【カナダ移住体験談】日本人との違いに驚いた瞬間5つ

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カナダ生活で感じた日本人とカナダ人の違い5選
カナダに移住してから、日常の中で「日本とカナダではこんなに違うのか」と驚かされる瞬間がたくさんありました。
国が違えば文化や価値観が違うのは当たり前ですが、実際に生活の中で体験すると小さな出来事でも大きな発見になります。
今回は、私が実際にカナダで暮らして感じた「日本人とカナダ人の違い」を5つご紹介します。
道路を渡るときのスピード
日本で道路を渡るとき、車が止まってくれると「すみません、ありがとうございます」という気持ちから、つい早足になったり小走りで渡ったりする人が多く見られます。私も日本にいた頃はそうしていました。
しかしカナダでは、車が歩行者に道を譲るのは当たり前のことです。
そのため、カナダ人は特に急ぐこともなく、普段通りのペースでのんびり渡ります。ドライバーもそれを当然のように待っていて、クラクションを鳴らすこともありません。
日本人的な感覚からすると「もう少し早く歩いた方がいいのでは?」と最初は落ち着かない気持ちになりましたが、次第に「譲られることに罪悪感を抱かなくてもいいんだ」と思うようになりました。
笑顔とスモールトーク
日本では、レジで会計を済ませるときに店員さんと雑談をすることなんてほとんどありません。「レジ袋はどうしますか?」など必要最低限の言葉を交わすだけで終わるのが一般的だと思います。
しかしカナダでは違います。
スーパーでもカフェでも、店員さんが「今日の調子はどう?」と笑顔で話しかけてくれます。
最初はどう答えたらいいのか戸惑いましたが、慣れてくると短い会話を楽しめるようになりました。たとえそれが数十秒のやりとりでも、人との距離がぐっと近くなるように感じます。
日本人は「相手に迷惑をかけてはいけない」という気持ちもあって、無駄話を避ける傾向がありますが、カナダ人は「ちょっとした会話が日常を豊かにする」と考えているのかもしれません。
子どもの教育への考え方
日本では「みんなと同じように行動すること」「空気を読むこと」が子どもにも求められる場面が多い印象を受けます。
宿題やテストの点数も重視されるし、協調性を育てることが大切にされます。
一方、カナダでは「自分の意見を持ち、それを表現すること」が強く尊重されます。
学校では子どもが授業中でも自由に発言し、たとえ間違っていても「挑戦したこと」を先生が評価してくれます。
親の間でも「子どもには自分のペースで学ばせたい」という考え方が浸透していて、日本のように「周りと同じでなければ!」みたいなプレッシャーは比較的少ないです。
私は最初、日本の教育観念との違いに戸惑いましたが、子どもがのびのびと自己表現している姿を見て、この自由さも素晴らしいと感じるようになりました。
休日の過ごし方
日本人でもカナダ人でも、休日の過ごし方は人によって異なりますが、一般的なイメージでは、日本人の休日=ショッピングモールへ行ったり、家でゆっくり休んだりするイメージが強いと思います。
もちろんアウトドアを楽しむ人もいますが、気軽にキャンプやハイキングに出かける人は、割合としてそこまで多くないでしょう。
カナダでは、自然の中で過ごすことが当たり前になっています。
少し時間があれば家族や友人とハイキングに行き、週末にはキャンプに出かけます。湖畔や公園でのんびりピクニックを楽しむ人たちの姿もよく見かけます。
私も最初は「わざわざ大自然に出かけるのは大変そう」と思っていましたが、実際に参加してみると都会では味わえない雰囲気に気持ちもリフレッシュされました。
日本人にとっての「買い物」「外食」が、カナダ人にとっては「自然との時間」に置き換わっているように感じます。
「ありがとう」の文化
日本人は、相手にちょっとしたことをしてもらったときに「すみません」と言うことが多いです。私もドアを開けて待っていてくれた時など、反射的に「すみません」と言ってしまいます。
しかし、カナダでは「Sorry」ではなく「Thank you」が基本です。
ドアを押さえてくれたら「Thanks!」だし、レジ袋を渡してくれたら「Thank you!」です。
謝るのではなく、感謝の言葉を伝えることが当たり前になっています。
最初はつい「Sorry」と言ってしまい、自分で違和感を覚えることもありました。
でも「ありがとう」と言う習慣が身につくと、相手も笑顔になり、自分の気持ちも明るくなることに気づきました。
日本人の「なんだか申し訳ない・・・」という謙遜の文化も美しいですが、カナダ人の「ありがとう」の文化は毎日をポジティブにしてくれる力があると思います。
まとめ
カナダで暮らす中で、日本人とカナダ人の違いを実感する場面は本当にたくさんあります。
移住したばかりの頃は戸惑うことも多かったですが、少しずつ「違い」を受け入れることで、自分の考え方や行動も柔軟になってきました。
これからもカナダ生活を通じて、日本との違いを楽しみながら学んでいきたいと思います。