【カナダ移住体験談】ヒョウの嵐と停電

相次ぐ自然災害
カナダBC州では、相次いだ夏の山火事に引き続き、今でもまだ自然災害に見舞われています。
秋になって雨が多くなった頃から、あちこちで土砂崩れが起き、現在ではバンクーバー周辺とその他の街をつなぐハイウェイが土砂崩れのために閉鎖されています。マリットという町までは車での移動が可能のようですが、それより先は陸を通じて通れない状況です(2021年11月17日現在)。
マリット周辺では、長く続いている雨によって浸水の被害も出ており、市民は他の街へ避難していると報道されています。
また、今年の夏に気温が50度まで上がり、村の90%が消失したと言われるリトンという村では、土砂崩れの関係で橋がほぼ全壊しており、復旧までにかなりの時間を要するとされています。
ヒョウの嵐と停電
カナダ時間の2021年11月15日、この日は、前日から強風の恐れがあると警告が出ていました。
たしかに、前日から市内は雲に覆われ、エリアによっては霧のような状況で辺りが見えにくくなっているところもあったと思います。
そして予報通り、強い風を伴った嵐が午後3時過ぎにやってきました。強風と雷、その後に激しいヒョウが襲い、街中の様子は一気に変わりました。
鳥たちが急いで木下に飛んでいき、数分後には被害の影響か、救急車や消防車のサイレンが聞こえはじめました。ヒョウの粒は大きく、後から確認したところ、直径5mmほどでした。
ヒョウと雷は30分ほどで過ぎていったのですが、強風はおさまることがなく、すぐに停電となりました。
嵐の関係で停電することは珍しくありませんが、通常は30分~1時間程度で回復するので、今回も、それほど経たずに回復するだろうと思っていました。
しかし、一向に回復の気配は見られず、インターネットと携帯電話の電波もなくなってしまい、ニュースを確認することもできない状況となってしまいました。
初めて使ったワクチンパスポート
その後、車で街中に出ていくと、停電していない地域もあったので、そこからインターネットに繋いでニュースを確認することができました。
以前は、「緊急事態」の訓練として携帯のアラームが訓練で鳴っていましたが、今回はそのアラームも鳴らず、なんのための緊急アラームシステムなのだろうと思ってしまいました。
幸い、街中全てが停電していたわけではなかったので、夕食はレストランで食べることができました。コロナが広まってから初めての外食で、停電の影響もあって、レストランはいつもより混雑していました。
そこで、今回初めてワクチンパスポートを使いました。
ワクチンパスポートは現在、コロナのワクチンを2回接種した人のみが取得できるもので、QRコードをスクリーンショットで保存して、外出の際に使います。ワクチンパスポートの悪用を避けるために、IDの掲示も求められました。
ワクチンパスポートがなくても、レストランなどに行かなければ過ごせるだろうと思っていましたが、このような予想外のことが起きると、レストランを使わざるを得ないこともあるので、取得しておいて良かったと思います。
自然災害の前にしておくこと
今回の反省点は、前日から天気予報で強風の恐れがあると警告が出ていたにも関わらず、当日慌ててしまうことが多々あったことです。
後になってから「しておけば良かった」と思うことが幾つもありました。
一番大きかったのは停電が長引いたことです。
毎日、当たり前のように使っている電気ですが、電気がないと本当に何もできないと思い知らされました。こんな時に、パワーバンクのようなものを用意しておくと、一晩の停電には対応することができるのではないかと思います。
特に、カナダは冬になると寒さが厳しいので、たった数時間の停電でも家の中がかなり冷えてしまいます。パワーバンクがあれば、少しの間、ヒーターを使って寒さを凌ぐことができます。
寒さを凌ぐためには、ヒーターだけではなく、暖かい毛布や寝袋も有効だと思います。特に寝袋は、ビニールのような素材も含まれており、保温性に長けているため、寒さを凌ぐためにはとても便利でしょう。置き場所も取りませんし。
また、今回は運良くレストランで食事をすることができましたが、台風や嵐など、事前に分かっている場合は、お湯を沸かしておく、携帯やパソコンなどの充電をしておく、などの準備をしておくと、少しは安心して過ごせたのではないか、と思います。


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