伝統と新しい文化が融合するロンドン
イギリスの首都は古くからの伝統と新しい文化が融合しているロンドン。北海道よりも北に位置しますが、暖流の影響を受けて冬は東京とほぼ同じ気温になります。また、日本の冬とは違い湿度が高く、逆に夏は湿度が低く乾燥した暑さになります。
ロンドンの市内は地下鉄やバスなどの交通網が発達しており、簡単に移動できます。地下鉄の路線図も日本の路線図を手本に作られているだけあって日本人には理解しやすく、乗り換えも東京の地下鉄のように離れていません。
また、ロンドンの街並みは在住者や旅行者から評判が良く、古い建造物が景色に溶け込み、歴史を肌で感じることができます。また、芸術の街としても知られており、ロンドンには幾つもの美術館や博物館があります。しかも、その多くは入場料が無料。有名な絵画だけではなく、高い評価を受けている現代アートの数も世界屈指。日常の癒しを求めてふらりと入ることで、上質なリフレッシュができるでしょう。
本場で体験したいケルト文化
イギリスは沢山の植民地を持っていた国なので移民が多く、インド系やパキスタン系、中国系、オーストラリア系など様々な人種がそれぞれのコミュニティを形成しています。
そもそも、イギリス自体もイングランド人のみがアングロ・サクソン民族で、スコットランド、ウェールズ、北アイルランドはケルト民族が主なため、エリアによって文化が違い、スコットランドやウェールズには今でもバグパイプやキルトなどのケルト文化が残っています。
現在、移民の数は約854万人で、アメリカ、ドイツ、ロシア、サウジアラビアに次ぐ世界第5位(日本は244万人で24位)の移民国家になっています。全国民に対する移民者数の割合は日本の1.9%に対して、イギリスは11.3%と高く、これが大きな社会問題へ発展しており、EU離脱の際には移民問題が大きな焦点となりました。特に懸念されている点は、増え続けた移民がイギリス人の就労の場を競うこと。今後は移民の受け入れや就労ビザの発給に対して、かなり厳しくなることが予想されています。
ビザなし入国は帰りの航空券を!
原則として特別なビザを持っていなくても最大6ヶ月の滞在は認められていますが、それはあくまでも「最大可能期間」であって、誰もが6ヶ月の滞在を認められるとは限りません。もともと入国審査官の裁量によって許可日数は異なりますが、イギリスの入国審査はかなり厳しいことで有名。なかでもロンドンのヒースロー空港は世界一厳しいと言われるほどです。
年に数回、短期間の旅行であれば問題なく入国できることがほとんどですが、頻繁に渡航をしている方や長めに滞在したい方は帰りの航空券を必ずプリントアウトして、帰国する意思があることを示しましょう。
また、ほとんどの場合で提示を求められることはありませんが、銀行の残高証明書(イギリスで働かなくても長期滞在できるだけの費用を持っている証拠)や滞在先の予約書などを求められる場合もあります。