スペインとワーキングホリデー

スペインとワーキングホリデー

2017年4月5日、「ワーキング・ホリデー制度に関する日本国政府とスペイン王国政府との間の協定」が結ばれ、スペインは日本がワーキング・ホリデー制度を導入する18番目の国・地域になりました。なお、ワーキングホリデーとは、1年間働きながら様々な目的での滞在が可能な国際協定制度で、1つの国ごとに1度だけ発給されることが認められている査証です。

ワーキングホリデーのメリットとは?

ワーキングホリデーは、仕事をしながら学校に通って勉強をすることができ、さらにビザの有効期間内であれば国内を旅行することも可能です。いわば、ワーホリのビザさえあれば、わりと自由に色々なことができるので、ワーキングホリデービザを取得して海外への渡航を希望する人は増えています。

最大のメリットは、やはり海外に滞在しながら仕事ができること。現地での滞在費を稼ぎながら暮らすことができるので、経済的な負担も少なく、また現地での生活に根付いた暮らしを送ることができます。働きながら暮らすことは、他国の文化や言語に密接して海外生活を経験することができ、そのため語学の習得も早くなります。

しかし、ワーホリの職場先を慎重に選ばないと、ほとんど日本人だけの職場になってしまい、ほぼ日本語しか話さない環境に身を置いてしまいます。語学習得が目的ではない場合、それでも海外での貴重な経験ができるので良いでしょうが、語学習得も目的に入れている場合は、日本人の少ない仕事先を探しましょう。

スペインでワーホリをする魅力

旅行の観点から考えてもスペインは魅力的な国で、様々な観光資源に溢れ、都市ごとに異なる雰囲気を堪能するだけでも満足のできる国です。しかし、ワーホリは観光とは違い、休みの日に観光地を巡ることはできても、日頃から、あちこち観光をしたり、豪華な食事に舌鼓を打つわけにはいきません。

それでは、スペインでワーホリをするメリットは何でしょう。人によって考え方や結論は異なるでしょうが、スペイン語を習得できることは大きいポイントだと思います。スペイン語はスペインだけではなく、メキシコやアルゼンチンなど南米でも話されており、英語に次いで使われている言語とも言われています。それに対して、日本では英語を話せる人は多くても、スペイン語を話せる人は少なく、話せるようになると、中国語やフランス語を話せるよりも貴重な人材になるでしょう。

スペインのワーホリ申請の条件

対象は申請時の年齢が18歳~30歳、健康で犯罪歴がないこと。生活資金、帰国資金を持っており、1年間の期間終了後には出国する意志があること(他ビザへの変更を行わないこと)。また被扶養者の同伴は認められておらず、過去にスペインのワーホリを取得している人も申請は行えません。

スペイン

ワーキングホリデーが可能な国と地域

日本がワーキングホリデーの協定を結んでいる国と地域は全部で18ヵ国(地域)。日本人がワーキングホリデーの査証発給を受けるためには、該当国の大使館または領事館等に対して申請を行います。それではスペインを除いた17ヵ国(地域)を簡単に紹介していきます!

オーストラリアのワーキングホリデー

制度開始:1980年
年間発給枠:なし

ニュージーランドのワーキングホリデー

制度開始:1985年
年間発給枠:なし

カナダのワーキングホリデー

制度開始:1986年
年間発給枠:6,500

韓国のワーキングホリデー

制度開始:1999年
年間発給枠:10,000

フランスのワーキングホリデー

制度開始:2000年
年間発給枠:1,500

ドイツのワーキングホリデー

制度開始:2000年
年間発給枠:なし

イギリスのワーキングホリデー

制度開始:2001年
年間発給枠:1,000

アイルランドのワーキングホリデー

制度開始:2007年
年間発給枠:400

デンマークのワーキングホリデー

制度開始:2007年
年間発給枠:なし

台湾のワーキングホリデー

制度開始:2009年
年間発給枠:5,000

香港のワーキングホリデー

制度開始:2010年
年間発給枠:1,500

ノルウェーのワーキングホリデー

制度開始:2013年
年間発給枠:なし

ポルトガルのワーキングホリデー

制度開始:2015年
年間発給枠:なし

ポーランドのワーキングホリデー

制度開始:2015年
年間発給枠:500

スロバキアのワーキングホリデー

制度開始:2016年
年間発給枠:400

オーストリアのワーキングホリデー

制度開始:2016年
年間発給枠:200

ハンガリーのワーキングホリデー

制度開始:2017年
年間発給枠:未定

スペインを含めた以上18ヵ国がワーキングホリデーの協定を結んでいます。また、ワーホリとは異なりますが、似たような制度でアメリカには「J-1 ビザインターシップ」が、シンガポールには「ワークホリデープログラム」が、スイスには「ヤング・プロフェッショナル・プログラム」があります。