旅を伴う新しいライフスタイルを

目次
海外移住が人気の理由
今、若者からシニア層まで、幅広い年代の間で海外移住が注目されています。住み慣れた日本を離れてまで海外で生活を送るメリットは、幾つか存在します。
例えば、気候もその一つ。蒸し暑い日本の夏に辟易として、春が終わると涼しい国でロングステイを楽しむ人や、厳しい冬の寒さから逃れるために、秋が終わると温暖な気候の国へ移住する人、または年間を通して温かい国で暮らす人、季節や気候によって日本と海外を行き来する人。そのスタイルは人それぞれですが、海外を暮らしの拠点とする生活スタイルが自由に選択できる時代になりました。
きっかけはインターネットの普及
テレビや雑誌でも海外移住が取り上げられるようになり、さらにインターネットの世界的な普及によって、海外の文化や現地での体験談を容易に知ることができるようになった環境も、幅広い世代が海外での生活に興味を持つきっかけになっていると考えられます。
治安、医療、物価、さらには日常の一コマを簡単に入手できることは、興味から安心へと変化を遂げ、そこに理想や未来を託すようになりました。物価の安い国での豪華な生活や、日本よりも広々とした部屋、自然豊かな国でのスローライフや、懐かしさを感じる雑多な風景。現代の日本では、あまり体験することができないような暮らしを海外移住者たちが送っていることも、高い注目を浴び続けている要因の一つでしょう。
旅と日常をブレンドさせたオリジナルな生き方
以前の海外移住は、駐在員や起業家または国際結婚をされた方など、限られた人たちの特権に思えました。しかし、近年の海外移住者は、日常生活の中に旅を伴い、旅の中に日常生活が伴っている傾向にあり、生活拠点に関する概念や旅行に関する概念、また外国文化に対する考え方が大きく変化していることを意味しています。
海外では以前から定番だったロングステイ
また、以前は「移住」と聞くと、あたかも永住するかのようなイメージでしたが、近年はもっと広い意味で使われることが多く、ロングステイ(長期滞在)を移住と表現することもあります。
1ヶ月以上の夏休みや長いクリスマス休暇がある欧米や欧州では、家族単位で他の国にロングステイをするスタイルが既に取り入れられていました。終身雇用かつ休暇が取りにくい風潮だった、かつての日本では、休みを利用してロングステイをする時間も発想もありませんでしたが、日本の社会やライフスタイルが多様化し、それぞれがオリジナリティーを大切にする時代になったからこそ、より海外でのロングステイが身近で現実的に考えられるようになったのだと言えます。
帰国を決断する人も多数
物価の安さに惹かれて海外へ移り住む人もいれば、経験豊かな人生を送るために海外で暮らす人も増え、そこでの暮らしも十人十色で、捉え方も様々です。しかし、仕事や結婚や留学など、特定の使命や目的を持った移住ではないため、早々と帰国の決断を下す人も少なくありません。
現地の生活に馴染めない理由
言葉の通じない生活にストレスを感じる人、時間を持て余す人、家族や友達に会えずホームシックになる人、水や食べ物が合わない人、不便さが我慢できない人、現地の文化や生活スタイルが我慢できない人など、原因は人によって違います。
日本には日本の素晴らしさが沢山あるように、どこの国でも、その国なりの素晴らしさが沢山あるはずです。しかし、受け入れることや理解をすることは容易いことではなく、戸惑いながら努力を試みても、どうしても見切りをつけたい時は、それもまた尊重すべき選択肢の一つで、賢明な判断と言えるでしょう。
現地の人に対する悩み
日本国内でも、都会から地方に移住した方の中には「しきたりが多い」「町内会って何?」など、地域ごとに異なる習慣や常識に戸惑いを感じる方が多いと言います。しかし、それは日本人同士のこと。海外では、物の考え方が全く違うことも珍しくはなく、良かれと思った行為が侮辱に該当したり、現地の人にとっては好意的な意味を示す行動が不快に感じることもあります。
また、コミュニケーションの取り方や相手との距離感も日本人の感覚とは異なるので、初対面で収入を聞かれたり、よく知らない人にまで奢ることになったり、一つ一つを頭で理解しようとすると苦痛を伴うこともあるので、慣れるまでは大変なことかもしれません。
帰国後は日本を、もっと好きに
海外に住んでいる方ほど日本のニュースを気にしており、また、どんなに住み慣れても何かの拍子で物事を日本と比べてしまうと言います。どこで暮らそうと、どんな時間を送ろうと、心のどこかで日本を意識し、その先にある結論がどのようなものであっても、海外での生活は、きっと一生の想い出となるでしょう。それと同時に、旅と暮らしの出発点である生まれ故郷の日本へ対する想いが、移住前よりも強くなるはずです。

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