しょっぴーのフィリピン留学記【まとめ】
しょっぴーのフィリピン短期留学記<まとめ> こんにちは。大学4年生のしょっぴーです! 1週間のフィリピン短期留学から帰国して、日本で生活している……- フィリピン留学
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フィリピンは地域よっても異なりますが、決して治安が良い国とは言い切れません。しかし、日本でも都心と地方では犯罪件数や治安面で配慮すべき点が違うので、フィリピン全土を危険だと言うつもりはなく、現地のほとんどの人は大らかで、凶悪犯罪とは縁のない生活を送っています。
しかし、ミンダナオ島やパラワン島など、南部の島では過激派集団によるテロの危険性が排除できず、渡航中も「行って良い場所」「気をつけなければならない場所」に気を付け、自分で危険から身を守る意識を持たなければなりません。ロングステイ先の候補地として、人気の高いセブやマニラでは普通に生活を送っている限り、大きな犯罪に巻き込まれることは稀ですが、深夜での一人歩きなど、犯罪者に狙われやすい行動は慎むようにしましょう。
比較的治安が良いと言われているセブでは、警察による取り締まりも厳格になっているため、犯罪件数は減少傾向にありますが、首都のマニラは依然として貧富の差が激しく、裕福層や中間層にあたる現地の人でさえも、貧困層が多く住むエリアやスラム街には近寄りません。このような「知識」の差が、犯罪被害者になってしまう分かれ目とも考えられるので、現地に関する知識はあらかじめ身に付けておくことが大切です。
まずは、グラフをご覧下さい。国連の統計局によるフィリピン国内の犯罪データです。イメージを掴みやすくするために日本のデータも併記します。
年 | 殺人件数 | 暴行件数 | 誘拐件数 | 窃盗件数 | 強盗件数 | 性的暴行件数 | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
フィリピン | 2012 | 8.8 | NR | 0.0 | 45.4 | 28.1 | 1.9 |
日本 | 2014 | 0.3 | 21.0 | 0.2 | 356.2 | 2.4 | 6.8 |
※単位は10万人あたりの人数
データ参照元:国際連合世界統計年鑑 NR=報告・データなし
フィリピンのデータは2012年なので、日本と完全な比較はできませんが、日本と比べると殺人件数が目立って高いと言えます。その割合は、約29.3倍!また、強盗件数も日本の約11.7倍と高いので日頃の行動だけではなく、物件を選ぶ際にも防犯面を意識する必要があります。
日本人が凶悪犯罪に巻き込まれる事案も少なからず起きていますが、やはり一番気を付けたいことはスリやひったくりなどの軽犯罪。統計上で見ると、窃盗犯罪は日本の0.13倍と低く、日本で暮らす方が8倍近く窃盗に遭う懸念をしなくてはならないと言えます。しかし、このデータは被害者が警察などに届け出ていることが前提となっており、さらに警察が正しく処理をしていなければ、統計として算出されません。
旅行者など短期滞在者は、警察での手続きが面倒、もしくは言葉の不安や時間的な問題があって被害届を提出しないまま帰国してしまうことが多いので、正確な数字とは言えないでしょう。また、在住者や現地の人であっても、窃盗された金品が返って来る可能性が低いため、よほど大きな額の被害額ではない限り、表沙汰にせず諦めてしまいがちです。実際の数字以上に、スリやひったくりの被害は多く、短期滞在の旅行者でさえも被害に遭っているので、長期滞在者は、なおさら手荷物や身の回り品の管理には気を配りましょう。
ロングステイをする方は、ひったくりなどの対策として人前で金品を見せないように十分な注意をはらい、行動をパターン化しないことも大切です。犯罪者は銃やナイフなどの武器を所持していることもあるので「お金を持っている」と思われ、ターゲットにされてしまうと逃れることは困難です。現金だけではなく、貴金属やカメラなど高価なものも同様で、あまり見られないように注意をして下さい。
さらに、フィリピンでは手頃な料金で使用人(メイドなど)を雇うことができますが、使用人の口から外部の人へ資産情報や貴重品の保管場所が漏れてしまう恐れもあります。もちろん、全ての人が悪気を持って漏らすわけではなく、楽観的な性格が多いフィリピン人ゆえに、何気ない会話の延長上で、うっかり他人に話してしまうことも想定されます。
それと同時に気をつけたいことが日本人同士の金銭トラブル。フィリピン人だけではなく、日本人が日本人を騙すケースもあり、怨恨や強奪を目的に犯罪へと発展する懸念もあります。自慢話と受け取られても仕方のないような、資産や金銭に関する話は避けるようにしましょう。
フィリピンに限らず、どこの国でも身の安全を第一に考えて行動することが鉄則です。例えば、ひったくりに遭った場合、奪われた金品を奪い返そうとするのではなく、自分の命を最優先に考え、安全な場所へ身を移すようにしましょう。奪われた物が返って来ることはありませんが、海外旅行保険などに加入していると、後に保険金を請求できることもあります。請求の際、多くの保険会社では現地の警察によって作成された証明書が必要になります。どのような書類が必要で、どのタイミングで申請を行うのか?保険に加入する時は細かいことまでチェックをしておきましょう。
フィリピン国内での主な緊急連絡先を記載します。都市によって電話番号や連絡先の大使館・領事館が異なるので、住むエリアが決まったら必ず緊急連絡先を確認し、何かあった際に直ちに連絡できるよう、メモなどを残しておきましょう。
◆警察 マニラ117 セブ166 ダバオ911
◆救急車 マニラ117 セブ161 ダバオ082-227-2731
◆在フィリピン日本国大使館 02-551-5710 / 02-551-5780
◆在フィリピン日本国大使館(領事班直通:日本語) 02-834-7508
◆邦人援護ホットライン 02-551-5786
◆在セブ領事事務所 32-231-7321 / 32-231-7322
◆在ダバオ領事事務所 82-221-3100
◆フィリピン観光省 02-525-6114