【カナダ移住体験談】生活費:物価や日々の支出について

大幅に変わったカナダの物価

私がカナダに移住してから、20年が経ちました。

移住当初と比べて、カナダの物価や生活費はどのように変わったのでしょうか。

今回は、家賃や食費、さらには時給の変動など、カナダでの生活費を中心に、20年間の変化を振り返りたいと思います。

移住当初の生活費と物価

私がカナダに移住したのは、約20年前のことです。

初めてカナダの地に足を踏み入れたとき、最も驚いたのは物価の高さでした。特に、家賃や食費は日本に比べて高く感じ、とても戸惑いました。

当時、私が住んでいたのはバンクーバーで、その時の家賃は1ベッドルームのアパートで約$800(カナダドル)でした。

スーパーでの買い物も、日本の物価に慣れていた私は、野菜や肉類の価格に驚きました。

当時のカナダの物価を振り返ると、例えば食パンが1袋$2.50、牛乳が1リットル$1.50、鶏肉は1キロで$6くらいでした。これらの価格は当時のカナダでの平均的な物価でしたが、日本と比較するとかなり高い印象を持っていました。

家賃の変動と住宅市場

20年後の現在、家賃はどう変化したのでしょうか。

バンクーバーを例に挙げると、私が住んでいたエリアの1ベッドルームアパートの家賃は今や$2,000~$2,500にまで上がっています。

もちろん、地域によって差はありますが、特に都市部や人気のエリアでは家賃の高騰が顕著です。家賃の上昇は、カナダ全体で感じられる現象ですが、郊外に移住したり、シェアハウスやコンドミニアムを選ぶことで、家賃を抑えることも可能です。

家賃以外にも、公共料金(電気、ガス、水道など)やインターネット料金も上昇しました。これらの料金も、かつての$100~$150から、今では$200以上になることもあります。

食費の変化

食費も時代とともに変化しました。

移住当初、スーパーで買える食材は日本よりもかなり高いと感じていましたが、最近ではその差が縮まったように思います。

特に、輸入品が多く並ぶ大手スーパーでは、日本と同じような価格で食材を手に入れることができます。例えば、野菜やフルーツの価格は季節によって異なりますが、一般的には日本と同じくらいか、少し安いことが多いです。

一方、肉類や魚類の価格は依然として高めです。

当たり前のことですが、日本産の魚や肉は高額で、そもそも輸入品として高価な部類になるので一般的なスーパーではなかなか手に入れることができません。私自身もカナダ産の肉や魚を選ぶことが多くなりました。

牛肉や豚肉は比較的安く手に入り、鶏肉もリーズナブルですが、鶏肉の質には差があるため、注意が必要です。

食費を抑える方法としては、セール品をうまく利用したり、地元のファーマーズマーケットで新鮮な野菜や果物を購入することが挙げられます。

時給の上昇と物価のバランス

物価が上がる中で、カナダの時給はどのように変化したのでしょうか。

私がカナダに来た当初、最低賃金は約$7.50でしたが、現在では州によって異なるものの、最低賃金は$15以上にまで上昇しています。

これは、カナダ政府が物価の上昇に合わせて最低賃金を引き上げているためです。特に、労働市場における人手不足やインフレの影響を受けて、賃金の上昇は避けられない状況となっています。

ただし、時給が上がったからと言って、生活が楽になったわけではありません。物価の上昇に比例して、生活費も増えているため、以前よりも使えるお金が少なくなったと感じることがあります。

特に家賃や食費の高騰は、日々の生活費に大きな影響を与えています。

結論:物価の上昇と生活の変化

結論として、カナダの物価は確実に上昇しており、特に大都市圏ではその影響を強く感じます。

最低賃金や時給の上昇など、生活費に対する対策が講じられていますが、それでも家賃や食費が大きな負担となっていることは変わりません。

ただ、それは日本も同じと聞きます。

節約術を駆使したり、外食を控えめにするなど、できる工夫をしながら、それでも快適な生活を送るために試行錯誤を重ねている毎日です。

これからも、物価の動向や生活費について注意を払いながら、カナダでの生活を楽しんでいきたいと思います。

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