物件のチェックは昼と夜に!

アメリカの風景

アメリカにも不動産会社は沢山ありますが、個人で物件を見つける人も少なくありません。英語を話すことができれば、空き物件を探して大家さんと直接、交渉を行います。しかし、エージェントを介すことで自分では気付きにくいポイントもチェックしてくれるので、より快適な物件を見つけることができるでしょう。

アメリカと一言で言っても、かなり広く、地域によって治安や家賃の相場は大きく異なります。まずは、住みたいエリアを選定し、そこから通勤または通学のことを考えながら、物件を決めて行きます。また、昼と夜では雰囲気がガラリと変わる通りもあるので、夕方以降も実際に自分の目で確かめることが大切です。小さなお子さんと一緒の場合は、学区の確認も忘れてはいけません。

ご自身で探す場合は、For Rentと書かれた紙や看板など、空室を示すサインのある物件を探し、直接、電話などで問い合わせをします。また、物件は複数のインターネットサイトでも探すことが可能です。ただし、その多くは英語での問い合わせになるので、言葉に不安のある人は日系または日本語対応が可能な不動産会社を介すことで、物件紹介や契約手続きだけではなく、入居中の問題にも対応してくれるので安心です。

コンドミニアムに住む

コンドミニアム

場所によってはコンドミニアムを探すことが大変なエリアもありますが、日本のマンションよりも充実した共有設備があることが特徴です。物件によって間取りや広さ、賃料などは異なり、単身で借りる方も多い物件タイプです。ほとんどの場合、家具・家電は備え付けになっているので日本から持参する必要はありません。ただし、洗濯機の有無は同一コンド内でも、部屋によって異なることがあるので、内見の際に忘れずにチェックをしましょう。たとえ部屋になくても、大半は住居人専用のランドリーがあり、そちらを利用することができます。

また、賃料の中に電気・ガス・水道などの公共料金が含まれている場合もあれば、別途請求される場合もあります。インターネット代も同様なので、細かい点まで確認しましょう。近年はバケーションユースで短期間だけ借りることのできるコンドも増えており、ホテルを予約するように、簡単にネットでも借りられるので、正式に居住する物件が決まるまでの間、限定的に利用する方法もあります。

コンドに限らず、アパートなどの物件でもルームシェアの募集は多く、日本語でルームメイトの募集を行っている掲示板サイト(日本語)もあります。英語を使わずにやり取りができるので、細かい点まで質問することが可能です。

アパートメントに住む

アパートメント

アパートメントはコンドミニアムよりも低層のタイプがほとんどです。物件の多くは2~4階建てですが大都市のように土地の余裕がない場所では、高層タイプも多く見られます。また、広さや設備、賃料に関しては物件によって異なります。しかし、コンドミニアムよりもリーズナブルなことが多く、手軽に借りやすい物件タイプでしょう。

注意点は契約期間。物件によっては、最初の契約期間を長くすることで月々の家賃を割り引いてくれることもあります。しかし、この時に結んだ契約期間は絶対で、たとえば12ヶ月の賃貸契約を結んで、6ヶ月目で帰国をすることになっても、契約分の家賃は支払わなければなりません。解約の通達については、契約書に書かれていることが多く、その期間以内に解約通知を書面で行わないと、契約更新とみなされてしまうこともあるので、契約期間および契約内容は必ず隅々まで確認しましょう。

一軒家に住む

アメリカの風景

都市にもよりますが、アメリカで一軒家を借りると、たいていの場合は日本よりも広い家を借りることができます。プライベートな空間が完全に確保でき、部屋や庭も広く人気ですが、アメリカでは芝を刈ることが義務になっているので、メンテナンスに時間とお金を費やす懸念もあります。また、一軒家の多くは中古物件になるので、雨漏りや水漏れなどにも対処しなくてはなりません。

アメリカの一軒家の中には、タウンホームと呼ばれる2つの世帯が並ぶタイプもあります。中央で区切られているので、プライバシーは守られますが、騒音などアパートでありがちな問題も生じやすく、また、物件数もあまり多くないため、希望条件に合ったものを探すとなると、かなり時間が掛かるでしょう。

ホームステイをする

ホームステイ

語学スクールや大学などに留学をする場合、滞在先としてホームステイを選択する方も多く、主に学校や留学エージェントがホームステイ先を斡旋してくれます。ホームステイ先の家庭に小さなお子さんやペットが「いる・いない」やアレルギーの有無など、幾つかの希望を伝えることもできますが、希望とは異なるステイ先に決まることも珍しくありません。

ホームステイの費用は、エリアや学校によって異なりますが、目安としてはニューヨークで月1,600ドル~1,800ドル(約175,000円~197,000円)、ロサンゼルスやサンフランシスコで月1,200ドル~1,300ドル(約131,000円~142,000円)、ボストンでも月1,200ドル~1,300ドル(約131,000円~142,000円)程度が相場となっています。

学校から戻っても、常に英語で話せるため、語学習得には大きなプラスとなる環境と言え、現地の文化や習慣などについても詳しく学ぶこともできます。一方で、ステイ先のハウスルールや食事内容など合わない部分も出て来ることも考えられるので、慎重に検討した方が良いでしょう。

日本人向けの不動産会社を利用する

アメリカには現地での物件探しをサポートしてくれる日系の不動産会社が幾つかあります。しかし、どの都市でも日系または日本語対応の不動産会社があるわけではなく、日本人の多いエリアに集中しています。日本語を話せるスタッフによる物件紹介は言葉の不安がなく安心でき、また、入居中の不具合に対応してくれることもあるため在住者からは好評です。契約社会のアメリカだけあって契約書の内容は絶対です。英語に自信のない人が契約内容を正しく把握できず、トラブルへ発展してしまうことも少なくないため、少しでも不安のある方は不動産会社のサポートを受けましょう。

なお、英語が得意な方でも、初めて不動産を購入する際は、現地の不動産会社を通した方が安心です。

※こちらの記事の日本円の表記は2017年8月のレートで参考として表記しています。為替相場によって現在の金額は変動している可能性がありますので、ご了承下さい

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