スペインとワーキングホリデー
スペインとワーキングホリデー 2017年4月5日、「ワーキング・ホリデー制度に関する日本国政府とスペイン王国政府との間の協定」が結ばれ、スペインは日本がワーキ……- スペイン情報
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スペインと日本は450年以上前から交流を図っていることが分かっており、古くから友好関係を築くことができています。また、日本の皇室とスペイン王室との関係も良好で、日本と深い関わりを持つ国の一つと言えるでしょう。
人口の約97%がカトリック教徒で、以前は国教でもありましたが、現在は国教を定めておらず、カトリック教徒の他にもプロテスタントやイスラム教徒も存在します。
地域によってはポルトガル語やガリシア語(ラテン語から派生したロマンス語)を話す人もいますが、公用語はスペイン語です。観光地以外では英語もあまり通じないため、現地で生活をする際には簡単なスペイン語や挨拶程度は習得しておくと良いでしょう。
スペインの文化は、日本でも有名なものが多く、なかでも闘牛やフラメンコは日本人からも高い人気があります。闘牛は単なる見世物としての領域をはるかに超えており、闘牛士の度胸や根性ではなく、技術や芸術性などを楽しみます。同じくフラメンコも高い芸術性と巧妙な技、パッションなどを感じる踊りとして人々の生活に根付いている文化です。このようにスペインの生活には芸術性の高いものが文化として浸透しており、世界的に有名な博物館や美術館も数多く存在しています。また、牛追い祭りに代表されるように、街全体を使った大規模な祭りが多いこともスペインの特徴です。
気になるスペインの物価ですが、ヨーロッパ内では決して高くはありませんが、それでも安いとは言い難く、項目によって日本より安いケースも多々あれば高いケースも多々あり、大雑把に言ってしまえば、ほぼ同等と捉えて良いかもしれません。例えば、野菜や果物は日本よりも安く購入することができますが、ミネラルウォーターは同額程度、都市部でのランチは日本よりも割高です。しかし、日本でも都市によって物価は異なるように、スペインでも都市によって物価は異なり、さらに言えば「スペインでどのような生活を送るのか?」「日本でどのような生活を送っていたのか?」で感覚は変わります。
バル(BARとカフェが一緒になっているような店)ではコーヒー1杯が約200円。日本ではカフェで飲むと、それ以上することが多い一方で、コンビニのカウンターコーヒーでは半額で飲むことができます。このように、バルでのコーヒー200円、都市部でのランチ1,500円を高いと感じる人もいれば、リーズナブルだと感じる人もいます。
タクシーやバス、電車などの交通手段は日本よりも安く利用できますが、日本でも100円で乗ることができるバスなどが増えており、確実にスペインの方が安いとは言い切れません。同等であること=驚くほど安く感じることも少なければ、驚くほど高く感じることも少ないと思って良いでしょう。
また、スペインはインフラ面でも充実しており、特に温暖な気候の南部や東部はロングステイに適している都市が幾つもあるので、日本人だけではなくヨーロッパ各国やアメリカなど、様々な国から多くの人が集まっており、あまり不便を感じません。
スペインでは意外にも日本食が大ブームになっており、特にバルセロナなどの大都市では、ここ数年で日本食レストランが急激に増加しています。それに伴って、スーパーでも日本の調味料やお寿司のパックなどが購入できるようになりました。
しかし、せっかくスペインに住むのなら、現地ならではの味を堪能したいもの。1日5食の人も多い言われるスペインでは、どのようなものが食べられているのでしょうか。
「タパス」とは料理名ではなくアペタイザーとなる小皿料理の総称。チーズなどの冷たい料理、シーフードのフリッターやアヒージョに代表される温かい料理など、種類も豊富で店によって看板メニューや味付けが異なります。一般的にスペインでは午後9時以降の遅い時間帯にディナーを取るので、ランチから時間が空いてしまうことが多く、就業後や夕方にタパスを食べます。
日本でも有名なスペイン料理の一つ「パエリア」は、家族や親戚などが集まった時に食べられる伝統的料理。日常的に家庭で食べられているわけではありませんが、カラフルで印象的な見映えもあって世界的に知られています。お店によって味や具材、色合いなどが違い、料金も様々。お米なのでヘルシーなイメージのある料理ですが、オリーブオイルをたっぷり使っているため意外にも高カロリーで、胃にもたれます。スペインでは木曜日を「パエリアの日」と呼んでおり、10ユーロ前後(約1,300円)で食べられるので、興味のある方は是非トライしてみて下さい。また、お米の代わりに短いパスタを使った「フィデウア」もあります。
スペイン発祥のお菓子で日本でも人気のあるチュロス。小麦粉に水や砂糖、塩などを加えて揚げただけのシンプルな味わいで、独特の形をしています。食感はドーナツよりもサクサクしており、本場・スペインではホットチョコレートに付けて食べる人が多く、秋~冬の間に好んで食べられています。チュロス専門店だけではなく、カフェや屋台でも販売されており、中にクリームやチョコレートが詰まった「チュロ・レジェ―ノ」やチュロスよりも太い「ポラス」など種類も豊富です。おやつとしてだけではなく、朝食として食べることもあるほどボリュームがあり、冷凍食品のチュロスもスーパーなどで売られています。
※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい。