【カナダ移住体験談】カナダに来る前に知っておきたいこと

公開日:2021.05.19

知っておきたいカナダの文化

カナダは自然豊かでのんびりとした人が多く、移民したい国としても人気があります。

日本と似たような文化を持つ国のように思われることもありますが、実際に住んでみると日本とは異なり、驚くことも沢山あります。

今日は、そんなカナダについて、事前に知っておきたいことを紹介していきます。

日本では、お会計の際に、合計金額に消費税がプラスされた金額を支払いますが、カナダでは、金額と税金に加えて、チップも支払います。

チップとは、サービスを受けた時に感謝の気持ちとして渡すもので、満足できるサービスを受けた時には、より良いチップを渡す習慣があります。

チップは、どこでも必要なわけではなく、レストランやカフェ、タクシー、ホテルのベルマン、美容院（指名をした時のみ）、粗大ゴミの引き取り、庭の芝刈りを業者にお願いしたときなど、「サービス」を受けた場合に渡します。

逆に、スーパーマーケットや事務対応、車の修理などの場合は、チップを渡しません。チップの習慣がない日本人にとって、この線引きが難しく、その都度、考えてしまうことがあるでしょう。

本来、チップを渡す場所で渡さないと、接客してくれた人のサービスに不満があるという意味になってしまい、場合によっては相手に対して失礼になってしまいます。

合計金額が大きくなってしまうことは正直、ツラいところではありますが、満足できるサービスをしてもらったら、それなりのチップを渡すようにしましょう。

チップの金額は場所などにもよりますが、目安としては合計金額の10％から15%程度です。細かく計算してコインまで渡す必要はなく、だいたいで結構です。

接客サービスに、ものすごく満足した時は、20%程度のチップを渡すこともあります。

逆に、レストランなどで接客態度が酷かった場合は、テーブルの上にわざわざ１セントを置いていくという話も聞いたことがあります。

これはかなり嫌味な対応になるので、これをする場合は、本当に接客態度が酷すぎた時だけに留めておきましょう。

15年ほど前、私がカナダに来た頃は、カナダの物価＝日本よりもやや安い印象を受けました。

しかし、バンクーバーオリンピック以来、カナダでは景気が急上昇しており、現在のカナダの物価は、日本よりもやや高めです。特に衣類や外食が日本よりも高く、日本に帰国をすると安く感じてしまうことさえあります。

もちろん、なかには日本よりも安いものがあります。

例えば、カナダにはローカルファーマーが多いこともあって、フルーツや野菜は日本よりも高いです。肉も、日本よりは少し高いように感じます。

一方、デパートなどで購入できるクリニークなどのブランド品は、日本で購入するよりもカナダで購入する方がサイズも大きく金額も安いです。

同様に、BodyShopの商品も日本と比べてカナダの方が安いので、日頃使っている人は、カナダで少し多めに買っておくと良いかもしれません。

一人暮らしの方が1ヶ月で必要とする食費は、自炊した場合は300ドル前後ではないでしょうか。

外食をする場合は、行き先にもよりますが、それほど高くない場所では1人前で15ドルから20ドル程度で、チップを入れると、20ドルを超えることもあります。

アメリカのドラマなどを観ると、家の中でも靴のまま過ごしていることが分かると思います。アメリカ人の友人に聞いたところ、アメリカでは室内も土足だそうです。

カナダはアメリカとほぼ同じような文化ですが、不思議なことに室内ではスリッパに履き替える習慣があります。家の作りは日本と異なり、玄関はありませんが、入口に靴箱が置いてあり、室内用スリッパに履き替える人が多くいます。

私が通っているスポーツジムでは、活動エリアは室内履きのみ許可されており、靴を履き替えるように指示されます。いわゆるスニーカーを使っていますが、外では履いたことのない室内専用のものを用意するように言われます。

なかには、室内でも土足で過ごすファミリーもいますが、基本的には室内で履き替える文化のため、日本人でも抵抗なく馴染めるでしょう。