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日本からドイツへの行き方:各社から直行便
日本からドイツへの直行便は東京(成田・羽田)、愛知、大阪から複数の航空会社が毎日運航しています。また、行き先もミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフなど複数の都市があり、他の都市へ行きたい場合は第三国もしくはドイツ国内を経由します。同様に日本国内の他の都市からドイツへ行きたい場合も、東京(成田・羽田)、愛知、大阪あるいは第三国を経由します。
ミュンヘンへの直行便は羽田空港からルフトハンザ・ドイツ航空と全日空が毎日就航しており、所要時間は約11時間50分。フランクフルトへの直行便は成田航空から日本航空が毎日、羽田空港からルフトハンザ・ドイツ航空と全日空が毎日、いずれも所要時間は約12時間15分です。同じくフランクフルトまで、関西国際空港と中部国際空港からルフトハンザ・ドイツ航空の直行便があり、関西国際空港からは毎日(所要時間は約11時間50分)、中部国際空港から週3便(所要時間は約12時間15分)が就航しています。
また、日本人が多い都市のデュッセルドルフへの直行便は成田空港から全日空が毎日就航しており、所要時間は約12時間です。
日本からミュンヘンへの行き方
日本からミュンヘンへの直行便は現在のところ羽田空港からしか就航していません。所要時間は約11時間50分で、ルフトハンザ・ドイツ航空と全日空が毎日運航しています。
関西方面など他の都市からミュンヘンへ向かう場合は羽田空港まで行き、そこから直行便を利用する方法か、第三国で乗り換える方法があります。一例を挙げると、関西国際空港からはフィンランド航空(ヘルシンキ経由)、日本航空(ヘルシンキ経由)、ルフトハンザ・ドイツ航空(フランクフルト経由)、全日空(ヘルシンキ経由)、タイ国際航空(バンコク経由)、エミレーツ航空(ドバイ経由)などがあり、所要時間は乗り換えでの待ち時間によって大きく異なりますが、最短で約14時間10分で到着することが可能です。
また、便によってはサンフランシスコなどアメリカを経由することもありますが、アメリカは乗り換えだけでも入国審査がありESTAの登録が必要です。登録を行っていないと、アメリカへ入国できず、乗り換えも認められないので注意しましょう。
航空券を購入する際の注意点
航空券を購入する時、価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。ドイツの主要空港では深夜でも市内へ向かう交通機関はありますが、治安の面でもあまりオススメできません。
タクシーやホテルの送迎を利用するなど、可能であれば滞在先まで直行できる移動手段を検討すると良いでしょう。なお、タクシーは正規のタクシー乗り場から乗車し、念のためにメーターが使われているか?を確認します。
※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。
ドイツ国内の交通手段
ドイツ国内の移動手段としてLCCを含む飛行機もありますが、鉄道やバスが発達しているので、そちらの方が便利です。
Deutsche Bahn(DB)はドイツ全土を網羅している鉄道で、ドイツでは最も重要な交通手段とされています。ドイツ国内だけではなく、隣国のチェコやフランスへも移動することができ、ICE(新幹線)、IC(ドイツ国内特急電車)、EC(近隣諸国への特急電車)、RE(快速電車)、RB(普通電車)、S-bahn(各駅電車)の各種類があり、乗車日の3日前までに購入すると割引料金になる事前予約チケットや週末チケットなどが用意されています。
長期距離バスもドイツ国内をほぼ網羅しています。昼間に運航しているバスが多く、鉄道よりも運賃がリーズナブルな点が魅力です。たとえば、ベルリン⇔フランクフルト間なら所要時間は約6時間30分で、運賃は19ユーロ(約2,500円)。この区間を鉄道で行くと、所要時間は4時間30分で、運賃は時期によって変動するものの、約100ユーロ(約13,000円)。時間は多少掛かりますが、かなりお得に移動することができます。バス会社も複数あり、時刻や運賃によって乗りたいバスを選べますが、最大手のバス会社「FlixBus」なら、本数が多いだけではなく、車内トイレや無料wifi、コンセント完備などサービスが充実しています。
各都市の交通手段
ドイツの主要都市にはバスなどの公共交通機関があるため、運転免許証や自動車を持っていなくても移動手段に困ることはほとんどありません。さらにベルリンやミュンヘン、フランクフルト、デュッセルドルフなどの大きな都市では、鉄道も地下鉄や電車、路面電車などがあり、快適な移動ができます。また、ハンブルクでは、1978年に路面電車が廃止されたものの、地下鉄や電車があるので問題ないでしょう。
なお、ドイツはジュネーブ条約に加盟していないので、国際免許証での運転に制限があります。国際免許証で運転が認められているのは、観光客などの非居住者。有効な日本の国際免許証または日本の運転免許証に在外公館などが発行した翻訳証明を携帯することで運転が可能です。ドイツに住民登録をしているドイツの居住者はドイツに居住してから6ヶ月間だけ、有効な日本の運転免許証に在外公館などが発行した翻訳証明を携帯することで運転が認められていますが、それ以降はドイツの運転免許証に切り替えをしなくてはなりません。
ミュンヘンの電車
ミュンヘンのみならず、ドイツ全土を網羅している鉄道がDeutsche Bahn(DB)で、S-bahn(各駅電車)と呼ばれる各駅電車の他に、ICE(新幹線)、IC(ドイツ国内特急電車)、EC(近隣諸国への特急電車)、RE(快速電車)、RB(普通電車)などがあります。
ミュンヘン市内の移動には地下鉄や路面電車などもあり、路線バスを含めた公共交通機関はミュンヘン運輸交通連合(MVT)が運行しています。乗車券はZONE1~ZONE4など区間によって分けられており、ZONEを超えると運賃は高くなります。ミュンヘン市内の場合は、ほとんどがZONE1内で、乗車券は1回券の他に1日券、回数券、大人5人まで同時で使用できるグループ券など、用途に応じて様々用意されています。また、ZONE1内は3時間、ZONE2以上は4時間以内であれば、片道に限り地下鉄、各駅電車、路面電車、路線バスへの乗り換えが可能です。
注意点としては、乗車前に必ず印刻機を利用して、チケットに日付の打刻をすること。これがされていない場合は無賃乗車とみなされ、60ユーロ(約7,900円)の罰金になります。なお、路線図や料金などは以下のMVT公式サイト(英語対応)で参照が可能です。
ミュンヘンのバス
路線バスは、ミュンヘン市内を走行する多くのルートがあり、交通手段として非常に発達しています。また、ミュンヘン市内だけでなく他の都市と結ぶバスも充実しているため、使い勝手の良い交通手段です。乗車券の種類は電車と同様で、1回券の他に1日券や回数券など複数のパターンが用意され、購入方法も券売機、Web購入、運転手から購入など多数あります。
バスのドアは自動ではないため、扉付近のボタンまたはレバーを押して開閉します。乗車後は忘れずに、車内にある刻印機にて日時を打刻しますが、バスによっては刻印機がない車両もあり、その場合は運転手に乗車券を提示します。車内では次のバス停のアナウンスがされるため、目的の停留所が近づいてきたら、ボタンを押して運転手に降車を知らせます。
ミュンヘンのタクシー
ミュンヘンのタクシー料金は、基本的にメーター制で、初乗り料金は3.70ユーロ(約486円)です。以降5kmまでは1kmあたり1.90ユーロ(約250円)、5Kmから10Kmまでは1kmあたり1.70ユーロ(約223円)、10km以上になると1kmあたり1.60ユーロ(約210円)が加算されます。また、タクシーを呼び出す際は、1.20ユーロ(約158円)、荷物1個につき0.60ユーロ(約79円)、乗客5人以上の場合は6.00ユーロ(約788円)が追加料金として発生します。
空港や駅、市内各所にあるタクシー乗り場から乗車をするか、タクシー会社に電話をして手配、またはランプが点灯している空車であれば、流しのタクシーを拾うことも可能です。ドアは自動ではないため、自分で開閉しましょう。
悪質なドライバーは少ないですが、念のために走行後はメーターが作動していることを確認し、支払い時には、若干のチップ(料金の端数を切り上げる程度でOKですが、非常に良いサービスを受けた場合はプラス0.5~1.0ユーロ程度が目安)を渡すと良いでしょう。また、料金によっては50ユーロ以上の高額紙幣での支払いができないこともあります。なお、後部座席であってもシートベルトの着用は義務付けられており、車内での喫煙はできません。
※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。