4つの国から成り立つ連合王国

イギリス風景

イギリスの正式名称は「グレートブリテン及び北アイルランド連合王国」と言い、略してUKと呼ばれています。連合王国なので、もともとは別々の国が君主を統一して構成した国家です。イギリスは、イングランド(首都:ロンドン)、スコットランド(首都:エディンバラ)、ウェールズ(首都:カーディフ)、北アイルランド(首都:ベルファスト)の4つの国から成り立ち、どの国にも歴史とアイデンティティーが存在しており、まとめられることをあまり好ましく思っていません。

そんなイギリスでは伝統的に階級社会が残っており、上流・中流・労働者と3つの階級に身分を分類しています。今でこそ階級意識は薄れつつありますが、上流階級では幼い頃から名門へ通い、勉学だけではなく話し方や立ち振る舞い方を学びます。この階級は、日本で言うところの「家柄」のような位置づけで、現時点での資産額などとは全く別の視点で捉えられています。

マナーを重んじる国民性

イギリス人の考え方や国民性は、日本人と共通する部分が多く、いかなる場合でも、個々のプライバシーを大切にすること、相手に迷惑を掛けないこと、を前提に考えて振る舞います。そのため、初対面の時などは相手と距離を図り、同じように振る舞いがちな日本人とは、なかなか会話が進まないことさえあります。しかし、第一印象ではフレンドリーに思えないかもしれませんが、徐々に距離を縮めて親しくなる傾向があるので、日本人には理解しやすく心地良い距離感を保てるでしょう。

また、イギリスではマナーをとても重視します。他人に対しての振る舞い方も大切なマナーの一つですが、テーブルマナーも厳しく、食べる時に音を立てない、フォークを反対の手に持ち替えないなど、幾つものマナーを幼い頃から教育されます。

なお、食に関して無頓着なイメージを持たれているイギリスですが、パブやアフターヌーンティーなど、食に関する伝統的な文化が進化を遂げながら、現在でも確固たる習慣として根付いています。

ロンドンには日本食レストランが500軒以上!イギリスの食文化

イギリスは決して日本食レストランが多い国ではありませんが、首都のロンドンには500店以上の日本食レストランがあるなど、その大半がロンドン市内に集中してします。

しかし、せっかくイギリスに住むのなら、現地ならではの味を堪能したいもの。イギリスの食事は世界的にも好評とは言い難いですが、イギリスの伝統的な調理法で作られた料理は味わい深く非常に美味しいと好評です。一方で、世界中から観光客が集まるエリアでは、主に冷凍食品が使われているため、それを食べた観光客によって「あまり美味しくない」との認識が広まったのかもしれません。よって、イギリスではレストラン選びが重要だと言えるでしょう。

イギリス料理のド定番「フィッシュ&チップス」

フィッシュアンドチップス

手頃な価格で食べることのできる「フィッシュ&チップス」は、日本人にもお馴染みの白身魚フライとフライドポテトの組み合わせ。イギリスでは、どこでも食べることのできる定番料理で、食事としてだけではなく、お酒のおつまみとしても人気です。日本の白身魚フライと違う点は、衣がパン粉ではないこと。味の付いた厚めの衣が特徴的で、イギリスでは塩とビネガーで食べられています。

テイクアウト専門店もある「ミートパイ」

ミートパイ

イギリスに多いパイ料理。鰯を丸ごと使ったコーニッシュパイなど、魚のパイも有名ですが、老若男女から愛されているパイは、ひき肉と野菜が包まれている「ミートパイ」です。店や地方によって、タイプが異なり、サクサクとしたパイ生地が特徴的なコーニッシュパスティは、イギリス南西部コーンウォール地方のミートパイ。テイクアウトの専門店もあり、気軽に味わうことができます。一方、ロンドン市内のレストランで提供されるミートパイは上から濃厚なソースが掛かっており、食べ応えのある料理に仕上がっています。

ディータイムには欠かせない「スコーン」

スコーン

イギリス文化の1つとしてティータイムが挙げられます。ティータイムは一日に何度もあり、職場や学校でもティータイムを設けているところがあるほど。その際に、紅茶のお供として欠かせない食べ物が「スコーン」です。クロテッドクリームとイチゴジャムを塗って食べる方法がイギリスでは一般的で、市販のスコーンはプレーン以外にもレーズンやチョコチップ入りなどが販売されています。

焼き立てのスコーンが食べたい時は、ティーハウスやパブをチェックしてみましょう。店先の看板に「Cream Tea」と書かれていたら、スコーンと紅茶のセットのこと。アフタヌーンティーよりもリーズナブルに、本場のティータイムを楽しむことができます。

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