるまで戸惑うこともあるかもしれませんが、慣れると日本よりも簡単です。

バンクーバーの電車

バンクーバーの電車

バンクーバー市内を運行しているバンクーバー・スカイトレイン。メトロバンクーバーの交通行政を管轄するトランスリンクが運営しています。現在は、エキスポライン、ミレニアムライン、カナダライン3つの路線があり、バンクーバー国際空港とダウンタウンを結んでいる路線はカナダライン。エキスポラインはダウンタウンとサレー方面を結び、ミレニアムラインはダウンタウンとバーナビー方面を結んでいます。

始発は午前4時台、終電は深夜1時台と運行時間が長く、運行間隔は時間や路線によって異なるものの、だいたい5分おき。基本的には無人での運行です。駅構内と電車内はバリアフリーで、全ての駅にエレベーターが設置されている他、電車とホームの間を5cm以内にするなど、車椅子の方や身体が不自由な方でも、サポートなく乗車することができるよう工夫されています。

バンクーバーのバス

バンクーバーのバス

バンクーバー市内のバスもトランスリンクが運営しています。さらに後述するシーバス(フェリー)もトランスリンク社が運営しているため、これらの交通機関は同じエリア内であれば、全て乗り放題。90分以内なら全部で3つに分かれている同一ZONE(エリア)内の交通手段を自由に使えます。

しかし慣れるまでは、どこまでが同一ZONE内なのか見極めが難しく、またバス車内で乗車券を購入する場合など、乗車券が旧タイプで自動改札を通過できず、バスでの乗り換えにしか利用できないこともあるなど少しややこしい一面もあります。バスや電車を乗り継ぎたい場合は、駅やシーバスの改札前にある券売機から乗車券を買いましょう。券売機で購入した乗車券は、たとえ紙の乗車券であっても、電子カード用の改札を通過できるようになっています。

さらに平日の18時半以降と土日・祝日、バスのみの移動に関しては、全て1ZONE料金で利用が可能です。これに該当する場合は、3つのZONEを使って移動しても、1ZONE料金のみでOKなど、細かいルールが幾つもあるので、利用前にきちんと確認しておきましょう。

また、新規発行に6カナダドルが必要ですが、コンパスカードと呼ばれる電子カードもあり、こちらを利用することによって、運賃が20%以上も割り引かれます。

バンクーバーのフェリー

フェリー

ダウンタウンのウォーターフロント駅とノースバンクーバーのロンズデール・キー駅の2駅だけを結ぶシーバス(フェリー)。こちらもトランスリンクが運営しているので、バスやスカイトレインと共通の乗車券で利用できます。平日の日中など利用者が多い時間帯は15分間隔で、それ以外は30分間隔。平日の始発は朝6時、終電は深夜1時までと運行時間も長いので高い利用価値がある交通手段です。

シーバス以外にも、アクアバスやフォースクリークフェリーなど、ミニフェリーも運行していますが、それらはトランスリンクが運営しているフェリーとは異なるため、別途料金が必要です。

バンクーバーのタクシー

バンクーバーのタクシー

バンクーバー市内ならタクシーを利用することもできます。流しはあまり走っておらず、主要な駅やホテルなどから乗車をするか、電話やアプリで配車を依頼する方法が一般的。初乗り料金は3.5カナダドル程度(約294円)と安く、気軽に利用できそうですが、1km毎に約2カナダドル(約168円)ずつ課金されるので、かなり割高。さらに、メーター料金以外にも10~15%のチップを渡す習慣があるので、結果的に日本よりも高くなりがち。交通渋滞も多く、時間帯によってはスムーズな移動ができないこともあるので、利用の際は時間に余裕を持つようにしましょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年6月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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