【カナダ移住体験談】カナダと日本の葬儀の違い

カナダで初めての葬儀へ
できることならば、葬儀に出席しなくてはいけないというシチュエーションに出会わないことがベストなのですが、先日、知り合いが突然亡くなったことから、葬儀に行ってきました。カナダでの葬儀は初めてだったので、わからないことが多く、ローカルの友達に葬儀のマナーや持っていくもの、服装など、いろいろと教えてもらい、行ってきました。
日本の葬儀とカナダの葬儀ではどのようなことが違って、どのようなことが共通しているのか、紹介していきます。
葬儀に行く時の服装
日本では、葬儀というと喪服を着て正装します。カナダでは、暗い色の服を着るという意味では共通しているのですが、黒でなくてはいけないというルールはないそうです。黒や紺、または、黒いドレスなどを着て主席します。フォーマルというよりは、「黒っぽい色の服のセミフォーマル」といった感じの人が多く見られました。
中には、黒だけでなく、黒の中に白などの色が混ざった色合いの服装の人もいました。
葬儀は明るいパーティーではないので、暗い色と言うのはお決まりのようですが、カナダ人は「完璧に真っ黒」というよりは、「だいたい黒」といった服装を好むようです。
喪主やその家族も、日本のような真っ黒ではなく、ダークな色のスーツでビシッと決めている、というような服装でした。男性はスーツ、女性はドレスのような服装でした。
日本では「正装」というと、男女ともにスーツを着ることが多くありますが、カナダでは、男性はスーツ、女性はドレスというパターンが多いようにも見られます。
葬儀の持ち物
日本では、葬儀には気持ちとしてお香典を持っていきます。しかし、カナダにはお金を包むお香典と言う文化がありません。その代りに、喪主や家族からの希望に合わせてちょっとしたギフトを用意することもあるそうです。今回の場合は、喪主残した亡くなる前の希望に合わせるということで、とある組織への寄付でした。お香典やお花、ギフトにお金を使うよりも、寄付をしてもらいたいという気持ちを残していたようで、今回はそれに従いました。
当日は、出ぶらで行くこともできますが、家族あてにメッセージをかいたカードを持っていきました。会場の入り口にはバスケットがあり、メッセージカードを持ってきた人が、そこに入れることができるようになっていました。
入口でのあいさつ
葬儀の会場に到着すると、受付のスタッフなどではなく、喪主が入り口に立っており、集まってきた人にひとりひとり挨拶のハグをし、訪れてくれた人がスムーズに中に入れるように案内していました。人数も多かったので、スムーズに人が中に入れるように、親せきもともに入り口付近におり、カードを預かったりなどのヘルプをしていました。
時間になったところで喪主は中に入り、遅刻して到着した人のために、スタッフが入り口付近に待機していました。
葬儀の流れ
葬儀の流れは、日本でも宗教によって異なりますが、カナダでの葬儀の流れは大きく異なるものでした。会場に到着し、メッセージカードを渡した後は、室内の座席に着席して葬儀が始まるのを待ちます。カナダでは、葬儀は英語で”funeral”と言いますが、あえて、”ceremony for Mary” 「メアリー(仮名)のためのセレモニー」という名称で行われていました。
葬儀が始まると、家族からの挨拶が始まります。家族が、どのような人物だったか、これまでにどのような結果を残した人物だったのかなど、笑いもありの明るい感じで紹介していました。挨拶が終わると、次は喪主からの挨拶。喪主は、お世話になった人や手伝いをしてくれた人などの名前を上げて、一人ひとり感謝のメッセージを伝えていきます。
その挨拶が終わると、セレモニーに出席している人が自由にメッセージを伝えられる時間が設けられていました。亡くなった人がどのような人物だったのか、どんなことをしてくれたのか、どのように出会ったのかなど、メッセージによって、訪れた人がその人がどのような人だったのか、さらによくわかります。
一通りの挨拶が終わると、写真を使ったビデオを使い、メアリー(仮名)が子供のころから大人になるまで、どのような人生を歩んできたのか紹介されます。そして最後に、メアリー(仮名)の写真の前を通り、さようならの挨拶をしてから別室のパーティールームに移動します。
葬儀の後の食事
一通りの流れが終わった後には、最後にパーティーのような感じで、食べ物やワインを飲みながら、葬儀に訪れた人だちが交流できる時間が設けられています。ここでは、普段なかなか会えない人にも出会うことがなく、メアリー(仮名)が私達を再開させてくれたんだね、などの会話をします。
日本の葬儀のように暗いものではなく、笑顔で交流し、楽しい時間を過ごして葬儀が終了します。
一通りの形式はあるものの、日本のような硬いものではなく、リラックスしてみんなが過ごすことができるものでした。

    
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