【カナダ移住体験談】街にやってくる動物たち

バンクーバーへの小旅行

9月6日は、ブリティッシュコロンビア州の『Labour Day』で休日でした。ロングウィークエンドになった週末を利用して、この夏最後の旅行としてバンクーバーに行ってきました。

少し前までは暑かったのですが、この週末は天候が崩れて雨になり、肌寒さを感じる気温でした。

バンクーバー市内にあるスタンレーパークでは、コヨーテが多く出没しているため、公園内のハイキングエリアが閉鎖されています。

スタンレーパークには、もともとコヨーテがいるのですが、秋になると食べ物を求めて、山から市内まで下りてくることが多く、スタンレーパークでも人がいるエリアで目撃されています。

コヨーテが出没したニュースをよく見かけていたので、少し不安はあったのですが、実際に行ってみると、展望台などには人が多く、動物が出没するような雰囲気もなかったので、安心して景色を楽しむことができました。

コヨーテに出くわしたらどうするか?

カナダでは、季節や場所を問わず、コヨーテなどの動物と出くわすことがあります(ちなみに、コヨーテとはオオカミの近縁で、見た目も似ていますが小型です)。

コヨーテに出くわさないためには、静かなエリアや山の一人歩きを避けることが無難で、コヨーテが出る可能性がある場所に行く時は、必ずグループで行動しましょう。

人と話していると、コヨーテは人がいることを察して、その周辺を回避します。声と同じく、手を振り回すなど、体を大きく動かすことで「ここに人間がいる」とアピールすることができます。

それでも万が一、コヨーテに出くわしてしまった場合、走って逃げてはいけません。本能的なものでしょうが、走ったら、追いかけて来ます。

コヨーテは人間よりも足が早いので、とても危険です。もし、出くわしてしまったら、手を振り上げるなど、自分を大きく見せるようにします。大きな音を出すことでも、相手を威嚇することができます。

自分が走って逃げるのではなく、コヨーテに、逃げるチャンスを与えましょう。

オカナガンエリアではクーガーも出没

バンクーバーから5時間ほど車で内陸に行くと、観光地として有名なオカナガンレイクがあります。

このオカナガンレイクの近くにあるケロウナでは、ダウンタウンにクーガーが出没しているという警告も出されています。クーガーはオカナガンエリアに生息しており、春や秋になると人がいるエリアにも出没します(ちなみに、クーガ―とは日本語でピューマと言われる動物でヒョウのような見た目です)。

オカナガンエリアでは、夏の間に山火事が起きて、かなりの範囲の山を失っているので、そこから動物たちが下りて来ている可能性もあります。

クーガーは夜行性なので、日中に出くわすことはほとんどないでしょう。クーガーに出くわさないためには、早朝や夕方などに山やハイキングに行かないこと、ハイキングに行く時にはコヨーテと同じように、声を出して、人間がいることをアピールすることで、不必要な遭遇を避けることができます。

万が一、クーガ―に出くわしてしまった場合は、コヨーテとは対応が少し異なります。クーガーの場合は、視線を合わせながら、静かに後ろに下がっていき、距離を取ります。クーガーが危険を感じない程度の距離まで離れると、逃げて行ってくれます。背中を見せることはしないようにしましょう。

クーガーとは視線を合わせますが、コヨーテは目を見ると「喧嘩を売っている」と勘違いされるので、視線を合わせないように注意が必要です。

危険ばかりではない

カナダでは、人間と自然が共存しています。

街のすぐ近くに山があるため、季節によっては思いがけない動物に遭遇することがあります。しかし、このような動物たちは、人間を食べ物とは思っていません。攻撃するとすれば、子連れの場合や危険を感じた時のみです。

知識を持って行動し、適切な対応をすることにより、野生動物とのトラブルを避けることができます。足を踏み入れても安全な場所であるか?を知ったうえで観光を楽しむようにしましょう。

coyote