東京よりも割安?手頃な家賃で住みやすい

ドイツの風景

ヨーロッパをリードする経済大国のドイツ。しかし、家賃はニューヨークや東京など他の国の大都市と比べて割安なことで知られています。例えば、2DK・70㎡の物件の場合、ベルリンの相場は500~700ユーロ(約65,700円~92,000円)程度。もちろん、ベルリンの中でも場所によって高いエリアとリーズナブルなエリアが存在し、物件によっても家賃は大きく異なります。少しでも家賃を抑えたい人は、300ユーロ(約39,000円)以下の物件もあるので、じっくりと探してみましょう。

ドイツの中で家賃が高いことで知られているミュンヘンでさえも、2DK・70㎡での相場は600~1,000ユーロ(約78,800円~131,000円)程度。東京都心ではワンルームでも、この価格帯になることが多いので、いかに家賃が安いか分かるでしょう。

また、ドイツでは家具や家電、光熱費が込みの物件も多く、そのような物件を選ぶと部屋に揃える備品代や日常の光熱費も節約できます。なお、日本では都会ほど家賃が高くなりがちですが、ドイツの場合は必ずしもそうではなく、首都のベルリンより南部の方がやや高い傾向にあります。その他、WGと呼ばれるシェアハウスも多く、400ユーロ(約52,500円)程度が相場と言われています。学生寮でも基本的に個室を選ぶことができるので、用途や目的に合った居住先を探しましょう。

気になるドイツの物価ですが、大まかに言えば日本と同等程度。場面によるところが大きく、例えば食費に焦点を当てても、肉や野菜、果物などは日本よりも安いことが多いですが、レストランやカフェは日本よりも高めです。嗜好品ではタバコは日本より高く、ビールは激安。0.5リットルの瓶ビールでも0.65ユーロ(約85円)程度で販売されており、ミネラルウォーターより安く購入することができます。

夏の蒸し暑さから解放

冬は厳しい寒さが訪れるドイツですが、一方で夏は過ごしやすく快適な天候が続きます。

東京とベルリンの天候を比較してみると、その差は一目瞭然。8月の平均最高気温は東京の31.1℃に対して、ベルリンは23.6℃(東京の5~6月程度)。また、8月の平均降水日数は両都市とも約8日ですが、東京の降水量168.2mmに対して、ベルリンは58.2mmと半分以下。日本のように梅雨や台風がないため、蒸し暑さを感じることはありません。

夏は日照時間が長く夜10時を過ぎても明るい日があります。一日を有効に使えるだけではなく、明るいことによって治安の面でも安心できる時期でしょう。

冬は冬で、ウィンタースポーツやクリスマスマーケットなど、夏にはない雰囲気や一味違った楽しみ方もできますが、やはり寒さに弱い人よりは蒸し暑さに弱い人の方にオススメしたい国です。

気軽に行けるヨーロッパ旅行

ドイツの風景

日本に暮らしていると、金銭面や時間の面でなかなか頻繁に行くことのできないヨーロッパ旅行。しかし、ドイツに暮らすことでヨーロッパ旅行がグッと身近になります。ドイツ全土を網羅している鉄道、Deutsche Bahn(DB)を利用するとフランスやチェコまで行くことができ、さらにヨーロッパ各国へのLCC便も多いため、週末を利用した格安旅行も可能です。

とは言え、ドイツ国内にも見どころは多く、日本人にはあまり知られていない街が幾つも点在しています。その一つがドイツ中北部にある世界遺産の街、ゴスラー。とても小さな街ですが歴史ある街で、建物の約3分の2が今から170年以上も前に作られており、中世で時間が止まっているかのような雰囲気が漂っています。

短期間の観光旅行と違って、時間と距離にアドバンテージがあるので、今まで知らなかったドイツを発見することができるでしょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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