大都市の医療レベルは問題ナシ

インドネシアの病院

インドネシアは地域によって医療レベルに差があります。とは言え、日本人が数多く生活しているジャカルタやバリ島など、大きな都市では高水準の医療レベルが整っており、日本をはじめとする先進国で医療を学び、経験を培ってきた医師が多く存在しています。

ジャカルタでは、日本人医師が常駐している病院もあります。しかし、インドネシアでは日本人を含む外国人医師が直接的な医療行為を行うことは許可されていないため、医療相談という形になり、実際に日本人医師が治療の指揮を執ることはありません。それでも、言葉の不安が軽減されるどころか、日本人医師が付いていることの心強さも大きく、安心して治療を受けることができます。また、ジャカルタには、インドネシア人医師でも日本語を話せる医師が存在し、さらに看護師やスタッフ(通訳がいることも)も、日本語を理解できることがあります。

同様に、バリ島にも日本政府の協力のもとで作られた病院があり、日本語を話すことのできる医師や看護師が常駐しています。このような病院のほとんどは私立病院のため、施設や設備は整っていますが、医療費が割高になるので、必ず保険へ加入しておきましょう。

一方、郊外の病院は大きな都市と比べると医療レベルが、やや劣ってしまいますが、重病ではない軽い症状や軽いケガなどは問題なく処置してもらえます。しかし、重病の場合はジャカルタの病院やシンガポールなどの隣接する国へ移送されることもあり、治療の開始が遅れてしまう懸念があります。そのような地域で生活することを考えている方は、万が一の際にどのような選択をするのか?を事前に決めておくとスムーズです。

クリニックは夕方から診療を行うことも

インドネシアの医療機関の中には、夕方から診察を行うクリニックが多く存在します。そのようなクリニックは、基本的に朝から夕方までの間は閉まっているのですが、なぜ夕方からしか診療を開始しないのでしょうか?

実は個人開業医の医師の多くは、朝から夕方までの間、総合病院に勤務をしており、就業後に自身が経営するクリニックでの診療を開始します。そのため、クリニックは朝一番に行っても開いていないことがあり、夕方以降にもう一度訪問しなければならなくなってしまうので、風邪や軽いケガなど、緊急を要しない場合は夕方から通院すると良いでしょう。

また、救急車を呼ぶ場合は【118】番です。日本と異なり、消防とは別の救急専用の番号が用意されています。外国にしては珍しく、救急車は無料で利用することができます。同一エリア内なら症状によっては、病院の指定も可能ですので、言葉に不安がある人は、あらかじめ日本語が通じる病院の名前を覚えておくと良いでしょう。

水道水の飲用は絶対にNG

ミネラルウォーターを持つ男性

インドネシアでは水道水の飲用ができません。よって、ミネラルウォーターを購入するか、会社や学校、ホテルなどにあるウォーターサーバーの水を飲用します。

また、レストランで提供される水や氷についても気を付けた方が良いと言われています。日本人経営のレストランや綺麗なショッピングモールにあるレストラン、高級レストランなどの水や氷は大丈夫でしょうが、ワルンなどローカルな食堂で提供された水はオススメできません。現地でも調達することができますが、日本から胃腸薬を持参する人も多いので、特にお腹を壊しやすい人は常に携帯しておくと安心です。

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