マレーシアでリタイア生活
リタイア後の移住先として人気のマレーシア 年間を通して暖かい気候のマレーシアは、観光地としてだけではなく、リタイア後の移住先としても人気のある国です。リタイア……- シニア世代
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目次
マレーシアで長期滞在をする場合、主にコンドミニアムやアパートメントタイプの賃貸物件に住む人が多いと言われています。どちらも必要最低限の家具や家電は備え付けられているため、日本から大型家電を持って行く必要はありません。どうしても、お気に入りの家電を日本から持ち込みたい場合は、変圧器やコンセントを一緒に持参しないと使用できないこともあります。
どちらも通常は2年あるいは1年以上の契約となっており、日本の敷金に該当する保証金は家賃の2ヶ月が相場となっています。しかし、契約期間や保証金に関しては、物件によって異なり、半年以内でも借りられる物件もあります。
契約に関して注意すべき点は、日本と同様に内見時のチェックです。日本人は几帳面すぎるところがあるので、現地では問題のない範疇でも細かく観察をしがちですが、壊れている箇所や、あまりにも汚れている箇所があった場合は、その場で指摘をしておきましょう。
多くのコンドミニアムでは、家具や家電が備え付けられているだけではなく、ガードマンが駐在しているため、セキュリティ上の対策が講じられていると言えます。マレーシアに住んでいる日本人でもコンドミニアム滞在者は多く、物件によって異なりますが、プールやジム、ランドリーなど設備面が整っていることが特徴の一つです。日本の高級マンションのようなハイソな建物が多く、同じ物件内に日本からの長期滞在者も生活していることから、現地の情報を入手しやすいメリットがあります。
イメージ的には日本の一般的な賃貸マンション、アパートと同等で、コンドミニアムと比べると、家賃が安い物件が多いので、よりリーズナブルに生活を送ることができます。プールやジムなどの設備、ガードマンの有無は物件によって異なり、家賃もピンキリです。
出費を抑えようと、あまりに安い物件を選ぶと、周囲の治安や騒音、設備の不具合に悩まされることもあるので、金銭面以外の点も充分に考慮すると良いでしょう。
賃貸物件を借りる場合は、飛び込みで部屋を見せてもらい契約まで進める方法や、物件検索サイトで調べてコンタクトを取ってから内見する方法など幾つかありますが、言葉に不安のある方や現地の情報に詳しくない方は、日本人向けの不動産会社に相談する方法もあります。日本人スタッフまたは日本語を話せるスタッフによる案内や、日本語での入居中サポートなど、安心して物件を探し、落ち着いて暮らせるサービスで、ロングステイ中の不安を解消してくれます。
また、裕福だと考えられている日本人に対して、相場以上の価格を提示する現地不動産会社もあるので、たとえ面倒でも一軒の業者だけで即決せずに、幾つかの業者と比較することをお勧めします。
長期滞在者が最も利用している物件タイプは、先に述べたコンドミニアムやアパートメントですが、他にもマレーシアには、様々なタイプの物件があります。それぞれに特徴があり、どのような物件を生活の拠点とするのか?を検討することもまた、ロングステイの楽しみとも言えるでしょう。
通常のアパートとは異なり、ほとんどの物件では電気料金が賃貸料金に含まれています。また、メイドによる掃除や洗濯、ベッドメイキングなどのサービスが付いている物件が大半です。プールやジムの他に、レストランなどが併設されている物件も多く、長期滞在者向けに割引をしていることもあるので、非常に人気は高いですが、貴重品の管理など気を遣う面もあり、あえて避ける方もいます。
マレーシアでは一軒家でも幾つかのタイプがあります。普通の一軒家は「バンガロー」と呼ばれ、賃貸物件も存在します。一軒家は日本人にも馴染みがあるので、生活をするうえで不便を感じることは少ないですが、セキュリティ面での不安は残ります。
一軒家を二つに仕切ったタイプの家は「セミダッチハウス」と呼ばれており、長屋のように数軒の家が繋がっているタイプは「テラスハウス」と呼ばれています。どちらも「バンガロー」よりはリーズナブルですが、防音やセキュリティの不安が残り、プライバシーを重視するのなら、コンドミニアムやアパートメントの方が守られていると言えるでしょう。
長期滞在者よりも観光客や出張者の多いホテルですが、長期滞在者には割引が適用されることがあります。バックパッカー向けの安宿を除けば、セキュリティ面でも安心で、水道光熱費やインターネット代を気にする必要がありません。また、ホテル内にプールやレストランなど様々な設備が整っているので、快適でゆったりとした暮らしを送ることができますが、難点はコスト。契約期間の問題で、賃貸物件を借りることができない方以外なら、コンドミニアムを借りた方が経済的です。
MM2Hのビザをお持ちの方など、賃貸物件に住むのではなく、物件の購入を検討される方は、購入方法を確かめる必要があります。マレーシアではコンドミニアムでも土地付き一軒家でも購入をすることが可能ですが、購入形式が2つあり、完全に自分の所有となる「フリーホールド」と、期限付きの購入になる「リースホールド」に分かれています。当然ながら「フリーホールド」の方が金額は高くなり、いずれにおいても日本人を含む外国人が不動産を購入した場合、3年間は売却をすることができないので、ゆっくり時間を掛けて検討をしましょう。