【カナダ移住体験談】ワクチンパスポート反対デモ

BC州では病院の前でデモ
昨年、新型コロナウイルスが流行し始めたばかりの頃は、医療スタッフをサポートするために、様々な運動が行われていました。それから1年以上が経った現在、徐々にワクチンが浸透し、ワクチンを受けていない人は公のイベントに参加できない等の対策が取られようとしています。
2021年9月1日、このワクチンパスポートに反対する人々が、BC州のあちこちの病院の前に集まってデモを行いました。バンクーバー・ジェネラル・ホスピタルをはじめ、その他の町や地域でも、同じように病院の前に集まって、ワクチンパスポートに対する反対運動が行われました。
これにより、バンクーバーでは救急車の到着が遅れるという事態も発生しています。
ナースとドクターのシフトチェンジの時間帯にも重なり、救急外来で待っている患者さんがいつも以上に待たされる事態も起きています。
まさに、医療妨害と言っても過言ではありません。
デモに参加した人達は、メディアに対して口を閉じていますが、応援のためのクラクションを通行する車に促すなどの行動も見られました。
デモは病院の前で行われ、屋外とは言っても、マスクを着用している人はほとんど見られませんでした。
ワクチン未接種者がデルタも含めたコロナの感染者数を増加させていると見られている中、ワクチン未接種者が集まってデモ運動を起こすことは極めて危険で、これにより感染者数が増加すると、ますます規制が厳しくなることが目に見ています。
デモに対して呆れるナース
この日、病院で働いていたナースたちは、メディアに対して「あまりにひどすぎて言葉が出てこない」と発言していました。
BC州のワクチンパスポートを決めたのは、ドクターでもなければナースでもありません。コロナの感染者数・入院患者が増えると、他の病気による治療が遅れてしまうため、政府は状況を改善するための対策として、ワクチンパスポートを決断しています。
このデモにより診察が遅れた患者さん、シフトチェンジをスムーズに行えずオーバーワークになったナースやドクターもいます。
これまで、病院で働くナースやドクターは1人でも多くの患者さんを助けるために働いてきました。
コロナによる感染を広げないために細心の注意を払い、必要以上のストレスを抱えながら働いていると思います。
命を救うために働き続けている医療スタッフの中には「いっそ私たちが働くことをやめた方が良いのでは?」などの声もあります。ナースやドクターが働けなければ、助かる命も助かりません。そのナースやドクターの働きを阻害するような働きは、医療スタッフにとってなんとも言えない仕打ちに感じられたでしょう。
なかには「デモをする場所が間違っている」と指摘している人もいます。
その他の反対表明
このワクチン反対デモが行われる前に、BC州のカフェやレストランなどがワクチンパスポートに対して反対または拒否を表明しており、これに対して政府は、反対する場合、もしくは違反が行われた場合、そのビジネスはライセンスを失うと発言していました。
そもそもワクチンは絶対なのか?
デモによる主張は「政府が人の体をコントロールするなんて間違っている」「ワクチンを打たないという選択肢も受け入れられるべきだ」というものでした。
たしかに、ワクチンは義務ではありません。ワクチンを受けない選択をすることも可能です。アレルギーなどの問題で受けたくても受けられない人も存在します。
その一方で、カナダではワクチン未接種者による感染が多いことも事実です。
現在の段階では、ワクチン未接種者はコンサートやワークショップなどのイベントに参加することができませんが、日常の買い物は、ワクチンパスポートがなくても問題なく可能です。
ワクチンの反対デモが発生してからは、現時点(2021年9月3日時点)で政府な何も発言していませんが、約2週間後にはワクチンパスポートが実行される予定です。
これから先、どうなっていくのか?は私自身も気にしています。


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