日本からインドネシアへの行き方:各社から直行便

インドネシアの飛行機

日本からインドネシアへの直行便は、日系の航空会社(日本航空・全日空)とインドネシア系の航空会社(ガルーダ・インドネシア航空)が就航しており、東京(成田・羽田)・大阪・愛知から毎日、直行便でインドネシアへ行くことができます。

直行便で行くことのできる都市は、ジャカルタとバリ島。その他の都市に関しては、ジャカルタなどで乗り継ぐことになります。同様に、東京・大阪・愛知以外の都市からインドネシアへ向かう場合も、日本国内または第三国経由になります。

しかし、ジャカルタもバリ島のデンパサールも、国内交通の起点となっているため、各地へ向かう国内便がたくさん出ており、ほとんどの地域の場合、当日中に移動を完了させることができます。なお、日本からジャカルタまでの飛行時間は約7時間半、バリ島へは約7時間~8時間で、時差は西部・中部・東部によって異なり、ジャカルタのある西部時間は日本よりマイナス2時間、バリ島のある中部時間は日本よりマイナス1時間、ジャヤプラなどの東部時間は日本と時差がありません。

日本からジャカルタへの行き方

日本国内からジャカルタへ直行便が就航している都市は、東京(羽田・成田)、大阪、愛知で、その他の都市からは国内もしくは海外の空港で乗り継ぎを行います。

就航本数は空港によって異なりますが、毎日出ているのは東京エリア(羽田・成田)のみ。成田からは日本航空、全日空、ガルーダ・インドネシア航空が、羽田からは全日空、ガルーダ・インドネシア航空が就航しています。

時間が掛かっても渡航費を抑えたい人は中国国際航空など、中国系のエアラインを選択することが多いと言われています。北京と厦門で乗り継ぎを行わなければならず、場合によっては17時間以上も掛かるハードな移動ですが、最も安い時期になると3万円台で往復することもできます。

日本からバリ島への行き方

日本国内からバリ島のデンパサール空港へも毎日、直行便が就航しています。バリ島への就航が毎日ある都市は東京(成田・羽田)と大阪。しかし、観光地として人気が高い都市のため、時期によっては他の空港からもチャーター便があります。

また、2017年5月にはLCCのインドネシア・エアアジアXが、成田からデンパサール線を週4便で新規就航し、同年6月からは運行が毎日に増便されました。初めてインドネシア線のLCCが就航されたことにより、これまでより多くの人が、さらにリーズナブルな価格でバリ島へ行くことが実現し、今まで以上に両国の人が行き交うことができる環境が整っています。

航空券を購入する際の注意点

航空券を購入する時、つい価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。ジャカルタやバリ島などは、深夜でもタクシーを利用すれば中心部まで向かうことができますが、空港のタクシーカウンターはあまり遅い時間になると閉まっていることも多く、一般のタクシーを利用しようとしても長蛇の列が出来ているので、かなりの待ち時間が発生します。また、昼間と比べると治安の面でも不安があるので、なるべく深夜の到着を避けるようにしましょう。

その他の都市に関しては、タクシーの台数が少ないことや、公共交通機関が発達していないこともあり、深夜の到着になってしまうと、かなり待つことになるので、あらかじめ送迎サービスを依頼しておくと良いでしょう。

※各航空会社のフライト本数などは2017年6月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

インドネシア国内の交通手段

インドネシア国内の移動手段は、飛行機や長距離バス、フェリー、タクシーなど様々あります。

しかし、同じ都市内での交通手段はタクシーやバスなど限定的で、首都のジャカルタを除けば、選択肢が豊富とは言えません。また、交通マナーも良いとは言えず、割り込みやスピード超過は当たり前、歩行者優先の文化もありません。

特に気を付けたいのは歩行時。日本で生活していた時とは違い、自動車優先であることを忘れてはいけません。ドライバーの多くは、歩行者の方が避ける(または止まる)と思っているので、容赦なく突っ込んで来がちです。また、自動車だけではなく、バイクも左右関係なく自由に割り込み、乱暴な運転をする人が多いので気をつけなければいけません。さらに、歩道に大きな穴が空いていることも珍しくないので、夜間で道が見えにくい時には充分な注意が必要です。

ジャカルタ市内の交通手段

インドネシア国内で交通手段が充実しているのは、首都のジャカルタ。しかし、最も利用されている交通手段は公共交通機関ではなく自動車です。

仕事でジャカルタを訪れている日本人駐在員は、ほとんどの人がドライバー付きの自動車を利用しています。会社が用意してくれるケースが大半で、自分での運転を禁止にしている企業も少なくありません。それには交通マナーが大きく関係しており、急な割り込み、頻繁な車線変更、そもそもの運転技術など、日本での運転しか経験したことのない人にとっては非常に危険です。また、インドネシアは国際免許証の条約に加盟していない国なので、日本で国際免許所を取得しても現地で運転をすることはできません。

日常的に自動車を必要としない方には、1日単位でドライバー付きの自動車をチャーターできるサービスがオススメで、なかには日本語で対応してくれるところもあります。タクシーより割高になってしまうことが多いですが、トラブルも少なく、比較的安心して利用をすることができます。

ジャカルタ市内の電車

ジャカルタ市内の電車

現在、ジャカルタ市内のモノレールとMRTは建設途中(モノレールは建設が中断され放置状態)のため、鉄道は国有都市鉄道会社(いわゆる国鉄)のみ。乗車料金は10円程度~と割安で、1日あたり30万人以上が利用しています。日本では信じられない光景でしょうが、屋根の上に無賃乗車をする人が多かったり、ホーム間の移動として線路上を歩いたり、まだまだ課題は山積みです。しかし、深刻化が増す交通渋滞の解消に向けて、インフラ整備への期待が高まっています。

なお、車両は東京メトロや東急電鉄の中古車両が使われており、路線によっては女性専用車両も設けられています。

ジャカルタ市内のバス

インドネシアのバス

ジャカルタ市内を走るバスは幾つかの種類に分けられています。

在住者でも利用しやすいと言われているバスが、専用レーンを走る『トランスジャカルタ』と呼ばれるバス。1日に約20万人の乗客が利用しており、主要な交通手段として知られています。利点は専用レーンが用意されているため、渋滞に巻き込まれないこと。ただし、車道の中央にあるバス停まで行くには歩道橋を渡らなければならず、そこでは外国人をターゲットにしたひったくりが度々発生しているので、注意をしなければなりません。料金は1回の乗車につき3,500Rp(約29円)で、専用のカードを購入して乗車します。また、バスによって女性専用エリアが設けられていることもあります。

他にも、郊外にある長距離バスターミナルや周辺都市の主要ターミナルまで走る大型バス、市内を走る中型バス、バンのような自動車で細い道まで網羅する小型バス等があり、いずれも慣れるまではルートが分かりにくく、決して初心者が利用しやすい交通手段とは言えませんが、安く利用することができるので日常生活に上手く組み込めることができると節約にも繋がります。

ジャカルタ市内のタクシー

インドネシアのタクシー

自動車を持たないジャカルタ在住者にとって、最も利用頻度が高くなる乗り物と言えばタクシーでしょう。手頃な料金なので、外国人だけではなく現地の人も気軽に利用しています。ほとんどがメーター制ですが、個人タクシーのなかには法外な料金を請求する悪質なドライバーもいるため、必ずメーターで走ってくれるのか?を確認しましょう。

安心して利用できることで有名なタクシー会社がブルーバートグループ。車体の色は水色で鳥のロゴが書かれています。車体の色が青でPusakaと書かれているタクシーも同じブルーバードグループです。車体の色が黒でベンツなどを使用したブルーバートグループのエグゼクティブ向けタクシーもあります。

ジャカルタに限らず、インドネシア国内のタクシーではドライバーがお釣りを用意していないことも多いので、乗車前に細かいお金を用意しておきましょう。

ジャカルタ市内のバイクタクシー

バイクタクシー

渋滞の道でも自動車の間を通り抜けることができるため、急いでいる時に利用する人も多いバイクタクシー。機動の面では魅力的ですが、事故も多く安全とは言えません。タクシーよりやや安いものの、交渉制なので、外国人は相場より高めの金額を提示されることもあります。利用の際にはしっかりと金額を交渉しましょう。

他のエリアはタクシーが一般的

ジャカルタ以外は都市によって交通手段の種類が異なるものの、一般的な乗り物となるのはタクシーです。

観光地でもあるバリ島では、タクシーや循環バスの他にバイクのレンタルもありますが、安全面ではあまりお勧めできず、さらに盗難が多いことから警察による検問も頻繁に行われています。また、レンタサイクルを利用される場合は、ブレーキやギアなどをあらかじめ確認しておきましょう。効かないことや、ギアが取れてしまうこともあるなど、日本とはクオリティに雲泥の差があり、たとえ最初から壊れていたと主張をしても、修繕代を請求される恐れがあります。なお、自転車を狙ったひったくりも多いのでカゴには荷物を入れないようにしましょう。

インドネシアでよく見る「バジャイ」とは?

バジャイ

インドネシアの多くの都市で見かける三輪自動車のタクシー。現地ではバジャイと呼ばれていますが、名前が違うだけで、アジアでは非常にポピュラーな乗り物です。

料金は交渉制で、インドネシアの場合はタクシーと同じくらいの金額と言われていますが、交渉ゆえに外国人には通常より高い金額を提示するケースも目立ちます。主に近距離での移動に利用する乗客が多く、走行速度があまり早くはないので、急いでいる時には向いていません。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年6月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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