日本からイギリスへの行き方:各社から直行便

イギリスの空港

日本からイギリスへの直行便は東京(成田・羽田)から複数の航空会社が毎日運航しています。全てがロンドン行きなので、他の都市へ行きたい場合は第三国もしくはロンドン経由になります。同様に日本国内の他の都市からロンドンへ行きたい場合も、東京(成田・羽田)あるいは第三国経由になります。

イングランド第二の都市バーミンガムへ行く場合は、オランダ、イタリア、トルコ、ドバイ、フランス、ドイツと経由地が沢山あり、マンチェスターなら上記のヨーロッパ諸国の他に北京経由、香港経由も便利です。また、いずれも乗り換えが必要なため、14時間以上掛かることが多く、リラックスできる格好で搭乗しましょう。

日本からロンドンへの行き方

日本からロンドンへの直行便は現在のところ、成田空港と羽田空港から就航しています。成田空港からの所要時間は約12時間35分で、ブリティッシュ・エアウェイズと日本航空が毎日運航しています。羽田空港からの所要時間は約12時間40分で、ブリティッシュ・エアウェイズと日本航空の他に、全日空の便もあります。

関西方面など他の都市からロンドンへ向かう時は、成田か羽田まで行き、そこから直行便を利用する方法か、第三国で乗り換える方法がありますが、英語に自信がない方や乗り継ぎが不安な方は成田・羽田の直行便の方が安心です。経由地の空港によっては、乗り継ぎの際に異なるターミナルへの移動にモノレール等を使うことがあり、時間に余裕のあるスケジュールを立てましょう。

航空券を購入する際の注意点

航空券を購入する時、価格で選んでしまいがちですが、到着時間を忘れずにチェックしましょう。特に気をつけたいのは、空港への到着が深夜になってしまう場合です。ロンドンは深夜でも市内へ向かう交通機関はありますが、深夜に大きな荷物を持って一人で街中を歩くことは、あまり安全とは言えません。また、複数人であっても狙われてしまう可能性があります。

タクシーやホテルの送迎を利用するなど、可能であれば滞在先まで直行できる移動手段を検討すると良いでしょう。

※各航空会社のフライト本数などは2017年9月現在のスケジュールです。変更することがありますので、各社のホームページで最新状況をご確認下さい。

イギリス国内の交通手段

イギリスの空港

イギリスには国内の移動には複数の交通手段があります。最も早い方法は飛行機でイギリス国内やヨーロッパ圏内へのLCCが多いため、リーズナブルな価格で気軽に利用することができます。

Easyjet、Ryan Air、BMI、Thomson fly、Flybeなどのイギリス国内のLCCもあれば、Aer Arann(アイルランド)、clickair(スペイン)、tranvia(オランダ)、Air Berlin、Germanwings、TUIfly(ドイツ)、Iceland Express(アイスランド)、Norwegian Air Shuttle(ノルウェー)、Sterling(デンマーク)Blue1(フィンランド)、Wizzair(ハンガリー)、Centralwings (ポーランド)などヨーロッパ諸国のLCCも充実しています。

鉄道は、なんといってもイギリス発祥の地。ロンドンから郊外都市を結ぶ路線の数は非常に多く、イングランド中部を走るクロスカントリー、ロンドンースコットランド方面への長距離を走るイースト・コーストライン、イングランド南西部を拠点とするファースト・グレート・ウェスタン、ロンドンーパリ・ブリュッセルを走るユーロスターなど、30社以上の民間鉄道会社が運営を管理しています。

また、イギリスでは一般的に日本のように特急や普通列車のような区分がないため、特急料金などの追加も発生しません。ただし、例外としてロンドンの空港特急であるヒースロー・エクスプレス、ヒースロー・コネクト、ガトウィック・エクスプレス、およびロンドンーケント州間のハイスピードは、それぞれ専用料金があります。

乗車券は、事前にインターネットで購入すると割引価格になる事前購入割引(Advance)、通勤・帰宅時間帯以外の時間に発着するオフピーク割引(Off Peak)、乗車時間・経路を変更可能で途中下車も可能な普通運賃の3種類があり、チャージ式の交通カード・オイスターカードもあります。

日本と異なる点として注意すべき点は、車内での乗り越し精算ができないこと。目的地までの乗車券を持っていないと不正乗車とみなされ、罰金が科せられます。

さらに、イギリスではコーチと呼ばれる長距離バスもあり、バスターミナルは市内中心部からやや離れているものの、鉄道や飛行機よりも安く国内を移動できます。

各都市の交通手段

バーミンガム、リヴァプール、エディンバラ、マンチェスターなど主要都市ではバスの他に電車もあるので、市内の移動に不便はしません。留学生に人気の高いオックスフォードやケンブリッジは、街の規模があまり大きくなく、市内であれば徒歩や自転車、バスなどで移動が可能です。これらの学園都市では、自動車を保有する必要性をさほど感じませんが、交通マナーも良くルールも日本に似ているので、運転しやすい環境と言えるでしょう。

ロンドンの電車

ロンドンの電車

ロンドン市内の電車は、地上を走るロンドンオーバーグラウンドとナショナルレール、地下を走るロンドン地下鉄があります。このうちオーバーグラウンドとナショナルレールは、郊外を走る中長距離電車の側面が強く、ロンドン市内の交通としては、やや不向きです。

ロンドン地下鉄は市内を網羅しており、一般的には治安が良いと言われています。主要路線は全てロンドン交通局によって運営されているため、日本の都市圏の地下鉄とは違い、運営会社の違いによる連絡切符の購入はなく、乗り換えによる駅構内の移動なども少ないので、使いやすい交通手段です。

地下鉄の運賃はゾーン制で、街の中心部がゾーン1、そこから郊外に向かうにつれゾーン2、3、4と数字が割り当てられ、ゾーン間の移動によって金額が算出されます。また、切符は通常の切符、オイスターカード(交通ICカード)、トラベルカードの3種類があり、切符よりもオイスターカードの方が割引価格になるため、リーズナブルに利用できます。なお、オイスターカードは駅の窓口、オイスターカードの取扱いを行っているコンビニなどで購入することが可能です。気になる差額ですが、切符でソーン1内を乗ると片道4.9ポンド(約690円)ですが、オイスターカードでは2.4ポンド(約338円)になります。

トラベルカードは1日または1週間、地下鉄やバスなどが乗り放題になるチケットなので、非常にお得ですが、観光旅行のように各地を廻らない場合は割高になることもあります。

ロンドンのバス

"イギリスのバス

ロンドン市内はバスの路線が充実しており、1階建てのシングルデッカーと2階建てのダブルテッカーがあります。2014年から現金での支払いが廃止され、オイスターカードまたはクレジットカードやキャッシュカードなどで支払いをします。その他、事前にバス停で切符を購入することも可能です。トラベルカードの場合は運転手に提示すればOKなので、乗車前に用意をしておきましょう。

車内に路線図はないため、乗車前にバス停で行き先を確認しておき、電光掲示板やアナウンスで目的地に到着することが分かったら、STOPボタンを押して降りる意思表示をします。

バスの乗り方やバス内のルールは日本とあまり変わらないので、特に戸惑うことはありませんが、バス停で自分が乗りたいバスが来た際には、手を挙げて乗ることを伝えないと止まってくれないので注意しましょう。

ロンドンのフェリー

ロンドンのフェリー

主に通勤用の交通手段としてテムズ川をフェリーが運航しています。エンバンクメントを起点に、ミレニアムブリッジ、ロンドンブリッジ、タワーブリッジをくぐり、新金融街カナリーワーフの高層ビル群を抜け、クリニッジまでは約1時間。ウーリッジ・アーセナルまで運航します。

船には約300人が乗車でき、朝の通勤時間帯には都心へ向かう人々で満席になります。運賃は地下鉄の2倍以上と高めですが、オイスターカードを利用すると1割引きになります。

ロンドンのタクシー

ブラックキャブと呼ばれるロンドンのタクシー。車種や車体の色は様々で決して黒に統一されているわけではありません。ブラックキャブの運転手になるには、世界一難しいと言われる難易度の高い試験をパスしなくてはならず、ロンドンの道を知り尽くした運転手によるスムーズな移動が可能になります

首都ロンドンだけで、その数は20,000台以上と言われ、フロントガラスの真上にある「TAXI」と書かれたライトがブラックキャブの目印です。乗車は、タクシー乗り場、流しのタクシーを拾う、事前予約の3パターンで、配車アプリ「Cabwise」が人気です。

タクシーを止める際は、フロントガラスに空車を意味する「For Hire」の表示を確認し、手を挙げて乗車の意思を示します。また、乗車前に助手席の窓から運転手に行き先を伝えます。支払いはクレジットカードが基本的に利用不可なため、手元の現金を確認しましょう。また、ドライバーが釣り銭を用意していない場合もあるので、小銭も事前に用意しておきます。チップは原則不要とされていますが、大きな荷物を持ってもらった時など、渡す場合の目安は料金の10パーセント程度が妥当でしょう。

また、個人またはライセンスビジネスが運営している「ミニキャブ」というタクシーもあります。外見は普通の乗用車で、料金はブラックキャブよりリーズナブル。原則としては、近くのミニキャブオフィスへ事前の予約が必要で、メーター制ではないため、予約時と乗車時に料金を確認します。

ロンドンのタクシーは特に大きなトラブルがなく安全ですが、空港や観光地などで声を掛けて来るミニキャブは、ぼったくることもあるので注意しましょう。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。

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